バイナリーオプションはなぜ儲からない?インジケータの勝率とマーチンゲールの仕組み

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マネー・副業
「バイナリーオプションのインジケータを購入したけど、期待通りの成果が出ない!」 

このような経験が一度はあるのではないでしょうか?
今回は、なぜバイナリーオプションが儲からないのかをわかりやすく説明します!

バイナリーオプションとは?

バイナリーオプションとは、30秒後、1分後、5分後、1時間後など、定められた時間が経過したときの為替の値動きが、高値か安値かどちらに向かうかを予想し、予想が当たれば利益を得られるというシンプルな金融商品です。

しかし、この単純な仕組みでは、稼ぐことができないトリックがあります。
それは、「倍率」です。

バイナリーオプションでは稼ぐことができない仕組み

バイナリーオプションでは、自分の予想が当たったときには、「時間ごとに定められた倍率×投資額」から投資額を引いた金額が自分の取り分となります。
逆に、予想が外れたときには「投資額の全額」がそのまま損失になります。
値動きの幅(値幅)がそのまま損益になるFXと異なる点がここにあります。

例えば、1000円の投資額で、30秒後の高安(High&Low)を予想する場合は、倍率はハイローオーストラリアの場合、「1.95倍」です。
予想が当たった場合には、1000円×1.95=1950円
この1850円から投資額の1000円を引き、950円が利益となります。
逆に、予想が外れた場合には、1000円の損失となります。

このように、ランダムにエントリーをした場合、勝敗は約50%なので、上記のような倍率だと、もし何も対策をせずにエントリーをした場合、確実に損失が増えていくことがわかります。


「理論上」の損益分岐点

利益を継続して獲得していくためには最低「52%」の勝率が必要です。

エントリーする倍率にもよりますが、最も倍率の高い「30秒」後の値動きを予想する場合でも、レバレッジは、ハイローオーストラリアで「1.95倍」です。
1.95倍の倍率で、確実に利益を得ていくためには、ぎりぎりの余裕をもたせても、52%以上は必要です。

具体的には、1.95倍のレバレッジ、52%の勝率、1000円の投資額で、100回エントリーし続けるとします。
すると、結果は
(950×100×0.52)-(1000×100×0.48)=1400円
となり、1400円の利益を得ることができます。
正直、100回もエントリーをして1400円とは割に合いませんが…

しかし、実際には52%の勝率では利益は出せません。なぜなら、
「スリッページ」と「引き分け」
がバイナリーオプションには存在するからです。

スリッページと引き分け

「スリッページ」とは、エントリーポイントがずれることです。エントリーポイントがずれると、本当は勝てるはずの取引でも、終了時の判定タイミングがずれるため、負けとなります。

「引き分け」とは、エントリー価格と終了時の価格が同価格になることです。この場合、投資した資金は、負けたときと同様、全額が没収され、損失となります。

めったにおこらないことのように思えますが、実際にはかなりの確率でおきます。家庭のインターネット回線の速度などにもよりますが、この記事の筆者が様々なインターネット環境と時間帯で、総額700万円以上の取引をした結果、約10回に1回の確率(10%)でスリッページもしくは引き分けは発生することがわかりました。


本当の損益分岐点

スリッページや引き分けを考慮した上での勝率は約「60%」です。
「52%の勝率」は、運や実力でなんとか出せそうな気がしてしまいますが(実際には、継続して50%以上は難しいです)勝率「60%」は、ベテランの投資家でも難しいと言えます。

以上、バイナリーオプションで稼ぐ難しさを理解していただけたでしょうか?
皆さんの中には、「自分は80%以上の勝率を出せるインジケータがあるから大丈夫!」という方もいるでしょう。
しかし、
あなたが使っている勝率80%以上のインジケータでも勝てないんです!!
その理由を次回、ご説明いたします・・・


ちなみに、この「引き分け」と「スリッページ」を考慮した勝率計算のシミュレーションに関しては、どんな人でも簡単に計算できるツールをExcelで開発しました!
記事を読んでもまだ信じられないという方は、よろしければお試しください。
この記事を書いていて副産物的にできたものにすぎないので、販促を促すわけではありません。
販売する気すらないので「記事を読んだ」と最初に仰っていただければ、無料でお渡しします。



©Ichiba

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