レンチンするとWi-Fiが遅くなるのはなぜ??

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今日は無線LANについてのうんちくです。
よく電子レンジ使うと家のWi-Fiが遅くなるとか不安定になるという事を聞きますが、これは都市伝説ではありません。

Wi-Fiで利用する2.4Ghz帯は
電子レンジ、IHクッキングヒーター、コードレス固定電話、ワイヤレスヘッドホン、Bluetooth機器などなど様々な機器と周波数が被っているので、電子レンジを使った瞬間に急にスマホの電波が悪くなる、ということも発生してしまいます。
Firefly 電子レンジ、IHクッキングヒーター、コードレス固定電話、_ワイヤレスヘッドホン、Bluetooth機器 48469.jpg

一般的に無線LANの特徴として

2.4Ghz帯
→遠くまで電波が飛ぶし、遮蔽物があっても比較的平気。但し混線しやすい周波数帯である為に不安定になりやすい

5Ghz帯
→ほとんどWi-Fi以外では利用されていない為、電波干渉などは起きにくく、高速通信を実現するが2.4Ghz帯と比べると遮蔽物に弱くて、電波が遠くまで届きにくい

というように言われています。

なのでそれぞれの周波数帯の弱点の相互補完方法として同じSSIDを使ってこの2.4Ghz⇔5Ghzを行ったり来たりで自動調節する機能が付いているネットワーク機器が多いです。ここまでは一般的な話ですので、ググってみれば大体同じような話になりますが、ここからは私の経験に基づく話になります。

まず、割と私がお客様向けにWi-Fi環境を提供する時はそもそも『2.4Ghz帯を利用しない』という方法で環境構築していることも多いです。
そうなると先程の「5Ghz問題」は大丈夫なのか?という話になるのですが、オフィスなどの施設であればはっきり言って大丈夫なことがほとんどです。

もちろん壁の材質などにもよりますが、一般的なオフィスの壁や会議室などに使われるスチールパーティションの壁くらいなら余裕で電波は透過します。それも壁を挟んで15m~20m以上Wi-Fiルーターから離れていても全然切れないし安定して使えたりしています。
少なくとも私が導入した何社かのお客様環境では2.4Ghz帯を一切使わない環境化でも全く問題は出ていませんし、むしろ安定していると評価が高いです。ちなみに世間一般的のご家庭ではWi-Fiルーターという
「ルーター機能+無線LAN機能」
でどちらも兼ね備えているものを使っていると思いますが、ある程度の企業規模になってくると、ルーター機能は使わず無線LAN機能だけを利用して
「アクセスポイント」として複数台を同時に利用しているケースが多いですし、そもそも高価で性能が良いものなので家庭で1台のみあるいは中継器を使ってる場合などとは少し事情が違います。

とは言っても使っている周波数帯は家庭用でも法人用でも同じではある為、もし時々電波が不調になります、っていう方が居ましたらWi-Fiの設定を見直してみて「2.4Ghz帯」を利用しない、と改善する可能性もあったりします。
※あくまでも一つの手段ですのであしからず。

話が長くなりましたが、つまるところ「5Ghz帯」だけ使う環境であればレンチンによる被害はないわけですね。それから我が家はかなり前から5Ghzしか使っていません。
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