あなたの会社のWi-Fiは大丈夫?

記事
IT・テクノロジー
こんにちは。先日無線LANについてブログを書きましたが、最近ちょっとびっくりな事があったので、また書いてみたいと思います。
私は結構、自分でも提案活動を行っていて、規模感はかなりまちまちです。大きな大企業に対する提案もあれば中小企業もあります。企業だけでなく様々な施設などにも行くことがありまして、先日、後輩の環境構築のヘルプ要員としてとある施設に訪問してきました。ちなみに我々の役割はこの時は無線LANではなく、パソコンの入れ替え対応でした。40台程度ですね。

そして、こちらの施設には既にWi-Fi環境があるということで色んな資料をもらったりしていましたが、建物は3階建てで、それなりの建物面積ではあるのですが、こんな感じで部屋が隣接している施設です。とは言っても、分厚い壁などではなく至ってシンプルな壁です。部屋の中にはアクセスポイントが1部屋につき1台ありました(全然レイアウトは違いますが)

ちなみに部屋の数は確か45くらいあって、その1部屋1部屋全てに1台ずつアクセスポイントが付いているわけです。
スライド1.JPG

なので、施設内で使うパソコンは40台程度に対して、アクセスポイントが45台。。。。多いと思いませんか?
はい、多いです。多過ぎるのです。

法人で利用するアクセスポイントというのはコンシューマー向けのものとは違い、一般的にはWDSと言われる仕組みが採用されていますので、1つのSSIDを全台で共有することが出来ます。
会社などでノートパソコンを持ったまま移動しても通信が切れないで使えるのはこういう仕組みがあるからなんですね。

そしてこれくらいの台数を仮に導入した場合は大体、親機がいて集中管理はそこで行い、子機と連動する仕組みです。その為、電波の出力調整など干渉しないように自動調整してくれるのがほとんどですが、それにしたっていくらなんでも多過ぎるんですよね。。。
もちろんメーカーや機種のスペックにもよることがありますが、これだけ入れるといくら同じメーカーであっても逆にお互いが電波干渉しあって品質が悪くなることがあります。
スライド2.JPG
というか、まず普通はシステム設計の前に例えば1台だけアクセスポイントを事前に設置してみて、その1台がどの程度電波を出せるのか、どのくらい干渉するのか、などきちんと調べるべきです。それをやることで初めておおよそのアクセスポイント台数が決められるわけです。そういう設計プロセスをきちんと考慮するのがシステムエンジニアの役割でもあるのですが、残念ながら世の中には中小企業向けの現場にはこういういい加減なエンジニアもどきが溢れかえってしまっているのも事実です。

ただ、こういうものは買う側も注意が必要です。適正なサービスに対して適正な金額でなければもちろんサービスレベルは悪くなるのも必定ですので、安いものには安い理由がある、ということですね。この辺の『SEサービス』という考え方についてはまた別途、時間がある時に書きたいと思います。
では、今日はこの辺で。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す