犬好きな父の影響で、子供の頃から、常に犬が一緒の生活でした。 彼らからは、命の尊さ、命をともにすることの意味、責任など、様々なことを教えてもらいました。 みんな、どの子もそれぞれ大切な思い出ばかりです。 そんな中でも、末っ子の私にとって妹のような存在だった犬を、目の前で車の事故にあわせてしまったことは、未だに忘れられません。 彼女はその事故で下半身不随となり、それから約7年、残りの人生は不自由な生活を強いられることになったのです。 排泄も自分でできないので、私たちが彼女のお腹に圧力をかけて、強制的に体外へ出してやるしか方法はありませんでした。 それでも、そんな身体をものともせず、彼女は必死に生きようとしてくれました。 そんな姿に、私は何度も勇気づけられ、また命を守ることの意味を考えさせられました。 そして、3年前、思いもかけず起きた離婚。 つらくて泣いてばかりの時、私のす...