彼女の大切な作品とSNS

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ある漫画家の方が亡くなったとニュースで見ました。

本当のところはわかりませんが、先日、彼女の漫画がテレビドラマになった時に、ご自分の思っている原作からどんどん離れて行くことに納得ができなかったので、結局最後は自分で台本まで書くことにまでなってしまった、といういきさつをSNSにご本人が投稿されているのを読みました。

そして今日のニュース。多くの人から応援だけではなく、批判や非難のコメントがつき、それに耐えられなかったのかもしれません。

作品を作ったことがある人の言葉を借りれば、自分の手で作ったものに他人の手が入った段階で『想像もしていない物』に変化するとのこと。ましてやドラマなど自分の手から離れてしまえば、それはもうどれだけ事前に約束しても自分がつくったとは思えないようなものに変わっていくのだそうです。

でも、残念ながらそういう経験をなさっていなかったのかもしれません。だからこそショックが大きかったのかもしれません。

もう一つ言えることは、今のSNS時代でなかったらと想像します。

SNSのコメントを読むというのは、何百キロも離れた所に生活している顔も知らない、人生で一度もすれ違わない他人が仕掛けた箱を開けに行くようなもの。実際に行くことを考えれば、どんな人かもわからないし、何が入っているのかもわからないのに行くようなことはしないものです。でもコメントはすぐに読めてしまいます。

それがいい内容なら行ったかいがありますが、開けてみたら他人のツバだったりします。

そういうのを見て「あほか!」と言える人はいいのです。できればそうしてほしいです。

でも、そういうショックに耐えられない人は、物議を醸しだすテーマや投稿はしてはいけないのです。SNSの中で当たり障りのないものしか出してはいけないのだと思っています。

SNSに人生を投影してはいけません。その他人はあなたの人生に責任を取りません。実際は何百キロも離れたところで、全く違う生活をしている赤の他人であるということをよく理解してください。

もちろん、そういう人の中から人生に大きな、良い影響を与え合う人も生まれます。でも、最初から、まだ名前も知らない段階で、その人のツバを顔にかけられる筋合いは全くないのです。だからSNS時代の光の速さに反して、ゆっくり相手がどのような人か、じっくり見て行く必要があります。その区別ができないとSNSで嫌な思いをするのです。

何を書いても亡くなった方は戻ってきませんね。
心よりご冥福をお祈りします。




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