ソフトウエアラジオのアプリをインストール

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ソフトウエアラジオのアプリをインストール

今回利用しているソフトウエアラジオのハードウエアは、「SDRPlay」を利用していますが、これを使うためのアプリをインストールする必要があります。今回は、一番簡単な方法を紹介します。


SDRPlay は何をやっている?
SDRPlay は USB 接続して使用する機器です。何をやっているかというと、受信した電波を処理してコンピュータで処理できる状態にするための仕掛けです。もう少し専門的に言えば、処理し易い周波数に変換して、アナログの信号をデジタルに変換するような仕事をしています。

今回のプロジェクトでは、Raspberry Pi はこのデジタルの変換したデジタルのデータを処理してラジオとして聞けるようにしています。 このデジタルデータを処理するようなアプリが必要になります。


この SDRPlay を提供している会社では、標準では Windows 版のアプリ(SDRuno)を提供していて、基本はこのアプリを推奨しています。

Linux で利用する場合には、サードパーティが提供しているアプリを利用する必要があります。

簡単な方法は?
SDRPlay のサイトに行くと、サードバーティのソフトウエアのダウンロードができます。 このダウンロードには二つの方法があって、一つは、Raspberry Pi OS のイメージに SDR のアプリを組み込んだイメージをダウンロードする方法があります。もう一つは、アプリのソースコードを入手して自分でコンパイルする方法があります。

簡単な方法は、既に用意されている OS のイメージをダウンロードする方法です。 この方法では、書き込むイメージをダウンロードして、そのイメージをマイクロ SD カードに書き込むだけなので初心者でも簡単にできます。

ダウンロード先はSDRPlay のページからダウンロードのメニューを選択します。

ダウンロードしたイメージはbalenaEtcherなどの書き込みアプリを利用して書き込みます。インテル版の Linux、Windows、MacOS に対応しています。

イメージを書き込んだら起動するだけです!
イメージを書き込んだら、マイクロ SD カードを Raspberry Pi にセットして起動するだけです。 起動すると、自動的にログインして、SDR アプリの起動画面が表示されるので、起動するアプリを選択すると利用できるようになります。 これだけで、本格的な受信機の出来上がりという事です。

あとは、パスワードは標準設定のままなので、パスワードを変更してセキュリティ対策をすれば完了です。

万能受信機です
ソフトウエアで信号処理をしているので、いろいろな形式の電波を扱う事ができます。 従来のハードウエアの受信機の場合は、AM と FM では別の回路が必要になります。従って、いろいろな形式の電波を扱うにはそれぞれ専用の回路が必要だったので、受信機が大きくなってしまうという問題がありました。

このソフトウエアラジオの場合は、そうした形式の違いをソフトウエアで処理しているのでシンプルにできます。これが最大の利点です。

以前は、ハードウエアの世界でソフトウエアで処理するとは余り考えていませんでした。しかし、現在の信号処理技術を利用するとソフトウエアで出来るようになっています。面白いですね!

まとめ
ラズベリーパイを万能受信機にする手軽な方法を紹介しました。 以前はかなり高価だったこうした万能受信機が Raspberry Pi と USB に接続する SDR で簡単に実現できます。


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