(1)なぜ最初からゼネコンに入らなかったのか〜なぜ新卒で食品メーカーに入ったのか

記事
コラム
前回の記事では私がゼネコンに入った理由や、その思いについて書かせて頂きました。

しかし「それなら最初からゼネコンに入れば良かったのでは?」と感じる方も多いと思うので、その点についても書きたいと思います。
その理由をお伝えすることで、私の「病院建築への思い」をより分かって頂けると思います。

私のこれまでの3社を経験しています。
1社目 食品メーカー
2社目 医療機器メーカー
3社目 ゼネコン(現職)

私は新卒では食品メーカーに入社しました。
2社目の医療機器メーカーに転職した理由は別の記事にするとして、まずは私が冷凍食品メーカを選んだ理由を書きたいと思います。

目次
■食品業界こそが人々のQOL向上に最も寄与できる業界だと思っていたから。
■「人々の健康に関わりたい」と思って入社した食品メーカー。しかし健康とは「非常に曖昧なもの」だった。


■食品業界こそが人々のQOL向上に最も寄与できる業界だと思っていたから。
大学生の私はこのよう考えていていました。
私は親戚を肝臓がんや脳卒中などの病気で亡くした経験があります。
一度病気になってしまうと、薬や手術では治せない場合もあるため、健康を維持するためには、日々口に入れるものが大事だと考えていました。

また私は元々サッカー部で日々の食事がコンディションに大きく影響することを実感していたので、日々の食事から人々の健康維持に関わりたいと思いました。そのため食品メーカーを中心に就職活動をしていました。

ただ私が就職活動をしていた2011年はリーマンショック直後で「100年に一度の不況」と言われていました。

大変厳しい就職活動だっため、正直自分のやりたいことを真剣に考える余裕はなかったかもしれません。私の実力不足も多分にありました。

■「人々の健康に関わりたい」と思って入社した食品メーカー。しかし健康とは「非常に曖昧なもの」だった。

新卒で入った食品メーカーは非常に良い会社でした。
仕事を通して自分が驚くほど成長させて頂いたし、退社したあとも当時の上司や同僚とは良い関係が続いています。

私の社会人としての基礎はこの会社で造られたため、いまでも感謝の気持ちしかありません。

しかし働いていくなかで健康とは目に見えないので、非常に曖昧なものであることに気づきました。

健康とは不健康になって初めて意識するもの。それまで意識する人は少ない。
また私はその「曖昧な健康」を販売店や商品の口コミなど、間接的にしか知る余地がないため、自分の仕事が「本当に人の健康に役立っているのか」分かりませんでした。

そのため、「より直接的に」健康に関わる仕事をしてみたいという気持ちがありました。また、メーカーは販売店を通して商品を販売するため、自分が商品を売るわけではありません。

そのため自分が売ったことがないにも関わらず、「商品の売り方」を指導しなければならないことにジレンマを感じていました。

上記のような理由から自ら商品を販売し、ダイレクトに健康に関われる医療機器メーカーに興味を持つようになりました。
私は1回目の転職を決意しました。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す