普通の妄想とそうでない妄想。
皆さん、妄想しますか。 あんな妄想、こんな妄想、人に言えない妄想。
ほとんどの人が、したことあるんじゃないかと思います。
統合失調症の人も妄想します。 しかし、普通の人の妄想とは少し違います。
とういうかかなり。
普通の人は、自分が妄想しているという事を分かって妄想しています。
なので妄想をいつでも止めれます。
しかし、統合失調症の方は、自分が妄想しているという事に気づきません。
妄想に飲み込まれています。
だから、妄想のない人から、それは妄想だよ、そんなこと違うよといっても
かたくなに自分の妄想を主張します。
普通の人がその妄想を否定すれば、するほど、その人は頑なになっていく場合がありあます。
家族と患者の場合、どちらが、正しいのかというパワーゲームになり、対立してしまいます。不毛な言い合いになることも。
そういう時は、否定も、肯定もしない。
そうなんだ。私には分からないけど、そう感じるのは大変ねとか、それは辛いねとか。
家族の方が、少し、そのパワーゲームから降ります。
そうして、自分を否定されないと、患者も少し冷静さを取り戻します。
良くなっていく患者は、(私の場合)
あれ、これ、妄想じゃないかと、自分で気づき始めます。
妄想を妄想だと気づけたら、それは妄想ではなくなります。