パナソニックと竹 

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 地球という惑星のプラスチック汚染を取り除くのは、SGDs10年ビジョンではムリ である。50年もの間環境に投棄されてきたものを何年かで回復させることはできない。 今必要なのは「100年ビジョン」である。「世界中の海も山も砂漠もマイクロプラスチック」 いう現実に直面している。イノベーションを引っ張るのは進取の気性に富んだ パイオニアとインパクト投資家だけである。パナソニックの創業者である松下幸之助氏が今の時代に生きておられたら、どのように解決策を語られるだろうか?2018年に創業100年を迎えたパナソニックの創業者。さすがに世界を見る慧眼に富んでいる。

彼が「日本の竹を守る会」現・竹文化振興会に寄せた随筆からの抜粋である。-考えてみると、昔は竹でつくったものが身のまわり にたくさんあった。子どもが遊ぶ竹馬や竹トンボ、家族で使うザルやカゴや物差し また街を歩いても、竹垣をよく見かけたものである。 ところが、どういうものかいつしかだんだん姿を消し、この頃では竹製品はあまり見 かけなくなってしまった。これはそれにかかわる便利なものが次々に生まれたという ことであり、一面進歩と言えよう。しかし、風情という点からすると、竹の持つあの独持 の味わいは何ものにもかえがたいものがあり。それが少なくなってしまったのは やはり淋しいことである。だから、昔のままに竹を用いることは出来ないし、またする 必要はないと思うが、何か新しい今日的な方法で、竹の持つよさをもっとお互いの 生活に生かしていくことが大切ではないかと思う。~私は日本の伝統精神、文化と いうものを、今日の時代に則した新しい形でよみがえらせ生かしていくことが、いま 、お互い日本人に課された大きなつとめではないかと考えている。 日本の竹を守る会が、竹を守り、竹を現代に生かしていくとともに、その活動の 大きな柱としてそうした日本の伝統精神を考えていくことがきわめて大切だと 思うのである。 

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