「緑の魔法: 森が紡ぐ少女の運命」№4

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学び
トカゲは爬虫類脳で生きている。
人間の様に共感する脳神経回路は無い。だからどんな残忍な事でも平気で躊躇
なくできるのだ。
人間の脳も爬虫類脳で出来ているが上層皮に哺乳類脳が進化と共にできてきた。
しかし霊的に生長が遅れている人間は爬虫類脳が優勢になっている為に
感情的で共感性が無い。残忍な事件を起こすのはその為だ。

ココの心は満足していた。
トカゲさんの力であの巨木は切られない様になるだろう。
ココは心から強い愛のバイブレーションを放射した。
見返りを持たない純愛の強い波動。
トカゲは思った。
今まで数多くの沼に近づく人間たちに危害を加えて来た。
みんな恐怖心で逃げ惑い,助けを乞い泣き叫ぶ連中だが、この娘は恐怖する事もなく泰然自若として穏やかに目を瞑っている。
こんな人間見たことないぞ。
それに何だ、俺を躊躇させるこのイヤな感情は。
凶暴で残忍なトカゲの爬虫類脳をココの愛の波動が包み込む。
トカゲ爬虫類脳は愛の振動に揺られ新生神経回路が生まれて来た。
トカゲの心の中に愛の芽生え共感の心。
トカゲはココの首に向かって牙を剥き出し突進してきた動きをその瞬間に急停
止した。
トカゲはココの顔を見詰めたまま荒い息をしている。
そして、俺は約束を守るとポツンと言って物凄い霧と轟音と共に消えてしまっ
た。
次回へつづく
最後まで読んでくれて有難う(^^♪
三東周矢


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