こじらせない年上部下との接しかた

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異業種から介護業界に入った私は驚いたことがあります。
それは女性スタッフ、とりわけ自分より年上の女性の多さでした。
新人の頃は、特に気になりませんでした。

しかし、昇格して年上の部下を指導する立場に立った時は色々と悩みました。
私と同じようなお悩みをお持ちの方は必見です。

✅年上部下に対して敬語で話すかタメ口で話すかで迷う
✅年上部下に上から目線で物を言われるのがシャクにさわる
✅年上部下に対して強く出られない

年上部下との関係がこじれる原因

年上部下との関係がこじれる原因は、上司・部下の両者に原因があります。
それぞれの問題について解説します。

年下上司の問題

1.タメ口をきく
逆の立場に立って考えてみてください。
いくら上司でも、年下の相手からタメ口をきかれて良い気はしませんよね。

年長者に節度を持って接するのは社会のルールです。
呼ぶときは「さん」付け、敬語を使うのが基本です。
年上相手のタメ口は、自ら火種をまき散らしているようなものです。

2.上から目線
注意を受けた時、「言い方がムカつく!」と思ったことはありませんか?
メラビアンの法則にもある通り、言葉そのものより表情や口調が与える影響のほうが大きいためです。
否定表現ではなく肯定表現で伝えることを心がけてください。
肯定否定.png

3.気を遣い過ぎて上下関係が崩れる
年上部下に気を遣いすぎるあまり、意見が言いづらくなるケースがあります。
逆に年上部下が砕けた口調になり、パワーバランスが崩れてしまいます。
年上相手であっても、上司として毅然とした態度で向き合う必要があります。

年上部下の問題

1.年下上司に対する妬み
上司のクセに!
上司なんでしょ?
それでも上司?
ことあるごとに難癖をつけられて悔しい思いをしました。
やり場のない妬みとやっかみから強く当たる傾向があります。

2.自身のプライド
年上部下が厄介なのは、
「自分が若い頃は…」
「以前の職場では…」
などといつまでも過去の栄光にすがるところです。
プライドを捨てきれず、年下上司のやり方に反発する傾向があります。

3.年功序列主義の思考
年功序列の時代では、年長者が上司であることが当然でした。
しかし、今や実力・成果主義の時代です。
古い考え方にとらわれることで、自ら環境に溶け込みにくくしています。

年上部下の深層心理

関係をこじらせないためには、年上部下の心理状態を知る必要があります。
経験の浅い上司に従いたくない。
年下のクセに生意気な!
今まで必死に働いてきたのに情けない。
やりがいも無く、モチベーションが上がらない。
こんなはずじゃない!
推測ですが、このような深層心理があるのではないでしょうか。
これを踏まえて、どうすれば年上部下と良好な関係性ができるか考察します。

年上部下との関係を築く方法

組織の立場上はあなたが上でも、人生において年上部下は先輩です。
複雑でねじれた関係を解く方法は、
年上部下.png
やりにくさを感じているのは、年上部下も同じです。
上司から歩み寄らない限り、心理的距離が縮まることはないでしょう。

まとめ

年齢に関わらず、上司には部下を指導する責任があります。
年上部下には人生の先輩として敬意を持ち、経験やスキルを活かす役割を与えましょう。

実際に経験すると分かりますが、年上部下の扱いは一筋縄ではいきません。
しかし、良い関係作りができれば年上部下は強力な味方となります。
厳しい状況を乗り越えた経験は、上司としての成長にきっと繋がるはずです。

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