ぼくの父は、不倫をしていました。
息子の気持ちとしては、とにかく怖かったです。
ぼくは、なおさら不安でした。
母親は、夜な夜な、悲しさで、泣いていました。
母親のことを思うと、とっても、胸が苦しかったです。
「お父さん、やめてくれないの?」
小学校1年生だったぼくは、心が張り裂けそうでした。
家庭が壊れてしまう....
一人っ子だったので、自分にとっては、
母親と、父親が、世界の全てでした。
生きてる世界が、ぐらぐらする感覚。
頼るところがなくなる、平和だった世界がなくなる...
とにかく、「お父さん、ひどいよ。やめてよ、お願いだよ」
ランドセルを背負った、小学校1年生のひとりっ子の男の子には、
父親の、「ひとりの男としての気持ち」を尊重することなんて、
とても出来ませんでした。
自分の大事な安心する世界を、守ることでいっぱいだったんです。
ミニ四駆も、のびのび遊びたかったし、
スーファミでも、安心して、平和な世界で、
父親と母親と、前みたいに、マリオカートがやりたかった。
泣いている母親を見るのも、とにかく胸が苦しくて。
母親も「おかあさん、しあわせだから大丈夫」
泣きながら、そんなことを言っていた姿が、
ぼくは、どうしようもなく、無力な自分が悲しかったです。
夫婦問題と言えば、夫婦問題ですが、
子どもにとっては、「家族問題」
いえ。子供の視点からは「生きてる世界の問題」でした。
父親の不倫に感づいていましたが、家庭を壊したくない思いが強く、
知らないふりをしていました。
でも、ぼくはしだいに、父親のちょっとした怒鳴り声にも、
ビクビクするようになっていきました。
「悪いのは、お父さんなのに...」
こみ上げる怒りや悲しさも、押し込めるようになってしまいました。
その日から、
ぼくは、気持ちを、自分にも隠すようになりました。
父親のことは、とても好きで、誰よりも尊敬している存在でした。
毎日、なかなか寝付けなく、つらい日々の連続でした。
体力・精神的にも、ぼくは限界でした。
「家庭を壊さないように」振る舞うことで、一杯一杯だったんです。
今では、時間がたち、
それぞれの利害関係は、適切の距離で落ち着きました。
遠く離れていますが、
今でも、父親のことは尊敬しています。
息子の立場から、あなたの葛藤をお聞きします。
不倫をしている方で、子どもの気持ちを知りたい。
子どもの気持ちが、どのような感情なんだろうという方。
「男って、妻に愛情がなくなってしまうと、
その妻との子どもにまで愛情がなくなってしまう」
と言われますが、
今日まで、
父は、とてもぼくのことを気にかけてくれています。
幼い頃に、父親が不倫相手の電話を優先して、
構って欲しかったぼくがうるさくした結果、
怒鳴り散らされたこと、当たり散らされたことなども、
はっきりと覚えています。
だからこそ、
不倫が、子どもに与える影響についても、
葛藤で悩み苦しんだ、子どもの視点から、
あなたのご相談に乗ることができると思います。
その一方では、プラスの影響もありました。
「自分は子どもに温かい安心できる家庭を持ちたい」
という思いが、芽生えました。
たしかに、今でもトラウマが駆け巡ることはありますが、
大人になった今では、母や父とも話し合い、
双方の気持ちを、ぼくは考えられるようになりました。
心配事がありましたら、DMでお問い合わせください。
それぞれの立場から考えてきたため、
どの立場の方もお悩み相談にも乗れると思います。