人間関係の中で真の魅力とは何か?
人から『一瞬で』認められる要素は、地位や肩書の中にはありません。
その人の真面目さや真摯さだけでなく、人に気に入られようとする言動でもなく、もっと根本的なものにあります。
人から信用され、高く評価され、魅力のオーラを感じ取ってもらえる要素は、それらの表面的な要素にはなく、もっと本能的な、動物的な部分にあります。
私たちは人の何に魅力を感じるのでしょうか?
その答えは、
「生き様」
「信念」
「高い設定」
「覚悟」
「余裕」
「自信」
「器の大きさ」
「割り切れる能力」にあります。
これらの資質は、人間関係において切れ味鋭い名刀のように機能します。
しかも勝手に相手が感じ取ってくれます。
ビジネスシーンにおいて、これらの要素を少しでも持っている人が交渉でも優位に立てるし、営業もうまくいきます。
社内でも出世が早いし、仕事にプラスになるいい人間関係が築けるようになります。
付け焼き刃のように自分をいくら強く見せようとしても、見抜く人はすぐ感づいてしまいます。
虚栄と虚飾の行為でいくら自分を取り繕っても、その人との人間関係は深まることはないでしょう。
やればやるほど相手は心理的距離を取ってしまい、自分は焦りとジレンマに陥って、どんどん空回りしていきます。
「生き様」
「信念」
「高い設定」
「覚悟」
「余裕」
「自信」
「器の大きさ」
「割り切れる能力」
これらの挙げた要素を身につければ身につけるほど、話し方や人間心理攻略のテクニックは必要なくなります。
相手が勝手にあなたの魅力のオーラを本能的直感(これは誰でも持っています)で感じ取って、あまり接していないのに信用してくれたり、心を開いてくれます。
逆に、地位や肩書、そしてテクニックだけに頼る人は、結局は器が小さいと見なされがちです。
中身がないからこそ、あれこれ策を弄して、大きく見せようとしたり、自分に有利に持っていこうとしたり、気に入られようとしたりすると判断されます。
たしかにその地位や肩書を手に入れたことは、ものすごいことなのですし、テクニックはないよりあった方がいいに決まっています。
しかし、人はそこを本質的には見ていないし、そこに頼らないからこそ、一層地位や肩書、そしてテクニックが最大限発揮されるようになるのです。
ビジネスシーンだけでなく、身近な恋愛関係についても全く同じことが起きます。
恋愛テクニックに関する本や情報がたくさん溢れていますが、そんなものを完全に読破したところで、良い恋愛ができるわけではありません。
これは自分自身のこと、周りの人間をよく観察したらよくわかると思います。
特に、男性が女性を口説く際に、根本的な原則を忘れて小技に頼ってしまうと、ほとんどの場合失敗に終わります。
「よく思われよう」という努力は、実は自己を小さく見せる行為であり、自分自身を傷つけることにもつながります。
錆びついた刀をいくら大上段に構えて、自分を大きく見せようとしても、相手の心には響きません。
恋愛は相手に理性を働かせたら負けです。
なぜ相手が理性を働かせてしまうかというと、理性と知恵を働かせて相手の感情を攻略しようとするからです。
人間関係における最強の武器は、地位や肩書、容姿ではなく、自分自身の内面にある資質です。
生き様がある人は、かっこいいですし、魅力的です。
信念がある人は、自分に嘘をつかないため信用されます。
自信がある人は、それだけで能力が高い人だと思われます。
高い設定を持って生きている人は、夢があり、そこに到達するまで諦めることがないため、ついていきたい、この人と関係を保ちたいと思ってくれます。
覚悟がある人は、自分の弱さも受け入れ、逆境でもくじけないため、人が引き寄せられてきます。
器の大きさや余裕のある人には安心感を覚えます。そして小狡い知恵を回さないため、誠意いっぱいで人を裏切ることもしないためだからです。
割り切れる能力は、くよくよ、なよなよしないで、すぐ気持ちを切り替え前に進めるため、スポード感が違います。
これらの要素が少しでも身につくことで、これまで培ってきたスキルやテクニック、知識や知恵が存分に発揮できます。
そして、テクニック系はこれからいつでも身に着けられますが、根本的な人から魅力的に思われる要素に関しては、今構築していくしかありません。
まずは自分の弱さや至らない点を含めて、受け入れてみて下さい。
打ち消そうとすると、弱点がさらに増幅してあなたに襲いかかってきます。
「そんなものはあってあたり前、その中でも自分は生きていく」
ここから始めると、
「生き様」
「信念」
「高い設定」
「覚悟」
「余裕」
「自信」
「器の大きさ」
「割り切れる能力」
すべての要素が身についていきます。
Dream Art 岩波