セカンドオピニオン

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セカンドオピニオン
最近、中学生のご両親から相談を受けることが増えています。
個別指導などに行っていても成績が上がらないという相談です。
中学受験の科目でも何でもそうですが、教える内容は誰が教えても同じです。
また、その問題を解けないで教えている先生はいません。
特に、中学一年の英語などは、Iにはam、Be動詞と一般動詞は一緒に使わないなどかなり簡単な内容です。誰が教えても同じように思えますが、こんなに簡単な内容ですら誰が教えるかによって差が出てきます。
私が教えた後に「わかりやすかった!」と言ってもらえると、本当にうれしいです。
ただ、自分の中では当たり前のことをいつも通り普通に教えているだけなので、なぜこういう差が出るのだろう?と悩んでいました。
そんなときに「セカンドオピニオン」という言葉を聞いて、子供に教えることとお医者様の診察や治療は似ているなと思いました。
「今日はどうしました?」
「風邪っぽいです・・・」
「熱はあります?咳はどうですか?」
「では、○○と○○○の薬を出しておきますね。お大事に。」
こんな会話が3分くらいで診察が終わります。
塾でも
「ここはこうやるから、わかった?」
「じゃあ、問題解こうか。」
そして、答えさえ合っていれば、理解していることになってしまいます。
カリキュラム沿ってどんどん進んでしまいます。
問題なく理解している子はこの方法でできるようになります。
ただ、理解していないのに何となく答えを出している子たちは、どんどん症状が重くなってしまいます。
診察=どこを理解していないのか
薬=宿題
手術やリハビリ=どこを直すべきか
この3つのことをきちんとすべてやらないと、なかなかできるようになりません。
どこを理解していないのかを判断するためには、答えや式だけでなく子供の表情、手の動き、目の動きや雰囲気まで読みながらやらなければならないと思っています(診察)。
そこをきちんと判断したうえで、理解を深めるためにはどのくらいの宿題の量が必要かを考えます。ただ、そのままの量を出すと心が折れてしまい全くやらない子が出てきてしまうので、その子の一週間のスケジュールを把握して子供自身が「やってもいいかな」と思う量を模索しなければなりません(宿題)。
子供は自分のできないところを隠す傾向が強いです。また、どこがわからないのかさえわかっていない子が多いので、私の方がレーダーを張り巡らせてあぶり出して直していきます。直すときも単純にそこを今直すべきなのか、もう少し理解が深まってからきれいに直すのかを検討します(手術)。
直した後はどのくらいの量をやらせればできるようになるかを考えながら練習させます(リハビリ)。受験までの日数や一週間の授業時間数なども考慮して決めていきます。
塾や個別指導の方針やカリキュラムに縛られている中では、おそらく私自身もこのように柔軟に動けないと思います。
大勢の子たちにあてはまる指導方法も間違いではなく正しいと思います。
ただ、それがご自分の子供にあてはまらない時には、勇気を出して今後の勉強方針を考える必要があると思います。
「このまま塾のレールに乗っていれば、そのうち上がるのでは?」
この考えが一番危険だと思います。
今まで上がらなかったものは、今まで通りやっていてもほぼ上がりません。
これが事実だと思います。
1年たっても結果が出ない場合には、セカンドオピニオンが必要だと思います。
ご両親の勇気と手間が必要となりますが、お子様のために頑張って欲しいです!
大学病院にいると大先生。辞めるとただの先生。
某家庭教師センターにいるとトッププロ家庭教師。個人でやっているとしがない家庭教師。
こんなところまで似ている気がしますね(笑)。
できれば費用も安くすむ個人でお引受けしたいと思ってブログを書いたりして情報を発信していますが、本当に悩ましいところです・・・・。
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