一番怖かった金縛り

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それは高校生の時でした。

そのころは机に飾ったビーズなどを入れた小瓶だけが揺れてがたがたなることもよくありました。



その日、ごく普通に終わってベッドでうつらうつらしていました。

するとぎゅっと両足首を握られました。

そのときには指一本動かせないし、もちろん声もだすことができませんでした。

怖くて怖くて、でもなにもできなかった。



私の足首をぎゅっと握ったなにかが、私の身体を引きずりました。

自分の身体が引っ張られ、布団から抜け出す感覚がありました。

ベッドですから当然、頭を床にぶつけるはずでしたが、それはありませんでした。



そのとき始めて自分の霊体だけが引きずり出されたことを悟りました。

「ヤバイ」

本能がそう警告を鳴らします。

身体に戻れなければ死ぬ、そう直感的に思いました。



でもなにをどうすればよいのかわかりません。

そこで声は出なくても相手を罵倒しました。

同時に自分の手を伸ばして(ルフィみたい!)相手がいるであろう場所をぶん殴りました。

やぶれかぶれの行動でしたが、その瞬間相手が怯んで私は身体に戻ることができました。

相手もいつのまにか消えていました。



今でも相手の正体はわかりません。



人生でもっとも怖かった数秒でした。
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