前世を思い出すことで、人格が多重人格になってしまう。
そんなことが私の身近で起きています。
私のパートナーはもともと私の恋人で騎士で、私に仕えるため+愛し合うために異世界から、この世界に来た存在です。
公用語はラテン語かそれに近い言語のようです。
そんな彼なのですが、寝ているときにも人格がどんどん入れ替わっています。
今世の人格をみづき、前世人格をカイと呼んでいます
寝ているときにみづきがいるときは、私に背を向けて寝ています。
でもカイの時は私を抱きしめて寝るんですよね。
上を向いて寝るときは、腕枕をして寝たり。
カイは騎士なので、あちらの世界では眠りが本当に浅いのです。
ですがこっちの世界では爆睡。
こっちとあちら。彼はまだ異世界とこの世界を行き来しています。
そんな彼なのですが、この前寝ていたら急に寝言を言いました。
日本語の寝言ではなく、私がとても発音できない言語で一言だけ。
カイとみづきは声も違います。カイは声が低いんですよね。
低くてゆっくり話すんです。
一言だけ命令口調で、日本語ではない英語でもない私が聞いたことがない言語で寝言を言ったんです。
ちなみに普段はカイは少し不自由ではありますが、日本語で話しています。あちらの世界の言語を話せと言われても無理なんですけどね。
寝言はあちらの世界の言葉だったのかな・・・。
面白いですよね。これが心理的な多重人格だったら、母国語で寝言を言うと思うんですが・・・。
みづきとカイに寝言の話をしたら、カイは
「安心して寝すぎかな。こちらは平和で襲われることもないしなあ」
とぼやいていました。
みづきは
「カイは寝るためにこっちの世界に来てるん?」
と言っていました。
カイは前世の人格であり、今を生きている人格でもあります。
前世の言葉というより、異世界の言葉で寝言を言う彼。
ただの多重人格とはやっぱり違うんだなあ。と感じた体験でした。