変性意識状態

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変性意識状態

今回の内容は変性意識状態について書いていきます。

変性意識状態という言葉はあまり馴染みがないかもしれませんが、誰もが一日に数回はその状態に入っていると言われています。
変性意識状態とは、言ってみれば意識が通常の状態とは変わった状態になっていることです。
と言ってもまだわかりにくいかもしれません。

人間には理性や道徳心といった顕在意識という部分があります。
人間であればこの部分があるからこそマナーを守ったり、正しいことをすることができるのです。
またこの顕在意識の部分以外に、潜在意識の領域があります。
潜在意識とは無意識とも表現され、自分の中では何となくしかわからない部分であり、通常は顕在意識により抑圧されることが多く、表面には出てきにくいのが特徴です。

以前に潜在意識のことを書いていますのでその時の内容を確認していただければわかると思います。
ゆで卵を想像してもらえればイメージしやすいのですが、通常の意識状態というのは、白身の部分で黄身の部分を覆って守っているように、黄身の部分潜在意識を白身の部分顕在意識が覆って守っているような状態です。
この状態ですと、外部からの刺激があっても顕在意識の理性や道徳心でブロックしますから、潜在意識にはその刺激は伝わりません。
しかし、変性意識状態といわれる意識状態になることで、顕在意識の部分が弱まり外部からの刺激が潜在意識に届きやすくなったり、また潜在意識の部分が表に出やすくなるのです。

このような意識状態になるためには、アルコールの力や薬などの力によって創り出されることもあります。例えば、アルコールの力であれば、酔っ払った人が突然日頃行わないような行動をしたりしていることを一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
いきなり泣き出す泣き上戸の人は、日頃から何か辛いことを抱えているのかもしれません。
いきなり怒り出す怒り上戸の人は日頃のストレスで一杯になっているのかもしれません。
自分の無意識の状態が、通常の意識状態であれば顕在意識の理性や道徳心で抑えられるのですが変性意識状態になった途端、無意識レベルが表に出てしまう結果になるのです。

実はこの変性意識状態に入るためには、アルコールや薬の力が無くても簡単に入れてしまうのです。
実は集中することにより、顕在意識は疲労してしまい、顕在意識が弱まってしまうのです。
その状態になってしまうことで、外部からの刺激を受けやすくなったり、内部から表に出やすくなったりするのです。
つまり悩みができたときなど、悩みに集中することで変性意識状態に入り、その刺激を受け取りやすいという悪循環に陥るのです。
その結果本当は悩まなくていいことまで悩んでしまうことになるのです。
あまり意識を集中しすぎて、変性意識状態にならないよう、また冷静な判断ができるように注意してみてください。


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