YouTube動画にSEO施策は邪道か?(前編)(再訂版)

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ビジネス・マーケティング

はじめに

よく、有名ユーチューバーなどが、YouTube動画に視聴回数を増やすのをインチキ呼ばわりしたり、SEO対策などを目の敵にしています。

例えば、かのコレコレ氏は、「視聴者を買って(インチキして)」などとコメントします。根拠は言いません。ちなみに当方は、彼のアンチではなく、いわゆるコレリス(笑)です。彼のコンテンツの価値(社会的弱者によりそう姿勢)は認めます。しかし、この件に関しては、彼は間違っています。当然です。彼はプロフェッショナル・ビジネスの経験がありません。現象の裏に存在する現実を知らずに、自分の環境に反応しているにすぎません。

いわく不正だ、インチキだ?と。これ本当でしょうか?そしてこの反応に、一般的日本人の多くは、賛成するかもしれません。ただ彼の反応は、当方にとっては、ホント迷惑です。

コレコレ氏は、当方にしてみれば、現実のビジネス世界をわかっていません。事実と現象、印象と現実は、プロフェッショナルなビジネス世界では、異なります。しかも彼は、データを示しません。なまじっか影響力があるので、ホント迷惑なのです。コレコレ氏は、自分の状況下で、直感的に反応し、一見正義らしいことを主張します。


1.まずYouTubeの現在

現在、YouTubeは、2番目に人気のあるソーシャルネットワーキングサイトであり、国内で約6,500万人のアクティブ・ユーザー(10~60代 2020.12月時点 全世界で20億人)を抱え、毎月10億人を超える視聴者がいます。1か月で、18歳から49歳までの80%がYouTubeビデオを視聴します。さらに、60%がTVよりもオンラインビデオを好むため、YouTubeはマーケティングや広告の目的地として最適です。 身近な使い方、例えば、情報収集に各SNSをどれだけ利用するか?
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YouTube人口動向2020.12.

2.そしてYouTubeの対象

さらに視聴者がYouTubeに費やす平均時間ですが、平均的なユーザーは日に約40分視聴しています。その限られた対象に、300時間のビデオ が毎分YouTubeにアップロードされています。

みなさんは、身近な使い方、例えば、情報収集に各SNSをどれだけ利用しますか?現在は、検索一つとっても、Googleよりも、むしろSNSが利用されます。とりわけ若い世代は、そうです。
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SNS分布

若い世代は、YouTubeを情報入手やエンターテイメントとして普通に活用しているのです。

3.YouTubeの戦略分析

この現状の中で、YouTube配信者は、視聴時間というパイを奪い合っています。

すでに既存のパイ(シェア)を獲得しているコレコレ氏などの有名YouTuberは、一定の視聴者と視聴時間を確保しています。そこに食い込むためには、面白い動画を真面目に制作するだけでは勝てません。つまり、勝負する前に、視聴してもらえないのです。戦略的には、既得権者に寄り添うか、際立つか、両方かの選択しかありません。

既得権者であるコレコレ氏は、新規参入者にまじめに動画を投稿してもらいたい、と思っているはずです。視聴されない動画は、彼にとっても、痛くもかゆくもありません。その一方で、彼が、公権力(YouTubeも含む)や芸能人動画を恐れるのは、強い社会規範や社会認知が確保されている芸能人には、自分のパイを容易に奪われる可能性があるからなのです。

ですから、より視聴してもらうためには、彼に寄り添うか(コラボやリンクなど)、よりYouTubeアルゴリズムや検索を逆手に利用して、彼に挑戦していかなければなりません。これが現実です。それをいつまでも動画をアップしていくだけで、追いつくでしょうか?仮に毎日アップしていても、限界があります。そして実は、コレコレ氏自身もSEO対策をしているとしたら?もはやその差は埋まりようがありません。現実は、有名YouTuberもYouTube SEOを行っています。

あるいは、これらをすべて理解して、コレコレ氏は、SEO批判しているのかもしれません。そうだとしたら、自分以外すべて陥れる、もはや悪魔レベルのマーケッターです。いわく、視聴者を買うことはインチキだ(いわゆる正義)とか、ただ面白い動画を配信するだけ(そもそも論)と発言することは、自分のパイ(視聴時間)を守り、新規参入者を陥れる主張なのです。現状維持のままで、彼のような既得権は、パイ(視聴時間)を守ることができます。いわゆる大企業の戦略と同じです。

一般的に日本人は、権威に弱く、真面目です(世界一です)。だからコレコレ氏のような、ある種の権威が、このような主張をしていると、そういうものかと信じてしまします。また、当方のようなSEO対策業者を何か詐欺師のように言う人もいます。しかし世界のネット・メインストリームは、真面目に価値を置きません。ただ真面目なだけの制作者は、いいように利用されるだけなのです。実は、コレコレ氏も、ネットを自ら利用しても、決して信用はしていません。

YouTube検索自体に、まじめに、例えば、単に毎日投稿するアカウントを有利に扱うアルゴリズムは存在しません。なぜなら、それだけでは広告視聴に一切結び付かないからです。広告視聴のためには、内容が規約に反しない限り、より多くの視聴を集める動画に広告を集中させたいのです。要は、彼の動画に対抗するためには、コレコレ氏自身の動画にくっついて、違いを際立たせるか、もしくはYouTube検索に有利に扱ってもらうことなのです。少なくても、検索アルゴリズムに有利に扱ってもらうような、検索関連性を構築するのは、我々の役割(サービス)なのです。


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