「遺影」ときいてみなさんはどんなものをイメージしますか。すました顔で黒い服を着て写っている粒子のあらい写真。私の実家にある祖父母の遺影はそんな感じです。
長年にわたり制作してきた結婚式用の似顔絵ウェルカムボードの手法を使って、写真では表現しきれない「そのひとらしさ」が詰まった遺影イラストを制作できるのではないかと考えました。
遺ラストは葬儀で飾るというよりも、気持ちが落ち着いた頃に、ご家族で語り合いながら遺ラストを制作することで、故人にまつわる楽しい思い出を蘇らせご家族で共有するいい機会になるのではないかなと考えています。
また、生前にご本人を交えてちょっとした遺言のように制作すれば、ご本人にとって人生を振り返る機会になるでしょうし、ご家族にとってはいままで知ることのなかった一面に触れることができるかもしれません。
自分自身で、自分はこういうふうに生きたんだということを確認し、誰かに伝えるために制作するのもいいなと思っています。
死を意識することは、生きることを意識することと同じだと思います。遺ラストづくりが人生を振り返る、生きることについて考える、そういう機会になればいいなと思います。
【作業の流れ】
お写真をもとにお描きしますので、お顔がはっきりと写った仕上がりのイメージに近い表情のお写真を数枚ご用意ください。
合わせて、その方に関するエピソードもおきかせください。生い立ち、趣味や嗜好、ペットや愛車、癖や思い出に残る出来事など。お聞きした内容から表情、衣装、ポーズ、背景、演出、小物などに意味をもたせながら描いていきます。
まずはラフ画を作成してお送りします。修正したい箇所があればお知らせください。ラフ画でのイメージが固まりましたら、仕上げの作業を進め、ご確認いただいて完成となります。この段階でも細かい修正には対応いたします。
基本プランはライトタッチでA4サイズでのデータ納品となります。ファイル形式はJPEGまたはPNGとなります。スタンダードタッチの変更、A3サイズへの変更、額装しての納品などはオプションにて承ります。
写真だけではわからないその人の人柄もできるだけ反映させた似顔絵にしたいと思っていますので、イメージがわかるエピソードや細かなご要望なども遠慮なくお聞かせください。
ご不明の点などはメッセージにてお気軽にお問い合わせください。