テストでいい点数を取るには?

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テストでいい点数を取るには?

前回は、プログラミングのデバッグで原因を明らかにして、原因を取り除くという事でバグを修正するステップを紹介しました。もう少し具体的な例として、テストでいい点数が取れないという問題にどのようにアプローチしたら良いかを考えてみました。


プログラミング以外でも使える原因とその対策

前回はプログラミングのデバッグという前提での話でしたが、問題、原因、対策といった三つのステップはプログラミング以外でも応用できます。

たくさんの方が抱える悩み(問題)の一つとして、「テストでいい点数が取れない」という問題について考える例をこの記事では紹介していきます。

最初に考えることは、「テストでいい点数が取れない」というのは、実際に表に現れてくる問題であり、悩みという事になります。では、その原因は一体何でしょうか?

実は、問題は「原因」が特定できると半分は解決する物です。しかし、原因の特定は簡単で無い場合が多いので、どうしても原因特定をしないで対策に走るケースが殆どです。つまり、原因がわかっていない状態で対策をしてしまうので、原因が取り除けていないというケースが多くなかなか効果が現れない事が多くなっています。

テストでいい点数が取れない原因は?

テストでいい点数が取れない、つまり、「正しい解答ができていない」という事になります。この原因が何かを考えた場合、多くの人が思う原因は「勉強が足りない」と考えるようです。そこで、この原因を取り除く対策としては「もっと勉強する」という事になって、勉強する時間や量を増やすというのが一般的な対策です。

ところが、これを実践してもなかなか上手くいかないケースが多いのでは無いでしょうか?勉強量を増やせばある程度、点数は取れるようになる場合もありますが、それで解決するケースは実際は少ないように思います。

勉強時間は一見、点数が取れない原因のように見えますが、勉強時間を増やしても増やした量に応じた点数の改善は得られないのが普通です。そう考えると、実は勉強時間は直接の原因ではないと考える方が自然です。

そこで、もう少し深く考える事が必要になります。

テストで正しい答えが取れない原因として考えられるのは

* 解答時のミス
* 時間不足
* 解き方が分からない
の三つが大きな要因です。

解答時のミスは問題の答えや解き方がわかっているのに、正しく解答を書く事ができないという事です。当たり前ですが、これが原因の場合は、勉強時間を増やしただけでは改善されません。これが原因の場合には、勉強の時間や質を改善しても原因は無くりません。ミスをしない工夫をする事が必要です。それには、解答後の見直しなどミスを最小限にする工夫で改善ができます。

時間不足は、根本的には次に挙げている解き方が分からないというのと同じケースが多くなります。解き方がわかっていれば、基本的には時間は必要以上にかからないはずで、分からないので試行錯誤をするので時間がかかっているというのが真の原因です。しかし、時間不足の場合は、まずは全部の問題を見てわかるものから解くという対策をすると、本来解き方がわかる問題を優先して解くことが可能になります。あとは、解き方が分からない問題があるので、それが原因で時間が足りなくなるという事です。

最後の解き方が分からないというのは、ハッキリ言ってしまえばその部分の勉強ができていないか、その部分がきちんと理解されていないという事になります。つまり、その部分の勉強が抜け落ちているという事です。従ってその部分を勉強すればよい事になります。

勉強時間を増やすのは一つの方法
問題で求められている部分の勉強が抜けている場合、勉強時間を増やすとその部分をカバーできる可能性は高くなるので、勉強時間を増やすのは一つの方法です。しかし、問題は時間には限りがあるので、無限に勉強時間を増やす事はできません。

また、勉強時間を増やしても、該当部分の勉強が抜けている場合は改善されません。

つまり、闇雲に時間を増やすのはあまり効果的な方法では無いことになります。

一番効率が良い方法は、試験に出るところを集中して勉強するのが一番です。 ただ、試験に出るところがわかれば苦労しないというのも現実で、それが分からないので上手く対応できないというのが、良い点数を取れない大きな理由です。

しかし、試験には傾向があります。これは過去の出題の傾向を調べるとある程度どの部分からの出題が多いかが絞り込めてきます。そこでその部分を集中的に勉強して、類似の問題を沢山解くことで問題の解き方をマスターすれば確実に点数が上がります。学習塾や予備校などはこうした分析を講師が行ってそのポイントを教えている場合が多いので、勉強のヒントをもらえるという意味で効果が高いという事になります。

試験でテストの点数が取れないという人は、勉強するポイントが絞れていない場合がほとんどで、勉強するポイントさえ掴めればあとは、そのポイントを中心に問題の解き方をマスターすれば点数は取れるようになります。ポイントを掴むために塾や予備校に行くというのは一つの選択肢です。

勉強の目的をハッキリさせる
ここまで、書いてきたことをまとめると、「試験対策」をきちんとすれば、テストの点数は取れるようになります。入学試験などは、定員があって、他の人との競争なので、いかに満点に近い点数を取って他の人との差をつけることが重要です。従って、用意周到に勉強の範囲や取り組む問題を選ぶのが高い得点を取るポイントです。一方で資格の試験などは、合格ラインに届けば良いので、苦手な分野は「捨てる」て合格ラインを確保する戦略を立てれば最小限の勉強でも合格は可能です。

大切なのは、試験の出題傾向を理解して、その傾向に合わせた対策をするのが勉強のやり方です。

誤解を避ける意味で書いておくと、点数を取る勉強と理解を深める勉強は違います。 点数を取れたり、資格を持っているからその分野を「理解」しているかというと、それば別の話になります。その分野を理解するための勉強は、最初から一つづつ理解して進めることが重要で、時間はかかりますが、一通り全部勉強する必要があります。一方で点数だけが目的の場合は、問題の傾向とその対策をすればある程度の点数は取れるという事です。

つまり勉強のやり方は本質的に違います。

大切なのは何のために勉強するかをきちんと理解した上で方向を決めることがとても大切です。

まとめ
この記事では、テストで点数を取れるようになるにはどうしたら良いかを「原因」と「対策」の観点で考えてみました。一言で言ってしまうならば、テストで出る部分を実際に出題される問題形式で解答する練習をすれば、間違いなく点数は取れるようになります。

テストで出るところを絞り込むのがポイントですが、これらは、塾や予備校で習うのは一つの方法です。自分でも過去の出題傾向を調べればある程度は見当がつく物です。やってみて、分からないようであれば、どこに行けばそのヒントをもらえるかを考える必要があります。成績の良い人は概してこうした事にたけているので相談してみるのも良いかと思います。

一方で、理解を深める勉強の場合は簡単にできる方法は基本的にはなく、1から順番にコツコツと勉強する必要があります。テストでいい点数が取れる事と、その分野をきちんと理解しているかは別の問題です。中身を理解していなくても、問題の解き方がわかればテストの点数は稼げます。これが、一部の大学程度の知識が要求される資格を中学生や高校生が取れる理由です。中にはきちんと理解している人もいると思いますが、問題を解く過程を丸暗記できれば、理解していなくても点数は取れます。

一般的な英語の試験も同様で、声に出して読めない英文でも「知識」があれば、筆記試験は何とか解答する事は可能です。テストは、答えが「正解」になっていれば、わかっていなくても点数が与えられるからです。

最後にテストでいい点数をとるコツは、「出題されるであろう問題の解答の仕方を覚える」これだけです。特に理解しなくても、点数はこれだけで取れます。難しいのは出題されるであろう問題の特定だけです。
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