手抜きができれば一流!

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手抜きができれば一流!

何かやる時に時間がなかったり、早く終わらせたいときは「手抜き」をする事があります。実は、手抜きが出来るという事は一流の証です。この記事では手抜きについて書いてみました。


手抜きとは何か?

最初に、まず「手抜き」とは何か考えてみてください。 実際に説明しようとすると意外に上手く説明できないものです。

手抜きとは、「やることを省いて短時間で簡単に終わらせる」ということです。ポイントは二つです。

* やることを省く
* 終わらせる
です。原理も簡単です、「やる事が少なくなるので早く終わる」という事です。至ってシンプルで簡単ですよね。

特に「終わらせる」というのが最重要のポイントです。やり方や結果は別として、きちんと終わらせるというのが「手抜き」です。つまり、終わらない(完了しない)場合は手抜きになりません。

やる事を省くのは必須、でも難しい!

手抜きに対する取り組み方は、「丁寧にやる」ということになるかと思います。 当然、丁寧にやった方が、より高い品質(クオリティ)の結果が得られるのが普通です。 しかし、丁寧にやるということは、やることも多くなりますし、より細部まで拘って実行することになるので、時間がかかります。

手を抜く一番の理由は、「短時間」で「終わらせる(完了させる)」のが一番の理由です。 従って、やる事を選ばないとできません。

ところが、何をやる場合でも、やる事はたくさんあります。また、「やった方が良いこと」もたくさんあります。手を抜く場合に大切なことは、やる事を二つに分ける事です。

* 絶対にやらなければいけないこと
* できれば、やった方が良いこと(つまりやらなくてもなんとかしてなること)
です。ところが、このやる事を洗い出して、この二つの分類に分けることは簡単ではありません。 「目的」がよくわかっていないとできません。しかも、やる事を厳選して絞り込まないと、短時間で簡単に終わらせることができません。

手抜きの「秘訣」とは?

このやる事を洗い出して、出てきた項目を厳選するというやり方だと、実はこの作業だけで時間がかかってしまいます。そこで、手抜きの秘訣を伝授します!

これも、二つのポイントがあります

* 使える時間はどれくらいか?
* 結果は何か(完了の基準)
これが、プログラム開発ならば、使える時間は開発期間になりますし、結果は、プログラムの完成です。プログラムの完成とは、コーディングが終わったという意味ではなく、きちんと必要な機能が動作するという事になります。

これが決まったら、あとはやる事をリストします。その際にそのやることに要する時間を一緒に書き出します。書きながら、新しい項目を追加する度に合計の時間を計算します。 これが、使える時間を超過したら、リストされている項目を取り敢えず削って別の方法を考えます。 想定時間の合計が、使える時間を超えている場合は、完了しないという事になります。

ただし、この想定時間の見積もりが正しいという場合です。どうしても、やることの組み合わせで削れなくなった場合は、この見積もり時間が削れないかを検討して、使える時間に収まるようにします。

これを時間を決めて、例えば 1 時間以内で納めることができなければできないという事になります。

このやり方を見ればお分かりかと思いますが、やる事をリストしたり、それにかかる時間を正確に見積れなければこの作業自体ができない事になります。つまり、やろうとしている事がよく、わかっていなければできないという事です。これが「一流」でなければ手抜きが難しいという理由です。

仕事をする上での一流とは?
これは言葉の解釈になるので、あくまで個人的な意見ですが、仕事をする上で大切なのは「結果を出す」という事だという事です。

期間内に必要な結果を出すというのは、「プロ」として仕事をする上でとても大切な事です。その完成度や、品質ももちろん大切ではありますが、まずは、きちんと「完了」しない事には話にならないからです。どんなに、素晴らしい「構想」を掲げていても、「完成」していなければ、無いのとほぼ同じだからです。プログラムに関して言えば、完成していないプログラムは「ゼロ」です。

分かりやすい例を挙げると、料理です。 料理のゴールは、「食べられる物を完成させること」です。多くの場合、未完成の料理は食べられたものではありません。時間が限られている時に、手間のかかる料理をすることは難しいのは明白ですよね?そうした場合、限られた時間で作れる料理をするのが基本です。

例えば料理する時間が 30 分しか無い場合どうしますか?

選択肢は限られてきます。ご飯を炊飯器で高速モードで炊いても大抵は 30 分前後はかかります。 ご飯を炊いている間に別の作業は出来るので簡単な料理ならギリギリ間に合うかもしれません。

確実に 30 分で完了するには、インスタント食品やレトルト食品を使えば、30 分以内でできそうですよね?あとは、限られた時間で、少しは見栄えのする食卓にするために、エクストラの具を電子レンジで用意したり、インスタントでもスープを添えたりすれば、体裁は調います。

この場合の優先順位は、30 分で料理をして食事をするのがポイントで、料理の質は二の次という事です。このように状況に合わせて、出来ることをやれる人が「一流」では無いかと思います。

まとめ
プログラムに限らずに、仕事では時間が制限される場合が殆どです。 殆どの仕事に納期があって、この期間で結果を出すことを求められます。 しかし、実際は、やることは幾らでもありますし、やったら良いことはほぼ無限にあります。

いろいろな人に聞くと、「やった方が良い事」は沢山アドバイスをもらえます。しかし、殆どの場合、全てをやる時間が無いのが現実です。こうした時に「手抜き」が出来るのがとても大切です。

手抜きというと「いい加減な仕事」という印象がありますが、手抜きの本質は「終わらせる」という事です。時間を節約するためににやる事を省くのは事実ですが、最低限の結果は出すのが手抜きです。

ビジネスも同じで、やる事は沢山あってなかなか先に進まない場合も多いとおもいます。しかし、例え低価格の仕事でも、終わらせて報酬を受け取るのがビジネスの第一歩です。

なかなか先に進まない時は何か余計な事をしていないか、今一度考えてみると、「手を抜く」ところが見えてきます。



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