わたくし大感想

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コラム
ココナラで、サービスをさがす人にとって
出品者の人となりが分かるようなブログにしたい、と思い
そのためにどんな話題がいいのか、を考えたところ
ちょうど、読んだ本に思うところがあっても、他人に話す機会がなかったのを
この場を借りて、書くことにしました。

書名: わたくし大画報
著者: 和田 誠
出版社: ポプラ社
発売: 2024年3月

今年の春に出たばかりですが、内容は、2019年に亡くなったイラストレーターの和田さんが1974~1981年に書いたエッセイ集です。

「動くエスカレーターの上でさらに歩く、これが正しい乗り方」
など、現代の日本では、公的にマナー違反とされている主張が
最新の洗練されたふるまいだった時代の空気を感じます。

個人としての自分は、実はエスカレーター歩行派に共感で
右手でないとベルトを掴めない人を優先すること(関西だと逆ですね)は
当然であるものの、東京の地下鉄の深い階段を登るのは
のっぴきならない過重労働です。。


いまは公的にNG側へ仕分けされているものは、さておき

仕事の関係者に貸したものが、期限を過ぎても返ってこなくて
その人の職場に何度、電話をかけても不在で
かけなおすよう伝言を頼んでも、まったく連絡がなく
和田氏は、取次ぎの”交換嬢”に
「なぜ彼は電話をくれないのですか」と質問しました。
「あの方にも都合があるのでしょう」と言われて
その言い方はなんだ、と怒鳴り
「私にいっても仕方ないでしょう。当人に直接言ってください」
「当人はいつもいないじゃないか」
「あの方がいる時間にあなたが電話をかければいいじゃありませんか」
と返事が正論だったので、一言もなかった
あの”交換嬢”、誰に対してもああいう対応なのかしら

という話が、「腹の立つ電話」として書かれていました。
(1975年9月「電話について」)



「ご迷惑をおかけしており、大変申し訳ございません。
折り返すよう、重ねて申し伝えます」
と応答して、相手の機嫌をこれ以上損ねない対応をするのが正解
と、ひと昔前の自分は、迷わず考えてました。

自分の部下でもない男(たぶん)の行動に、なんで自分に責任があるような態度をとるのだ
と、今は迷う、というか むしろ
男性サイドの理不尽な怒りに、腹が立ってきます。

男性の不始末を、妻とか同僚の女性とか”交換嬢"が
ママみたいに尻拭いするのが当然 と思っているらしい当時の価値観と
それが、わりと今も残存している世の中の感じに
また、やるせなもやもやするのでした。


かくゆう自分も
「言いやすい相手じゃなくて、言って意味のある相手を選ばなきゃダメだよ」
と、かつて上司に指導されました。(´-`)ン?


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