耐えてがんばる力
学力を伸ばすためには、「耐えてがんばる力」が絶対に必要だと思っています。
できない問題をできるようにするには、理解する能力とともに、諦めずに考える習慣が必要です。
受験勉強を効率よくこなすためにどうしてもパターン化が必要になるため、
塾での勉強はパターンを暗記する作業に終始します。
これも当然必要なことなのでやらなければなりませんが、
これだけでは上位校には受からないようになっています。
ですので、どうしても耐えて頑張って考える習慣をつけさせるトレーニングが必要になります。
この習慣のない子にただやみくもに考えろ!!と指示しても、
子供からすればいじめられているようにしか感じません。
考える力が必要であることを論理的に説明しながら、簡単なことから一緒にやっていくしかありません。
すぐにできるようになるかは本人の能力により差はありますが、どんな子でも必ず伸びていきます。
暗記力についても同じで、
暗記が苦手だという理由でやらないでいると、暗記力は伸びていきません。
仮に10回書いても覚えられなかったとしても、
そのうち覚えるだろうと思ってやり続けていると、そのうちに暗記力も伸びてきて、
暗記するまでの時間や暗記できる量も変わってきます。
耐えて頑張っていれば、必ず伸びてきます。
合格した後に
「先生のおかげで勉強する習慣がついて、自分で勉強するようになりました」
ということを言ってくださるご家庭があります。
私としては勉強する習慣がついたというよりは、耐えてがんばる力が伸びたと思っています。
今年、大妻中学に進学した子や学習院女子に進学した子たちは、
初めての中間テストを見事に乗り切ってくれました。
手が届かなった第一志望に入りその中で良い結果を出せたのは、
やはり耐えてがんばる力がついてきたからだと思っています。
高校受験に向けてがんばっている子も、
苦手な暗記を必死でやり続けることで、だんだんと暗記力が伸びてきました。
今、必死に耐えてがんばってくれているからだと思っています。
本人には言えませんが、合格のために明るく楽しくもっと耐えさせて、どんどん伸ばしていきたいと思います(笑)。