会社は、倒産。脳溢血で、なにも一人ではできなくなりました。税金を払って貯金ゼロに。そうしたなか、父が、末期の癌であることがわかりました。40代になって、私が経験したことです。
この状況でも、なんとかなるものです。
お伝えできることは、自分の経験に基づいた障害をもっていながら、なお生き抜く方法だけです。
生きている限り、道はあります。
2年前に、父は他界しました。お金がないので、墓は、まだ購入しておりません。ただ、生きているうちは、最大限の孝行をしようといわれたことは、すべてやりました。個室がいいというので、一日一万円の個室病棟で、最後の治療を受けました。うなぎが好物だったので、川越の「いちのや」、吉祥寺の「宮川」まで行って、食べさせました。明日がまったく見えない日々でした。
そして、あの世に旅立ちました。残されたのは、高額医療費と、税金の支払いでした。コンビニのバイトさえできないこの体で、一体なにができるのか。そう思っていました。