よく建築で表現される「〇〇モダン」とは?

記事
コラム
良く建築で表現される『〇〇モダン』とは何か?

モダン(modern)とは、『近代的な』『現代的な』という意味を表す形容詞です。

モダンの対義語は『レトロ』や『クラッシック』が当てはまり、よく「昭和レトロ」「平成レトロ」など表現されます。

これらはその当時を懐かしむような文化などを指して使われます。

「モダンインテリア(モダンファニチャー)」


現代的で洗練された、シンプルなデザインの家具などのことです。モダン建築のイメージの中で、余計な装飾が施されておらず、白や黒などのモノトーンや、透明なデザインのものが多いという特徴があります。

使われる素材も、昔ながらの木材ではなく、金属やガラスなどの無機質なものが多く選ばれる傾向にあります。

「モダンファッション」

現代的で今っぽい服装という意味です。

ファッションとはもともと「流行」という意味であり、流行は日々移ろいゆくものです。

そのため、何をもってモダンファッションと呼ぶかは時代によって、というより日々刻々と変わっています。

数年前まではモダンだった服装が、今着てみると逆にレトロに見えてしまうなんてこともあるので、流行には日々敏感になっておきたいものです。

「モダンアート」

近代美術という意味です。

西洋の美術界では、見たものをそのままに描く「写実主義」が根強かったところ、19世紀半ばから、心象風景や抽象的なものを描く「印象主義」が生まれ、それらを指してモダンアートと呼んでいます。

このように、同じ「モダン」という形容詞が付いていながら、モダンアートは100年以上前の作品を表すため、ちょっと注意が必要です。

「モダンレトロ」

昔っぽさと今っぽさが同居したものを表す言葉です。

どこか懐かしくも新しい、不思議な感覚を表すのにピッタリな表現ですね。

例えば、ネオンサインで作られた飲食店の看板などを見ると、昭和時代を思い起こさせると同時に、SF映画のような目新しさも感じられます。

こんな情景がレトロモダンと形容にするにピッタリです。

モダン建築

19世紀終わりから表現され始めた建築様式で、シンプルであり合理的なデザインが特徴です。

西洋の教会などを想像して下さい。

西洋では昔から「建築=装飾華美」という考え方がありました。それに疑問を持った建築家たちが、建物本来の合理性や実用性を追求すべく作り出したのが、無駄を極力廃したモダン建築というわけです。

このように、モダン建築は建築家たちの思想を深く反映しているので、「思想」を表す “-ism(イズム)” を付けて「モダニズム建築」とも呼ばれます。


モダンな建築に大切なこと10点


①直線を意識する

モダンな家作りで大切なポイントは、外観、内装において直線を意識するということです。

華美な装飾が入るとモダンなインテリアテイストから外れてしまうので、家具の形状、取っ手、脚など、細部にわたって直線を基本としたシンプルなデザインを選びます。

また、室内を構成する直線の延長線が、できるだけ揃うようにプランニングすると洗練された印象が強調できます。

例えば、居室や廊下の間に段差のない床は安全なバリアフリーとしての役割を果たしますが、境目の要素が少ない分視覚的にもすっきりと見える効果もあります。

リビングなど、複数の種類の家具をレイアウトする際も、家具の前面が一直線になるように、ばらつきを抑えることで、よりスタイリッシュな雰囲気を作ることができます。

また、動線確保の場合にも直線を意識したレイアウトにすることで、空間に広がりを感じさせることができるのです。

②色を厳選する

モダンスタイルでは、使用する色の数を厳選しましょう。

白を基調に、ブラック、グレー、ダークブラウンなどの無彩色がおすすめ。

彩度が高すぎない落ち着いた色味を加えていきます。

アクセントカラーとしてネイビーやワインレッド、マスタードなど彩度の低い有彩色を使うのもいいでしょう。

壁紙などの内装は、主にホワイト、またはアクセントウォールとしてライトグレーやダークグレーなどを使うといいでしょう。

また床の色は、ナチュラルブラウンや、バーチブラウンではなく、ホワイト系、グレー系、ダークブラウン、ブラックなどが合います。

色味のない真っ白でまとめるとよりモダンで洗練された印象が強くなります。

黄みが強い白を取り入れるとナチュラルで柔らかい印象になりなってしまいます。

シンプルモダンなインテリアにするなら、目指す雰囲気に応じて白色にこだわりましょう。

建築段階で使う内装の色はできるだけ無彩色に統一し、家具や小物などで強い色を取り入れると失敗なく「モダンな家」に近づきます。


③配線を隠す

携帯電話の充電ケーブル、家電の電気コード、インターネットの光ケーブルなど…住まいの中にはたくさんの配線があります。

これらの線が床や壁を這い回っていると、洗練とは程遠い印象になってしましまいます。

シンプルモダンインテリアにするなら、配線カバーや隠ぺい配管をしてケーブル類を徹底的に隠しましょう。

新築やリノベーションをするなら、どこでどの機器を使用するかを想定し、コンセントの配置やケーブルの引き込み位置を決めて、機器自体も隠せるようにプランニングすると良いと思います。

④適材適所の収納計画

シンプルモダンインテリアの魅力をより活かすために、いつも物の少ない空間を維持する必要があります。

そのためには、収納計画をしっかりとする必要があります。

使いやすい収納のポイントは、物を使う場所の近くに配置すること、仕舞いやすく取り出しやすい奥行きや高さにすること、充分な容量を確保することです。

また、収納には、最近人気の見せる収納(オープン収納)と、以前から使われていた隠す収納(クローズド収納)の2つがあります。

モダンな家作りをする場合、建築段階で間取りの指定ができるようなら、造り付けの隠す収納をたっぷりと作っておくといいでしょう。

モダンインテリアにそぐわない物や生活感の溢れる物を隠す収納に収めれば、スッキリとしたモダンな家が作れます。

見せる収納をしたい場合は、たくさんの物を収納するのではなく、空間と余白を大切にディスプレイするような感覚で収納しましょう。

数か所にオープン収納を取り付けるのではなく、フォーカルポイントとして部屋の一角だけに採用するとスタイリッシュな空間を壊さずに設置することができます。

⑤家具を少なくする

シンプルモダンインテリアの空間構成では、何も置かない空間を意識することで「余白の美」が生まれます。

直線的でモダンなデザインの家具で揃えたからといって、窮屈に並べてしまえばすっきりとした印象にはなりません。

家具の数を絞り、ゆったりと配置するのがおすすめです。

その他にも、モダンな家作りをするうえで、大切になってくるのは、物の量や情報量を意識するということです。

部屋に入ったとき、出しっぱなしにした物だけでなく、パッケージの文字やカラフルなおもちゃなどが入ってくるとどうしてもモダンな家作りの雰囲気を壊してしまいます。

目に入る物の数を減らし、またカラフルなパッケージなどはシンプルな容器に移し替える、出しっぱなしを防ぐなどの工夫をして、物の量、情報量を減らしましょう。

⑥無機質なものと自然素材のバランス

モダンインテリアではガラスや金属といった工業的な素材を多用しますが、そこに木や石といった自然素材を適度に加えることで、無機質な印象を和らげることができます。

自然素材を取り入れつつナチュラルインテリア寄りの印象を強くしないためには、色やデザインが主張しすぎないものを選ぶことがポイントです。

インテリアテイストを決める際に、デザインだけでなく、素材を意識することも重要です。

モダンスタイルに合う素材は、ガラス製、金属製、革製などに加え、ナチュラルモダンではダークブラウンなどの木製、ラグジュアリーモダンではブラックやホワイトの石材なども用いられます。


⑦入念な照明計画で空間演出

シンプルモダンの部屋を単調な印象にしないためには、照明による空間演出が重要です。

照明が天井のシーリングライトだけの場合、部屋全体に光が均一にあたるためメリハリのない印象になりがち。

ペンダントライトやスタンドライトといった複数の照明を組み合わせて、光の強弱をつけることで空間を立体的に浮かび上がせることができます。

ライトひとつひとつが明るすぎないか、どのシーンでどの照明を点灯するか、といったポイントを考慮して入念にプランニングが大切です。


⑧素材の質感にこだわる

シンプルモダンインテリアでは、素材の質感にもこだわりましょう。

例えば、同じ色・同じ形の家具でも、表面がハイグロス(光沢)加工のもとマット(つや消し)加工では印象が全く異なるものです。

シンプルな色とデザインであっても、素材の表情が豊かであれば、退屈な印象になりません。

無駄を削ぎ落としたインテリアは、細部まで徹底的にこだわり抜くことで、洗練された印象に仕上がります。


⑨観葉植物を添える

シンプルモダンな部屋のアクセントとしておすすめのものが、観葉植物です。

白を基調とした直線的な空間に、植物の有機的な曲線と優しい緑色がよく映えます。また、多忙で家を空けることが多い人や植物を育てるのが苦手な人には、フェイクグリーンもおすすめです。

近年はフェイクグリーンの品質が大変向上しており、一見しただけでは作り物とはわからない精巧な製品も多くなってきています。

⑩無駄なものを排除する

モダンスタイルで大切なことは、シンプルな空間で、無駄な物を排除することです。

そのためには、空間にできるだけ広がりを感じるようなレイアウトにしたり、窓周りに余計な物を置かず、外への広がりを感じさせる工夫をしたりしましょう。

家具の高さも圧迫感のある物を避けたり、レイアウトでも端を揃えたりすることで何も置かれていない床や何も飾られていない壁のスペースをある程度確保し、すっきりとした空間を作りましょう。

断捨離がおすすめです。

モダンスタイルのご紹介


和モダン

和モダンスタイルでは、竹や珪藻土などの天然素材が多く採用されます。

竹は照明や内装のアクセントなどに、珪藻土は壁や天井に用いられます。

これらの自然的素材は、自然との調和を忘れない和の精神を表現し、それと同時に空間に落ち着きと温かみを生み出します。

また畳は、伝統的な日本の家に欠かせない要素です。

畳は感触や視覚的な魅力で空間に落ち着きを与えます。

また、畳を敷いた和室は、普段からリビング的なスペース、ゲストのための客間、子どもの遊び場など多目的に利用できます。その柔軟な使い勝手の良さもあって、和モダンな家の間取りに和室が取り入れられています。

和モダンな家では、天井のデザインも重要になります。

梁が見える天井や格子天井、珪藻土塗りの天井など、様々な作り、スタイルに対応可能です。そしてどのデザインの天井も、部屋の雰囲気に大きな影響を与えてくれます。

ナチュラルモダン

部屋全体のカラーを統一させると、ナチュラルモダンな部屋を演出しやすくなります。

ナチュラルモダンな部屋にするなら、部屋全体を落ち着いたトーンに合わせるのがポイントです。

同系色のベーシックな色で家具を揃え、アクセントカラーはクッションや小物で取り入れましょう。

ナチュラルモダンは、無垢材など、素材そのものの風合いを活かしたナチュラルカラーや、優しいトーンの色がメインになります。

アイボリー、ホワイト、ベージュ、ブラウン、グレーなど、ナチュラルテイストを意識したカラーを取り入れましょう。

アクセントカラーとして、自然を感じさせる鮮やかなグリーンや濃い目のブルー、アースカラーなどをプラスするのもおすすめです。

無垢材などの自然素材でできた家具を中心に、シャープなデザインのものを選びましょう。

木の素材感がわかる木製家具を、全体的に配置することがポイントです。

配置する木の種類は出来るだけそろえるか、似たものにすると部屋全体の統一感を出しやすくなります。

ただし、自然素材のインテリアが多くなると、ナチュラルの印象になってしまうこともあります。

ナチュラルモダンでは、モダンスタイルの要素を出すために、シンプルでスタイリッシュなデザインを取り入れることも大切です。

過度な装飾や物が多い部屋になると、雑多な印象になってしまうため、ナチュラルモダンスタイルから遠ざかってしまいます。

必要最低限のシンプルな家具で構成した部屋を目指すと、ナチュラルモダンな雰囲気を作りやすくなります。

北欧モダン


北欧家具の特徴である丸みのある家具ばかりを選んでしまうと、モダン要素が薄くなってしまいがち。

モダンスタイルの特徴であるスタイリッシュで無機質なイメージの家具と、北欧風の丸みのある家具をバランスよく配置することで、理想の北欧モダンスタイルに近づくことができます。

アイテムの選び方も重要ですが、理想的な北欧モダンインテリアを実現させるにはコーディネートの配色、色使いが重要です。

北欧モダンの特徴として、色数を抑えたコーディネートでありながら、温もりを感じられるような空間にすることが挙げられます。温かみがありながら洗練された空間を作るには、モノトーンなどをベースカラーとしたモダンな印象の配色の中に、北欧らしいナチュラルなアソートカラーやアクセントカラーをプラスすると北欧の要素をうまく加えることができます。

クッションカバーやカーテンなどのファブリックアイテムや照明、雑貨やアートポスターなどを北欧モダンな部屋を作るために大切なポイントとなるのが直線をアクセントに取り入れ、全体を3色ほどでまとめるとセンスの良い北欧モダンな雰囲気を演出できますのでぜひ参考にしてみてください。

より理想的な北欧モダンスタイルを作るには、家具の大きさやデザイン性にこだわるだけでなく、開放的な空間を意識することが基本です。

多くのもので溢れた閉鎖的な空間では、北欧のイメージが薄れてしまいます。インテリアを選ぶときには、アイテムと置きたい場所のサイズなど明確にイメージし、その場所に適した物を選んでいきましょう。


アジアンモダン

アジアンモダンインテリアは、インドネシアやタイ、ベトナムなどのような東南アジアの雰囲気を楽しめるアジアンスタイルと、スタイリッシュで近代的なイメージのあるモダンスタイルを融合したインテリアスタイル。

アジアンスタイルのエキゾチックで開放感のある要素に、モダンスタイルが持つスタイリッシュかつシャープな印象をプラスすることで、洗練されたアジアンリゾートホテルのような空間を生み出すことができます。

アジアンモダンインテリアの色選びは、ホワイト・ブラック・グレー(ライトグレー、ダークグレー)のモノトーンや、ダークブラウン・ベージュ・グレージュなどのブラウン系カラーが基本です。

派手なアクセントカラーは取り入れないことが多いのですが、もし差し色を入れたい場合は彩度と明度が低めの、グレイッシュトーンのカラーを選びましょう。

また、リゾート感のある落ち着いたアジアンモダンスタイルを目指すなら、ブラック・ダークグレー・ダークブラウン・グレージュなど、落ち着いたカラーを多めに配色します。

例えば、壁や床がホワイトやベージュ、ライトブラウンなどの明るいカラーなら、カーテンやベッドシーツ、ラグはカラーを落ち着かせることがポイントです。

さわやかで明るい印象のアジアンモダンスタイルを目指すなら、ホワイト・ライトグレー・ベージュなど、明るいカラーを多めに配色。

特に、カーテンは光を通しやすい明るめのカラーを選ぶのがおすすめです。

アジアンモダンスタイルの部屋作りでは、無理にアジアンモダンな家具を探す必要はありません。

部屋全体のカラーコーディネートに注意し、アジアンチック・モダンチックなアイテムを偏りすぎないようにバランスよく配置するだけで、十分にアジアンモダンスタイルを演出することができます。

例えば、テレビ台やチェスト、ラックなどがダークブラウンのシンプルなモダン家具だったとしても、その他の部分でアジアンな雰囲気を出すことで、十分なアジアンモダンインテリアになります。

その他に、フレームがラタンと天然木でできたアジアンチックなソファを置いたり、ロータスやラグを取り入れたりすると良いでしょう。

メイン照明の光の色は、リラックス感を重視したいなら電球色(オレンジの強い、温かみのある色)がおすすめ。

しかし、電球色は色みが強かったり部屋が暗めになったりする傾向があるので、何か書いたりをした化粧したりするときは、色が分かりにくく不便に感じることがあります。

そのため、ワンルームや1Kの場合は昼白色にすることをおすすめします。

昼白色を採用する場合は、デスクランプやフロアランプなどの間接照明を電球色にすると良いでしょう。

シンプルモダン

住宅やインテリア関係のサイトなどでよく目にする「シンプルモダン」という言葉。

「シンプルモダン」は、直訳すると「単純で飾り気がなく、現代的」な様子。

ガラスや金属といった無機質感がより出る素材を用いた、直線的かつ機能的なデザインのことを言います。

「全体が白もしくは淡いトーンでまとめられていて、すっきりしているのにどことなくおしゃれ」と感じる部屋は、9割方シンプルモダンだと言っても過言ではありません。

では、具体的にどこをどうしたら、そんなおしゃれな「シンプルモダン部屋」に近づけるのか。

まず色。壁や天井といった面積の広い部分は、白を基調とした淡い色合いでまとめるのが良いでしょう。

次に素材。ガラスや金属、プラスチックといった無機的なものを使うとまとまってきます。

最後はライン。

建物のラインはすっきりした直線や曲線でまとめ、装飾は極力少なく。

シンプルモダンは部屋作りは意外と簡単にできちゃうので、ぜひトライしてみてください。


ラグジュアリーモダン

ラグジュアリーモダンインテリアとは、シンプルなモダンインテリアをベースに、ラグジュアリー感・高級感をプラスしたスタイルのこと。

ラグジュアリーモダンなインテリアには、大きく分けて2つの傾向があります。

1つ目はシンプルな鋭角を生かした家具と少ないアイテムで、素材の品質の良さやカラーコーディネートで作りあげるスタイルです。

この場合、ゆったりくつろげる部屋を作るため、家具のサイズは大きめが良く、小物を少なくすることで生まれる空間の余白も楽しめます。

装飾品が少ない分、壁や天井を部分的に板張りにして木目の美しさを生かす、床材をやや個性的な素材にする、造作家具を取り入れてすっきりまとめるなどが、高級感を出すポイントです。

もう1つはモダンな家具に、アンティーク調で重厚感のある家具やアイテムをコーディネートしたモダンとクラシックの融合スタイルです。

古典的な家具は歴史を感じさせ、装飾性があるので印象的なインテリアに。

そのため、他のアイテムを極力シンプルにし、空間に使う色を統一することによって、視覚情報を引き算することがテクニックとして必要です。

ラグジュアリーモダンなインテリアのカラーコーディネートは、ホワイトのベースカラーにグレーやグレージュなどのアソートカラー、そしてアクセントカラーにはブラック、ダークグレー、ダークブルー、濃いブラウン系の色を使うのが一般的です。

彩度の高いカラーではなく、主張しすぎないカラーがラグジュアリーに見えるといわれています。

特徴的なカラーを取り入れたい場合は、アクセントカラーにバーガンディーやモスグリーンなど渋めのカラーを選ぶと良いでしょう。

ラグジュアリーなイメージとしてゴールドカラーも挙げられますが、ゴールドはベースカラーやメインカラーにすると主張が強くなってしまうことも。

上品なインテリアにするなら、ゴールドはアクセントカラーとして取り入れるようにしましょう。

アクセントとして取り入れるアイテムも、上質な素材で大きめのサイズ、数は少なめが適しています。小さいものをほそぼそ置くとチープ感が出てしまうので、厳選したアイテムを置きましょう。

照明は、一点豪奢なシャンデリアを入れる、または、座った姿勢の位置を照らすスタンドライトを置き、空間に奥行きを出すのも良いでしょう。

もしくは、間接照明を多用して天井や壁を照らせば、部屋全体を柔らかい光で包むことができます。

大判の絵画などを壁に設置するのも迫力が出ます。観葉植物は天井まで届くような大ぶりなものを、1~2点飾るのがおすすめです。思い切って部屋の中央など目立つ場所に飾り、フォーカルポイントにすると良いでしょう。

スタイリッシュモダン


スタイリッシュモダンインテリアは、モダンなデザインと洗練されたスタイルが融合した、おしゃれで現代的な室内空間のスタイルです。

このインテリアは、直線的なデザイン、シンプルで機能的な要素、そしてモノトーンやクールなカラーパレットを特徴としています。

シンプルながらも高級感があり、都会的でモダンな雰囲気を醸し出すのが魅力のスタイリッシュモダンなデザインは、清潔感と開放感を重視し、空間全体が上品で印象的に仕上がります。

スタイリッシュモダンインテリアのカラーには白と黒が頻繁に使用されます。白は清潔感を与え、黒は高級感を演出します。リビングや寝室でモノトーンのコントラストを活かしたコーディネートがおしゃれです。

人気のグレーインテリアでお部屋をシンプルモダンなスタイルにしてもいいでしょう。

素材においては、木材と金属が頻繁に組み合わせられます。木の温かみと金属の冷たさが調和し、空間に深みを与えます。

シンプルでありながらも個性的なデザインのソファやテーブルがスタイリッシュな雰囲気を作り出します。

スタイリッシュモダンインテリアでは、家具やデザインが基本的には直線的でシンプルな形状のスタイル。直線的なデザインが洗練された雰囲気を生み出し、部屋全体に統一感をもたらします。

ミッドセンチュリーモダン


「ミッドセンチュリー」とは、和訳して「1世紀の中盤」という意味があり、主にインテリアでは1940~1960年代を示しています。

このことから、「ミッドセンチュリーインテリア」は戦後あたりに誕生した、近未来的なデザイン要素を持つ家具などを指す言葉です。


ミッドセンチュリーインテリアでは、ユニークながらも派手な装飾は省いたデザイン性になっていて、産業技術が多用されているのも大きな特徴。合理的な機能性も個性的な見た目も共存しており、「ミッドセンチュリーモダン」や「レトロフューチャー」などと表現されることもあります。

ミッドセンチュリーインテリアの歴史は、第二次世界大戦終了後からはじまりました。主に当時のアメリカで発祥したインテリアスタイルで、帰還兵による住宅需要の高まりから急速に広がったとされています。

また戦勝国であったアメリカは特に経済復興が早く、戦時中に開発された軍事技術を活かした産業が発達しました。家具の製造にも大きな影響を与え、これまでになかったデザイン性が生まれるようになり、ミッドセンチュリーインテリアとして確立されていきました。

ミッドセンチュリーインテリアが盛り上がった背景には、複数の有名デザイナーの存在があります。なかでも代表的なのは、次のデザイナーたちです。

チャールズ&レイ・イームズ
1960年~1970年代をけん引した、インテリア以外にもさまざまな芸術作品を世に送り出したアーティスト夫妻です。

特にインテリアでは、背と座面が一体化した、プラスチック製のサイドシェルチェアを開発したことでも知られています。

エーロ・サーリネン
世界的家具ブランド・Knoll(ノル)の代表的スタイルを確立したデザイナーで、

シェル形状が特徴的なチューリップチェアを生み出した人物でもあります。

建築家としての実績も非常に高く、アメリカ・ニューヨークのCBSビルディングを手がけたことでも有名です。


ハリー・ベルトイア

主に金属彫刻で知られるイタリア出身の芸術家です。

ダイヤモンドチェアをはじめとした、ワイヤー家具を生み出した人物としても知られています。また先ほども出てきたイームズ夫妻やエーロ・サーリネンの作品にも、ハリー・ベルトイアによる金属加工が大きく影響しました。

ジョージ・ネルソン

世界を代表するミッドセンチュリーインテリアブランド・ハーマンミラー社にて、デザインディレクターとして同社を飛躍させた重要人物です。プラットフォームベンチなどの代表作を残すほか、イームズ夫妻をはじめとした、数々の有名デザイナーも起用しました。

アレキサンダー・ジラード

主にファブリック製品のミッドセンチュリーインテリアデザインを確立した人物です。幾何学模様のユニークな柄やビビットな色使いを取り入れたデザインを生み出し、またハーマンミラー社のテキスタイル部門も立ち上げました。

イサム・ノグチ

日系アメリカ人の彫刻家で、北海道のモエレ沼公園なども手がけた、さまざまな芸術活動に取り組んでいた人物です。

前述のジョージ・ネルソンの誘いから、ハーマンミラー社でも活躍しました。特にインテリア業界では、照明のデザインで知られています。

ではミッドセンチュリーインテリアを使った部屋づくりに向けて、取り入れたい家具や小物などの特徴を見ていきましょう。

ミッドセンチュリーインテリアでは、家具や壁などに個性派なデザインを取り入れていくため、床材は少し落ち着いた雰囲気にするとバランスが取れます。

重厚感のあるダークブラウン系も合いますが、オークやチークといった、淡色系のシンプルな床材にしたほうがスッキリとまとまりやすくて無難です。

ベースは淡色系やモノトーンといった落ち着いた色合いにしつつも、差し色になるアクセントカラーを決めて取り入れていくと、よりハイセンスな印象にできます。

一般的なインテリアでは、ある程度の統一感を持たせるのが基本ですが、ミッドセンチュリーインテリアでは2~3色程度ポイントカラーを入れるのもテクニックです。スタイリッシュなカラーリングのなかで、明るい原色を持ってくることで、コントラスト感が出ます。

ミッドセンチュリーインテリアといえば、今までにも出てきているように、自由なデザイン性の家具です。特にミッドセンチュリーインテリアっぽさを出しやすいのが、チェア・ソファ・サイドボード・照明など。曲線的だったり、あまり見かけない形状だったりするアイテムが見つかりやすいですよ。

例えばソファ・クッション・カーテン・ラグといったレザーや布製品を使うと、ミッドセンチュリーインテリア感のあるアイテムが取り入れやすくなります。例えばソファはシックでシンプルな革製にして、クッションをインパクトのある柄物などでアクセントを付けていくと、モダンと個性派の雰囲気がうまく両立します。

例えばプラスチックの小物入れやブリキ看板など、レトロな印象のある雑貨を使っていくのもミッドセンチュリーインテリアにしやすいポイントです。

その他にも、ポスターや絵画といったアート作品なども取り入れていくと、よりハイセンスになります。

以上〇〇モダンについてまとめてみました。
今後のインテリアのコーディネートの参考にしてみてください。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す