野良猫お母ちゃんの子育て(終)

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コラム
野良猫お母ちゃんから授乳をしてもらって、魚の切り身も食べながらひと月ばかり経った頃に二匹居なくなった。三毛猫とキジ猫だ。毛が、やけにフサフサしている赤ちゃん猫だけが一匹いて、母親から舐めて貰っている。人間が近づくと警戒して赤ちゃん猫は逃げる。後の二匹は頻繁に数十台入る広い駐車場の一台の車のエンジンルームに上り込んで身を隠していた。
そのまま車はエンジンを掛けて出て行く、それで居なくなってしまったようだ。
トンビに持って行かれる、カラスにやられる、車などの事故に遭う、餓死などで成長率は悪い。
お母さん猫に舐めて貰っている一匹残った毛がフサフサしている子猫は母親猫の毛並みと全く違う。母親もキジ模様だが毛は普通の短い。
そう言えば発情季節の頃に周辺のオス猫達が沢山集まっていた。その中に、大柄の毛がフサフサしたオス猫が居た。きっとその猫がこの赤ちゃんの父親なんだろう。
最近、お母ちゃん猫が餌を貰いに来ないなぁと思っていた。
しかし、この野良ネコお母ちゃんは向こうの住宅のプロパンガス置き場の横で死んでいるのを見つけた。
一所懸命に子供たちを育てた野良猫お母ちゃんはこの世を去った。
何が原因なのか多分事故だろう。
お母ちゃんと言っても未だ一年とちょっと程度の年齢だ。それで立派に子猫の世話をしていた。
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