売上目標に応じたキーワードの設定方法について

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ビジネス・マーケティング

0.はじめに

1年後にサイトからの月間売上目標を100万円にしたいお客様が当サービスを利用する場合を考えてみます。商品やマーケティング戦略は、別にして、ごく単純にSEOの観点からだけで述べてみましょう。

【前提条件】
1. 月の売上目標 例)100万円
2. 商品単価   例)平均単価1万円
3. CVR1.0%*(コンバージョンレート) 例)5%

*CVR(Conversion Rate: コンバージョンレート)とは、サイトに訪れた全視聴者のうち、コンバージョン(ECサイト上で獲得できる最終的な成果 )をはたした割合をいいます。

【具体的ケース】
CVが5%の商品(単価1万円)で、月間100万円の売上を達成するために、必要なECサイト訪問者数は、100万/1万/0.05から計算すると、おおよそ
2,000人の新規視聴者が必要となります。


1.ご自身のWebについて(URLやアクセスなど)


ここで、ご自分のWebサイトの現状を見てください。よく当方のサービスを購入して、サービス完了後にすぐに検索順位が上がらない、もしくは売上が増加しないと不平を言ってくる方がいます。

売上であれば、そういう人に限って、そのWebサイトの視聴数は、ほとんどありません。上のケースで単純化しても、100万の売上を上げるために、実際に購入行動を取る視聴者数を確保するために、最低2,000人必要なのです。商品平均単価が1,000円であれば、20,000人となります。CV1%ならば、10,000人の新規視聴者を集める必要があります。そして、毎月新たに新規視聴者を獲得しなければならないのです。

つまり、100万の売上目標で、おおよそ10万アクセス、10万の売上目標で、おおよそ1万アクセスを集めることを考えてください。CV1%の前提条件では、ここがまず第一に必要となります。

それをいくらSEO施策を行ったからと言って、例えば、2,000/日程度のアクセスレベルのWebであれば、最初から検索一位を取ることは不可能なのです。

まず、アクセスを集める努力をお客様自ら行う(SNS、ブログ、YouTube、広告など)ことが絶対に必要です。これは、検索向上でも、売上向上でも変わりません。

目標レベルにアクセスが集まってくれば、当方のSEO施策もより有効に機能してきます。実際、検索上位にWebを表出させているお客様は、例外なくそうした地道な努力をやっているお客様です。

手っ取り早く、あるキーワードについて、検索向上や売上向上を目指すのであれば、Google Adsenseで広告を打つべきです。しかし、これは、ビックワードの場合、極めて高価になります。

2.キーワードについて

次に、キーワードについて考えまてみましょう。いやゆる検索サイド、視聴者サイドから見てみましょう。

いきなりビックワード、例えば整体、グルメ、ゲーマーなどの単一ワードで自分のWebを上位表示させてほしい、と希望されるお客様も大勢いらっしゃいます。しかしそう言われましても、いったいどれくらいの人がこうしたキーワードを検索すると思われますか?

そういうお客様に限って、それすらわかっていません。それでは、いくら検索上位を希望しても、それは、ただの夢物語にすぎません。

当方は、そのお手伝いをしていますが、まずはそれくらいは、自分でわかっていないといけません。しかも、キーワードは、お任せで、と言われても、こちらとしては苦笑しかできません。

例えば、「ゲーマー」というキーワードを例にして考えてみましょう。ツールを使って、おおよその検索競争レベルを見てみましょう。

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このキーワードは、YouTube内で約4,500の検索規模があり、競争強度は、48で中くらいの検索競争レベルであることが示されます。

次に、関連キーワードを見てみます。ゲーマー」は、ゲーム、実況などのワードとの検索関連性が見られます。これらをキーワードの候補として考えるべきでしょう。ここでは、プロゲーマー、ゲーム、実況などが関連候補としてあがってきています。

ここでも、ご自身のWebコンテンツや戦略などを加味して、キーワードを選定するのです。おもむろに、ビックワードで対策しても、ご自身のWebとの関連性が皆無であれば、これも検索向上にはまったくつながりません。

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ですから、希望するキーワードの状況をある程度把握し、工夫するのです。関連ワードやご自身の独自のワードを組み合わせたりします。例えば、地理的情報を加味すれば、かなりその範囲では、有利になります。

あるいは、関連する連語も見てみましょう。つまり、使用されるフレーズだったり、順序だったりを見てみます。ブログや動画の解説文などで、よく利用する文章などを参考にします。

下の例で言えば、ルームツアー ゲーマーなどがあがりました。実際、そういうYouTube動画は多いはずです。こうした動画を観る視聴者にYouTubeからおすすめしてもらうのです。

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このように、せめてご自身のYouTube動画やWebにおけるキーワードを調べて、ご自身のWebに合わせて工夫しないといけません。そういうことを前提に、キーワードを決定するのです。

そして、そのキーワードは、Web戦略の非常に重要な位置を占めています。それをお任せとか、自身の希望的観測だけで、当方に言われても、当方は、もちろん全力でSEO施策を行います。しかし、それでも、お客様が希望する結果をすぐに出すことは非常に困難なのです。

当方は、責任逃れを言っているのではありません。こちらのSEO領域でベストを尽くします。しかし、結果をよりよいもとするためにも、お客様の投資を無駄にしないためにも、お客様サイドでもせめて、アクセスを増やす努力やそのためのキーワード選択に関連して、最低限の現状を知っておくべきなのです。
そうしたある程度の現状を知っていれば、当方も有効なアドバイスができるはずです。最終的に、双方にとってより満足度の高い、SEO施策にできるのです。

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