「MEXCってどんな取引所?」「金融庁から認可は受けている?」と気になります
そこで本記事では、MEXCの特徴(メリット・デメリット)を解説しつつ、金融庁の認可についても紹介します。
MEXCは2018年にシンガポールで設立された仮想通貨取引所です。
世界170の国と地域でサービスを提供しており、ユーザー数は1,000万人以上にのぼります。
MEXCのメリットは以下のとおりです。
・トップクラスの銘柄数
・現物取引の手数料が安い
・本人確認(KYC)が必須でない
・クレジットカードで購入できる
・自社のMXトークンで特典が受けられる
それぞれ詳しく紹介します。
■1.トップクラスの銘柄数
MEXCの銘柄数は1,900種類以上と、仮想通貨取引所の中でもトップクラス。
銘柄数が多いほど投資する選択肢が広がりますし、各通貨に対する取引量が増えることで、取引所が活性化しやすいメリットもあります。
■2.現物取引の手数料が安い
MEXCの現物取引は、ユーザー間で取引ができる取引所を採用しているため、メーカー、テイカーともに取引手数料が0.1%と安いです。
また、自社通貨であるMXトークンを保有すると、手数料が割引になるメリットも。
仮想通貨取引所とユーザーが取引をする「販売所」とは異なる点がMEXCの特徴です。
■3.本人確認(KYC)が必須でない
MEXCは本人確認(KYC)が必須ではないため、気軽に取引できるのもメリット。
メールアドレス、あるいは電話番号を登録するだけでアカウント作成が可能です。
ただし、本人確認をしないと、24時間以内の出金上限額が30BTCまでと上限がつきます。
なお、MEXCは認証レベルによって出金上限額に段階があります。
・初級KYC認証
個人情報入力+本人確認書類を提出で80BTCまで引き上げ
・上級KYC認証
個人情報入力+本人確認書類を提出+顔認証で240BTCまで引き上げ
■4.クレジットカードで購入できる
MEXCのメリットは、クレジットカードを使って購入できることも挙げられます。
利用できるクレジットカードのブランドは、VASA、MasterCardの2種類です。
利用する際は、プロバイダー(支払い代行業者)を経由、手数料が2~12%かかる点には注意しましょう。
また、日本からクレジットカードで購入可能な仮想通貨は限られており、BTC、ETH、XRP、USTDのみ。
なお、クレジットカードを利用するためには、KYC認証が必要です。
■5.自社のMXトークンで特典が受けられる
MEXCには自社のMXトークンがあり、保有すると取引手数料の割引、ローンチパッドへの参加、Kickstarter(キックスターター)への参加などの特典があります。
ローンチパッドとは、上場前の新しい仮想通貨を購入できるイベントです。
Kickstarter はMEXCに上場予定の仮想通貨にMXトークンで投票し、既定投票数を上回ると上場、そして投票数に応じた通貨が無料で配布されます。
なお、ローンチパッドやKickstarterへ参加するには、KYC認証が必要です。
MEXCはさまざまなメリットがありますが、デメリットもあるため登録前に把握しておくと安心です。
デメリットは、日本円を入金できないこと、取引所によっては仮想通貨がMEXCへ送金できないことです。
それぞれ詳しく紹介します。
■日本円を入金できない
MEXCは海外の仮想通貨取引所のため、日本円で入金できない点には注意しましょう。
入金する方法は、他の仮想通貨取引所からMEXCへ入金する形が一般的です。
メリットで紹介したようにクレジットカードでの決済も可能です。
■取引所によって仮想通貨がMEXCへ送金できない
シンガポールに本拠を置くMEXCは、トラベルルールの通知対象国に含まれており、取引所によってはMEXCに送金できません。
トラベルルールとは、マネー・ロンダリングやテロ資金などの悪用を防止するために導入された、仮想通貨間の情報共有ルールです。
MEXCへの送金ができる・できない仮想通貨取引所を以下にまとめています。
<送金ができる仮想通貨取引所>
bitbank
Bit Trade
SBI VCトレード
BITPOINT
<送金ができない仮想通貨取引所>
GMOコイン
DMM Bitcoin
OKCoin Japan
Coincheck
bitFlyer
Binance Japan
MEXCは日本で認可を受けた仮想通貨取引所ではなく、金融庁から警告をうけたことがあります。
金融庁からの警告は、海外に拠点をおく仮想通貨取引所ではよくあるケースです。
日本で認可をとるには厳しい制約を遵守しなければならず、これまで通りの取引ができなくなるデメリットがあります。
そのため、認可を受けないままサービスを継続している取引所は少なくありません。
金融庁から警告を受けたからといって、日本人の取引は禁止されておらず、サービスの利用は可能です。
ただし、海外の取引所ですので日本円で入金できず、仮想通貨取引所によってはMEXCへ送金できない点には注意しましょう。
MEXCを利用するには、送金ができる仮想通貨取引所への登録も必要になります。
記事で紹介したメリット・デメリットを把握して、上手くMEXCを利用しましょう。