何者かになりたくて読書(自己啓発本など)をして分かったこと(体験談)

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ビジネス・マーケティング
 20歳からの5年間で私は様々な分野の本を読んできた。自己啓発本、ビジネス書、専門書、小説など本当に色々だ。読書の目的は、趣味の要素も多少あったが、それよりも自分の人生を変えたい、何者かになりたいという思いで読書を続けてきた。一言で表すと「意識高い系」という部類になるだろう。今では意識高い系から、行動する挑戦者までランクアップすることができた。そんな私が、私と同じような目的で読書をしている人たちに言っておきたい事がある。それは読書をしているだけでは人生は何も変わらないということだ。
「そんな当たり前のことを言われても・・・」と思うかもしれないが、その事実を知っていても読書しかしていない人間は多い。彼らが行動できない理由は三つある。
 一つ目は「行動するにはまだ知識が足りていないパターン」、二つ目は「読書そのものにハマってしまい他の事ができないパターン」、三つ目は「行動したいが何をやればいいか分からないから、とりあえず本を読む」だ。
 まず一つ目の「行動するにはまだ知識が足りていないパターン」だが、これは今まで学校で勉強を頑張ってきた人に多いように感じる。何かやりたい事があっても、その事に対して知識が足りていないと思い行動に移せない。知識が万全の状態でなければ行動できない、まさにガリ勉思考だ。しかし行動した者たちは知っている。読書で得た知識だけでは万全にならないし、行動して得るものの方が学びは大きいということ。何より万全の知識など求めるだけ無駄だという事だ。どんなに本を読んで知識をつけてもそれはただの知識に過ぎない。何より、本を一冊読んだとして一体いくつ頭の中の記憶として残っているのだろうか。そして何よりアウトプットするための知識のはずなのに、アウトプットをせず、ただ知識をため込んでいるだけでは本末転倒である。とにかくまずは行動して、分からない事があったら調べる。アウトプット→インプットの順番が正しいのであって、インプット→アウトプットの順番ではないという事を覚えていてほしい。
 二つ目の「読書そのものにハマってしまい他の事ができないパターン」は、意識高い系に多いパターンだ。これは本を読み、新しい知識を知ることで自分が賢くなったと思い、ちょっとした全能感を得られる。もちろん知ることは重要だが、人生を具体的に変えることが目的であり、読書はその手段でしかない。手段が目的になってしまっては、本当に成し遂げたい事が成し遂げられなくなってしまう。そして何よりこの「読書そのものにハマってしまい他の事ができないパターン」の人間は口先だけの人間だと思われる事が多い。読書をして立派な知識を知ってはいるが、本人は何もしていないので、周りから鬱陶しいと思われる。「何を言ったがではなく、誰が言ったか大事」なんて言葉もあるように、世間に何かを伝えようとするのなら、まず自分が世間から尊敬されるような何かを行わなくてはならない。知識は所詮知識であり、それは道具でしかない。その道具を何かしらの行動で使わなければ、無知な人間と大差は無い。
 三つ目の「行動したいが何をやればいいか分からないから、とりあえず本を読む」パターンについては、単純に「やりたい事・夢中になれるものがない」という状態だ。
これはとりあえず行動しなきゃいけないのは分かっているけど、「これ」というものがなく、「自分探ししてます!」みたいなパターンだ。このパターンの読書は正直一番手に負えない。なぜならいくつかの本にも書いてある通り、やりたい事など探して見つかるわけではないからである。やりたい事を探す系の本に書いてある内容として、「やりたい事ではなく得意な事」「今の時代に流行っているスキル(英語、プログラミング、YouTubeなど)」があるが、それを考え実践した結果、何も続かないのであればそれはもう諦めるしかない。得意な事を実践し、今の時代に合ったものを実践し、それでも行動が続かないのであれば、それはその人自身に成功者になる適性がなかったということになるだろう。「読書する→行動する→諦めて辞めてしまう」このルーティーンを永遠に繰り返し、そして結婚や子育て、仕事などに時間を奪われたとき、ようやくその人はルーティンから解放されるのだ。
もちろんその行動した結果、何かを見つけ成功する人間もいるだろう。しかし当然何も見つからない人間いる。
その明暗を分けるのは努力ではなく「タイミング」「運」「小さな成功の積み重ね」この三つの影響が大きい。これら自分自身ではどうにもできない。だからもし行動して成功できなくても運とタイミングが悪いだけだ。成功してしまえば、失敗は失敗ではなくなる。仮に諦めたとしても、人生は続き、その途中で偶然何かにハマるかもしれない。
人生は長く退屈だ。そんな時は読書でもしながら、ゆっくり気長にその時がくるのを待つしかない。
さて、ここまで読んでもらった人の中で、一人でも行動に移した人がいたら嬉しく思う。行動する事で知識だけではどうにもならない世界、体験こそ最高の知識であること理解してほしい。
 ここまで読書しかしていない意識高い系を批判した内容を書いてきた。趣味としての読書ではなく、何かを成し遂げるための読書。目的の読書ではなく、手段としての読書。これを読んだ皆さんが、一人でも多く行動して何かを成し遂げることを楽しみにしています。
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