自律神経失調症②

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コラム
前回からの続きです。

友達が教えてくれた「心療内科」へ、藁をも掴む思いで行きました。

初めに、受付で問診票を渡され、それに記入しました。

しばらく待合室で待った後、診察室へ行きました。

診察室には女の先生がいらっしゃって、私が部屋に入ると、それまで見ていたパソコン画面から目を離して、体をくるりと私の正面に向けてくれました。

たったこれだけの事でも、私はとても驚きました。

なぜなら、それまで出会った病院の先生はみなさん、パソコンの画面を見ながらの声かけだったから・・・

それに対して心療内科の女医さんは、きちんと体を私の正面に向けて、しっかりと目を見て声をかけて下さったのです。

そして第一声が「とてもしんどかったですね^^」でした。

この言葉を聞いた私は、涙が溢れました。

「やっと私の辛さを理解してくれる先生に出会えた」と、とても嬉しくなったのです。

そして先生は、慌てて涙を止めようとする私に「我慢しなくて大丈夫ですよ。とても頑張られましたね」と、優しい言葉をかけて下さいました。

私は、小さい頃から泣く事を我慢させられていたので、泣いていいよ、の言葉が心の奥深くにまで届いて、それまで抑えていたものがとめどなく溢れたのでした。

先生は私の症状をこんな風に説明して下さいました。

「心も体も疲れ過ぎているので、しばらく休養が必要です」

入院を勧められましたが、その病院は入院設備の無い所だったので、入院の出来る所を紹介すると言われました。

でも、当時は子供がまだ小さかったので、入院はしたくありませんでした。

それなら、実家で療養出来るのが望ましいと言われました。

でも私は、自宅での療養を希望しました。

先生は「ご家族の協力が得られれば」の条件付きで、それを承諾して下さいました。

こうして、自宅での療養生活が始まったのでした。

つづく・・・
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