悲願の代償

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コラボイラスト第5弾、線画を終えて着色を進行中です_(・ω・_)⌒)_
千古不易の姫君test3.jpg

1人目の時、「自分」に気づいた。
5人目の時、言葉を覚えた。
7人目の時、手が生えた。
16人目の時、身体が縮み始め、23人目あたりで鱗と尻尾が無くなった。

・・・

あれからどれだけの時間が経っただろう。
いつの間にか、「自分」にすっかり慣れていた。
もう、かつての顔も思い出せない。
それでもワタシは幸せだった。
幸せのはずだった。

・・・

最近、「彼ら」が騒がしい。
4つの山を越えた先の村で、何かがあったようだ。
いつもワタシを拝みに来る男が
“犬の頭をした言葉を話すヒガンが、里の人を訪ねて回っている”と言っていた。

・・・

最初は、これまでのように喰ってやろうと思った。
でも、今回はやめておこう。
ひょっとしたら、そいつは気付いているのかもしれない。
ひょっとしたら、ワタシの同胞になるかもしれない。

悲願を叶えた後のワタシは、ずっと空虚だった。
いつのまにかワタシは、仲間が欲しいと思っていた。


そんな妄想をしながら描いています(❁‘ω`❁)
今更なんですけど、「ヒガン」はあの世を示唆する「彼岸」と、なんとしても叶えたいと念じる「悲願」をかけています。

決して叶わない望みと永遠の命に縛られる怨嗟の鬼たち。そんなニュアンスです。
悲しいですね(,,• 8 •,,)


次回更新は日曜日。
リクエストDのネームを作成してまいります。

今週もよろしくお願いします。
お疲れさまでした_(・ω・_)⌒)_

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