ココナラ スタートブックに掲載されました! 裏話?

記事
コラム

 4月に発行されたばかりの「ココナラ スタートブック」は、ココナラさんのはじめての「公式ガイドブック」です。

 不肖、わたくし「名字・苗字研究」のサービスも、ちょびっとですが紹介され、掲載されていますので、お好きな方はどうぞ!(^^

 さて、この「ココナラ スタートブック」は、その名前の通り、「ココナラは聞いたことあるけど、はて? どうやって試せばいいんだろう」という人向けに編集されているようです。

 実際に購入して拝読しましたが、「ココナラのサービス提供者」になるにも、「購入者」になるにもわかりやすいガイドとなっているように感じました。

 まあ、とはいえこのブログを読んでおられる方は、なんらかの形ですでに「ココナラ」と関わりがある人ばかりだと思うので、そうしたガイダンス的なお話は、ここでは割愛してもよいでしょう(笑)

 そこで、この記事では、他では読めないような、もうすこしツッコんだ「ひそひそ話」を書いてみたいと思います。


■ 初期ココナラから変容している「いまのココナラ」

 ココナラを初期から活用している方にとっては、今のココナラは「ずいぶんと変化した」ものになっていることに気づいておられるかもしれません。

 そもそもは「ワンコイン」でサービスを発信したり享受できるサービスとして有名になったため、最低販売価格が「500円」だった時代があったのです。

 そうすると「500円でできること。やれること」という発想が主になりますから、占いであるとか簡単なイラストであるとか、「シンプルなサービス」が「誰でも発信できる」というところでココナラは注目されたのが初期の特徴でした。

 ところが、現在のココナラは”かなり”考え方”が違います。どちらかというと「プロのサービスを、比較的わかりやすい価格体系で、誰でも享受できる」というスタイルへ移行している感じですね。

 そのため数万円単位のサービスもざらにありますし、最低単価も「上がって」います。もはや「ワンコインサービス」の面影はなくなっていると言ってよいと思います。


■ 素人感からフリーランス、プロへ

 価格帯が上がる、ということは要求される成果物の仕上がりもクオリティが求められますから、「素人に近い」サービス提供者から、しだいに「フリーランス」や「プロ」が提供する内容へと変わってゆきました。

 今回の「スタートブック」でも「プロの技術がお得に買える」というキャッチがいちばん上に来ていますが、それを如実に表しています。

 サービスの内容も、動画制作とか、プログラムの作成、あるいは本格的なコンサルなど、初期とは雰囲気が大きく変わっています。

 そうすると、すでに「何らかの仕事で実績がある人」は有利になってきます。ココナラではBtoB(企業間取引)的な使われ方も生じているようなので、実質的に「企業案件の下請け」としてフリーランスが仕事をするような取引もあるようです。


■ コミュニケーション・コア としてのココナラプラットフォーム

 このように、ココナラさんにおける「人材の集まり方」が、どんどんハイレベル化している中にあって、「これから始めようと思っている人や、初心者」の方にとっては、当然「これまでのような使い方」が想定されるわけですが、ある程度古参になってきたり、プロ・セミプロ人材の方が活用する場合は、もう少しおもしろい使い方ができるようになってきました。

 それを「コミュニケーション・コア」とでも呼びたいのですが、平たく言えば「楽天」さんの考え方をイメージしていただければわかりやすいと思います。

 楽天の場合は、多数の出店があり、購買者は楽天経済圏の中でモノの売り買いを完結させることができます。・・・とまあ、そういうことが三木谷さんの理想とされているのは、ご存知の通りですね。

 この楽天経済圏の中で「モノの売り買い」ができるというのがひとつのポイントで、楽天は経済的なコアになっていることが想像できると思います。

 ココナラさんの場合は、「モノ」というよりかは「知財・サービス」の経済圏ができつつあります。実際にそのような使い方をしているユーザーは、まだ限られていると思いますが、たとえば

「自分がココナラでサービスを立ち上げたい」場合、その宣伝を「ココナラの別のサービス提供者に任せ」たり、ウェブサイトを「ココナラの別のデザイナーに依頼し」たりできるわけです。

 サービス提供そのものから、外注まで、すべてをココナラの内部に「丸投げ」して、ココナラ経済圏の中でデジタル完結をさせる、ということができるプラットフォームなんですね。

 これはかなり変わったプラットフォームだと思います。

 まあ、ネット上で完結するサービスについては、おそらくほとんどの業務内容を、「ココナラ上の誰か」に”振る・投げる”ことができると思います。

 さすがにまだこんな恐ろしいサービス形態は生まれていないかもしれませんが「ココナラで集客して、下請け作業をココナラの誰かに振って、その成果物を自分の客に戻す」ということも理論的には可能なのです(笑)

 実際には、最初の集客者も下請け者も、価格・内容とも公開されたサービスを提供しているので、なかなかそうした二重構造が成立するか?といえば難しいかもしれませんが、少し工夫をすれば実現は可能です。

 いずれにしてもココナラはそうした「コミュニケーション」のコア(核)として機能します。これは面白いシステムですね。


■ ココナラ運営の「すごさ」

 ココナラに登録してサービスを売り買いしているだけでは、あまり気づかないかもしれませんが、すこし頑張ってココナラでの活動を続けていると「面白いこと」に気づき始めます。

 それはココナラさんの「運営」サイドが、かなり面白い動きをしていることです。数回売り買いしただけでは、なかなかそうした場面に出会わないのですが、ある程度コンスタントにココナラでの活動をしていると、ココナラの「裏のしくみ」がわかってくるようになります。

 たとえば、不定期的にネット上に上がってくる「広告」がありますが、通常のネット広告だと、「あなたがグーグルなり代理店になりお金を払って、あなたのサービスの広告を表示してもらう」という契約をしますよね。

 ところがココナラの場合は、「あなたのココナラでのサービスが、お金も払わないのに勝手にグーグル広告なりの枠内に表示される」ということが起きるのです。

 つまり、広告費ゼロで、「あなたのサービスがネット上に広告される」ということをココナラ運営は、やっているのです。

 このスタイルは今でこそ他のクラウドソーシング広告でも存在しますが、ココナラはかなり初期からこの方法を取っていたように思います。

 ではどうして「無料であなたのサービスが広告できる」のか?

 それは通常みなさんが払っている「ココナラの手数料」を、運営さんが「ネット広告枠の買い取りにぶちこんでいる」からです。

 かっこよく言えば、みなさんの払った手数料の一部は、そうした広告に再投資されている、ということなんですね。

 その手間を「運営が勝手にやってくれている」と考えると、すごい!という意味がわかると思います。


 さらに、今回のムック本もそうですが、「みなさんのサービスの中で、面白そうなものや実績があるもの」は常に運営さんがチェックしていますので、テレビや雑誌など、各種メディアに取り上げてもらえるように「勝手に紹介」してくれます。

(もちろん、事前に許可の打診がやってきますよ)

 なので、「売上の高い実績がある」に越したことはありませんが、仮に金額的にはそれほどでも、「変わったサービス」や「目からウロコのサービス」などは、思いつけばつくほど、「運営さんがプッシュやサポートしてくれる」ことは間違いありません。

 そういう面白いことを運営さんは陰でずっとやっているわけです(^^



 =========

 というわけで、ココナラの真のおもしろさについて、すこし語ってみましたが、いかがだったでしょうか?

 今後のみなさんのココナラライフの、ちょっとしたヒントになれば嬉しい限りです。



サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す