【設備投資のお知らせ】Happy Hacking Keyboard

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さとう⑨号のSPEED文字起こしのサービス開始から5か月が経ちます。たくさんのご依頼を頂戴するなか、いくつかの問題点が浮き彫りになりました。その問題とは目と手の疲労感。1日10時間以上PCの画面を見ながら作業すると最初に目が悲鳴をあげました。これはJINSを訪れ、ブルーライトカット眼鏡を購入することで少なからず軽減させられたと感じています。

他方で手の疲れの問題。新聞記者は毎日キーボードを打っているのではないかと想像されるかもしれませんが、実際には人に会い、ヒアリングする時間が業務の大部分を占めます。私の場合は日刊紙を発行する新聞社に勤めていたものの、主に担当するのは週1面の紙面作成のほか、トピックがあった日に速報を執筆するくらいだったためPC作業は基本的に週1回から2回。まったく支障がないため会社でも自宅でも20年間ノートPCのみ使用していました。

一方の文字起こし作業では1日12時間超、タイピングすることが多々あります。また記者のときは月間文字数が4万字前後だったのに対して、9月はおかげさまで37万9831字を納品させていただきました。およそ38万字はA4用紙317枚、400字詰め原稿用紙950枚に相当します。手の症状のほかにも長時間のタイピング中にたまに強く叩いてしまうことがあり、キーボードが壊れるのが嫌で8月頃から解決策を模索。あるとき高級キーボードというものが存在すると知りました。

さとう⑨号はモノが欲しいと思ったときに衝動的には買いません。そのように思ったときから2か月くらいは待ち、それでも気持ちが変わらない場合のみ真剣に考えます。10月を迎え、どうしようかと迷っていたところAmazonプライムデーでお目当てのHHKB professional BT 日本語配列が割安な価格で出品されていたのを見て、購入を決めました。HHKBとはPFUという会社のHappy Hacking Keyboard(ハッピーハッキングキーボード)という製品の略称になります。

手の疲れを解消するのが目的だったため当初から選択肢は静電容量無接点方式のキーボードに限られました。私同様にガジェットにあまり詳しくない人は静電容量無接点方式と聞くと、頭に?マークが浮ぶと思います。調べるうちにキーボードのキースイッチの種類には価格の安いほうからメンブレン方式、パンタグラフ方式、メカニカル方式、静電容量無接点方式の4つがあると知りました。

この4種のなかで圧倒的に疲れにくく壊れにくいと評判の静電容量無接点方式に目が留まるのは必然です。これはセブン銀行のATMに採用されている方式なので、みなさんも利用したことがあるのではないでしょうか。静電容量無接点方式の特長の一つが心地よい打鍵感といわれ、あるYouTuberさんの言葉を借りればキースイッチを押したときの感覚はメンブレンがブニュブニュ、パンタグラフがペチペチ、メカニカルがカチャカチャ、静電容量無接点がスコスコ。

別のYouTuberさんの「この打鍵感をひとたび味わえば最後。他のキーボードでは満足できなくなる。これがキーボードの沼という病であり、その入り口がHHKB。指を押し込むたびに溢れる脳内麻薬。酒、たばこ、HHKB。金、暴力、HHKB。コカイン、アヘン、HHKB」との感想を聞き、今回の設備投資に至った次第でございます

タイピングが主な作業とされているプログラマーさんに愛用者が多いとされるHHKB。そのホームページのトップには次の言葉が記されていました。

『アメリカ西部のカウボーイたちは、馬が死ぬと馬はそこに残していくが、どんなに砂漠を歩こうとも、鞍は自分で担いで往く。馬は消耗品であり、鞍は自分の体に馴染んだインタフェースだからだ。いまやパソコンは消耗品であり、キーボードは大切な、生涯使えるインタフェースであることを忘れてはいけない』 東京大学名誉教授和田英一 (HHKBホームページから引用)

さとう⑨号

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