納豆は地球を救う

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原 敏夫著 納豆は地球を救う 
 地球にやさしいという言葉が 環境問題に登場しますが、ほとんどの環境政策は、人類が将来にわたって生存する ことを第一の目的にしています。地球にではなく、「人間にやさしい」というのが正解 なのでしょう。「地球にやさしい」と言い替えることで、環境をめぐる南北間の対立や 環境保全に伴う経済的負担、他の生物は利用するけという人間の自己中心性 など、環境政策の負の部分を覆い隠しているような気がしてなりません。

 納豆の話も素晴らしいですが 作者のこの部分に共感を覚えています。
大豆の泡、サポニンは発がんを抑える。 
サポニンのサポは泡という意味で、大豆を洗うとなぜか泡がでてきます。
これは サポニンが水に溶けだしたからです。また夢のような薬! 
血栓を溶かすナットウキナーゼがあります。血栓を防ぐことで、納豆が
心筋梗塞 や脳梗塞を予防でき、さらにその結果起こるボケも防げるといわれています。 納豆から血栓を溶かす強力な酵素が発見され、ナットウと市販されている 血栓溶解剤ウロキナーゼからキナーゼの字をとって、この酵素を「ナットウキナーゼ」 となづけました。医食同源の理想は納豆にあります。 

 納豆の発祥地のひとつ、京北 山国の納豆は、お寺を開山された光厳法王の生涯 を描いた絵巻に、お寺の庭で住職がふるまったとみられる
 「わらっと」に包まれた納豆が 描かれています。京都 京北 山国のさと、自然豊かな農地でできるかぎり 農薬や 化学肥料を使わず、大豆・米を育て、郷土食である納豆もちをつくっています。 納豆のネバネバの糸もタンパク質です。納豆のネバネバからつくられた夢の繊維が 身の周りに溢れてるようになるかもしれません。現在、味噌をつくるときに生じる大豆煮汁 や焼酎廃液などの食品廃棄物を使い、納豆菌を培養し、納豆のネバネバから繊維 やプラスチックをつくるプロジェクト 福岡県ではじまっている。 釣り糸や海に流れるプラスチック廃棄物が、海洋の生態系に多くの障害を与えて いる。自然界の物質循環系に組み込まれる「生分解プラスチック」もネバネバから できます。納豆のネバネバを適当な有機溶媒で処理し、紡糸やフイルム化の技術 が確立すれば、プラスチックに成型・加工するのは比較的容易なのです。 納豆の糸は切れやすいですが、納豆からネバネバけをめると、
分解はじつは起きにくいのです。納豆のネバネバを分解する微生物も土の中から見られました。 納豆のネバネバから生分解のプラスチックが誕生します。 
  納豆のネバネバにガンマ線という放射線を照射すると、ちょうど、寒天のような ブヨにしたゲルになります。このゲルは驚くほど保水性に富みます。吸収体 ポリマーとして使えるのです。保水性に富み、土の中で分解される。 納豆のネバネバからつくった生分解性プラスチックを砂漠に埋設すれば、砂漠に 緑が蘇ることになりそうです。砂漠が緑の大地へと大変貌を遂げるころ、土の中に 埋もれたプラスチックゲルはやがて土の中の微生物により分解され、水と炭酸ガスと になるのです。「スーパー納豆地球を救う」といえます。 
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