製造から10年以上経過しているため、電解コンデンサをすべて交換し、それ以外の箇所についてもパーツをアップグレードしました。
このSRM-252Aは、イヤースピーカー「SR-202」とセットになって「SRS-2050A」として発売されていたものです。
その後、新しく「SR-L300」と、ドライバー「SRM-252S」のセットで、
SRS-3100として発売されていました。
調べてみると、SRM-252AとSRM-252Sは内部の基板は同じもの(※要検証)ということが分かったため、出物で入手したSRM-252Aをリフレッシュしようと画策しました。
【改造前】
【改造後】
1.基板から端子への配線リケーブル
基板のRED・WHT・GRN・YELから出力端子へ接続されているケーブルを、MOGAMI2534の芯線(NEGLEX OFC)でリケーブルしました。
GRYはバイアス用で音質に直接影響しないため交換しませんでした。
2.バイアス電圧用コンデンサ交換(C37~40)
250V 22uf ×4をニチコンVR(標準品)に交換しました。
音質に直接影響しないため標準品に交換しました。
3.バイアス電圧生成系のコンデンサ交換(C31, C32, C34, C35, C36)
C31:ヒューズの隣にあるKMGは、DCジャックから受けた12Vを平滑する役割です。もともと1uFでしたが安定性向上のために330uFへ増量しました。
C32, C34, C35:セラミックコンデンサが使用されていたため、メタライズドフィルムコンデンサーWDQVに交換しました。(赤いコンデンサ)
C36:50V 56uFを日ケミKZEに交換しました。
元々KMGが取り付けられていましたが、高周波が重畳する可能性があるためKZEに交換しました。
ここからは音響信号系の回路になります。
部品番号と個数はLとRで同じで、しかも左右対称に配置されております。
4.アンプ部の抵抗を交換(R5, R6, R11, R12, R13, R14)
R5, R6, R11, R12:アムトランスAMRGに交換しました。大型のためリード線の長さを工夫して2段にしています。直接音声信号が経由するため、重要な箇所です。
R13, R14:汎用のカーボン抵抗から、タクマンREYに交換しました。
こちらも直接音声信号が経由するため、重要な箇所です。
5.セラミックコンデンサをマイカコンデンサへ交換
ノーマルではセラミックコンデンサでしたが、マイカコンデンサへ交換しました。5pFという容量のため、セラミックコンデンサ以外ではマイカコンデンサしか選択の余地がありませんでしたが十分です。
以上