【マーケティング】2.そもそも”5Force分析”とは?(事例付き)

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ビジネス・マーケティング
ココナラで、マーケティング・リサーチ支援を行なっておりますririと申します^^

おかげさまでリサーチの分野ではお気に入り1位になることができました。お気に入りに追加してくださった皆様、ご利用頂いた皆さま、ありがとうございます。

前回はPEST分析についてご紹介しましたが
今日は経営戦略論の第一人者、ハーバード大学マイケル・ポーター教授が提唱した業界分析手法
「5Force分析」
について紹介します。

1.5Force分析とは?

「5Force分析」
を一言で説明すると、
「その業界が魅力的かどうか?の分析」
となります。
具体的には参入を考えている業界に関連する5つのプレーヤー
・新規参入者
・代替品
・買い手
・売り手
・業界内同業者
の力関係を分析し、業界の構造や魅力度を分析して、業界内でどのように戦っていくかの戦略を立てます。
例えば 、
・新規参入者が容易
・代替品が数多くある
業界であれば競争は激しくなることが予想されますし、

・買い手や売り手のどちらかが価格交渉力を持っている
・業界内の競争が激しい
場合は、収益を上げるのが難しくなります。
これから新しい業界に参入するときは

できるだけ競争が激しくない、優位なポジションが取りやすい業界
を選んだ方がビジネスはしやすいですし、
今参入している業界の競争があまりにも激しく収益が見込めない、
となった場合には撤退に踏み切ることも必要です。

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2.事例:コンビニ業界の5Force分析

では具体的に1つ事例を見てみましょう。
今回はコンビニ業界を分析してみます。

<新規参入の脅威>
コンビニ業は特別な許可や免許がなくても参入は可能なので、個人商店として始めることは可能です。
ただし、すでに既存のコンビニ3社が大きなシェアを占めており(全体の約89%)近隣にこれらのコンビニが存在する場合、規模の経済で太刀打ちすることは難しい状況です。
ですので今から多くの企業・個人が新規参入をするとは考えにくく、新規参入の脅威は低く(=参入障壁は高い)なります。 

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<代替品の脅威>
価格面で言えば、同じ製品でも、総合スーパーやドラッグストアの方が安く購入できます。
それでも私たちがコンビニに行くのは立地的なアクセスのしやすさ時間的な制約がないためです。
総合スーパーやドラッグストアももちろん数も多くあり、営業時間が長い店舗もありますが、その数は限定的です。
このような点から、コンビニを脅かすような代替品の脅威も限定的であるとなり、代替品の脅威は低いと判断できます。

<売り手の交渉力>
次に売り手の交渉力ですが、メーカ側は新商品を出すとき、「いかに多くの店舗を持つコンビニに商品をおいてもらえるがが勝負」と言います。
限られたコンビニの棚に置いてもらえるかどうかが、多くの人に知ってもらい、買ってもらえるかに関わるということです。
またコンビニよりも規模が小さいメーカが多いことから、売り手の交渉力は弱いと考えられます。
最近はコンビニ自体もPB(プライベートブランド)を持つようになり、原価がどれくらいか把握するようになってきているので、こうした面からもメーカ側の交渉力は限定的だと考えれます。

<買い手の交渉力>
買い手の交渉力ですが、コンビニで消費者が価格交渉をすることはないため、(むしろ定価で購入する)買い手の交渉力は低くなります。

ただし、どのコンビニでも扱っている商品に大きな差はなく、「たまたま近くにあったから。出先にちょうどあったから」という理由でコンビニを選んでしまう人が多く、ロイヤリティを持ってもらうのは難しい状況です。(これをスイッチングコストが低い状態と言います。)

<業界内同業者>
これらを踏まえて、同業者間の競争について確認します。
今まで見てきたように、コンビニ 業界は新規参入や代替品の脅威は低い状態でした。また売り手や買い手からの圧力も低そうです。
ではコンビニ 業界は安泰かというと、
・既存のコンビニ自体の数が多く
・扱う商品に差が出しにくい
という業界の特性から、業界内の競争は激しいことがわかります。

そこでみなさまご存知のように各社
・ポイントカード制度やアプリの拡充
・オリジナル商品やコラボ商品
に注力し、差別化と顧客の獲得を図っています。

以上のように、コンビニ業界は、業界自体は優位であるものの、業界内競争が激しいことがわかりました。参入を考える、すでに参入しているのであれば、大手との差別化が事業成功のポイントになります。


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3.まとめ

5Force分析を行い、業界の構造を把握することは、業界で競争を勝ち抜くために重要になります。

「この業界の構造はどうなっているのか?パワーバランスは?」
「収益性が見込める業界なのか気になる」
という方はぜひ分析をご依頼ください。
なんとなく肌で感じていることも資料にして見える化してみると新たな気づきが得られるかもしれません^^


ここまで読んでいただきありがとうございます♪

本日は
「5Force分析」
を事例も踏まえながらご紹介しました。

次の記事では、「3C分析」についてご紹介したいと思います。

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