25 昼食抜き、ジム退会、禁煙…「値上げラッシュ」渦中の節約術

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昼食抜き、ジム退会、禁煙…「値上げラッシュ」渦中の節約術を聞いてみた


 収入は据え置きのまま、相次ぐ値上げラッシュによって、家計が圧迫されていると感じる人が増えてきているようです。
不満や不安は当然あるでしょうが、この苦境をなんとか乗り越えないと生活が立ち行きません。
皆さんは家計を守るためにどのようなことをしているのでしょうか。
その具体的方法や、値上げラッシュに対する思いを紹介します。
食費をまず節約



 値上げの影響で節約をしている人の割合は、「ビジネスパーソンのランチ実態調査2022」というアンケート(エデンレッドジャパン調べ)によれば79.5%で、節約する対象は多いものから順に食費、光熱費、交際費、レジャー費、日用品費…と並びます。



 節約を始めるにあたって、金額が比較的コントロールしやすい「食費」は真っ先に着手される傾向があるようです。


「買い物時に、お菓子など無駄なものを買う機会を減らしました。
すると、結構食費の節約に成功しまして…。
今まで余分な買い物をたくさんしていたのだなあとつくづく感じました。
しかし、買い物時の我慢はストレスなので、値上げが収まって生活が落ち着いてきたら、また『我慢しない買い物』を再開しようと思います(笑)。
今は、それまでの一時的な我慢です」(40代女性)

「月に2、3回は行っていた家族での外食を、月1回に減らしました。徹底するなら月1回すら行くべきではないかもしれませんが。
急に『外食完全禁止』なんかにするのもよくなさそうなので、ほどほどに。
『当面できる範囲の節約』を考えた時、うちの世帯では『外食は月1回だけ』がギリギリのラインでした」(40代男性)

「うちの職場では、ランチにお弁当を持参する人が増えました。
といっても、外食に行く人の方がまだ圧倒的に多いですけどね。
ただ、外食に行く人たちも、ランチの値段を気にするようになっているみたいです。
私も自分の変化を自覚していて、以前は『とにかくおいしいもの』を食べることが“満足感”につながったのですが、最近は『そこそこの値段でおいしいもの』、つまり高コスパな食事にこそ満足感を覚えるようになりました」(30代女性)



 なお、ランチに関して言うと、中にはランチを食べない、つまり「昼食抜き」で食費を節約する人もいるのだとか。

 食費の節約のアプローチは人それぞれです。我慢の程度を自分なりに調節しやすく、節約できた効果(いくらくらい我慢したか)が成果として感じられやすい点も、節約に食費が選ばれやすいことの理由かと思われます。
ついでにダイエット

「値上げ→節約」と聞くと、「節約のために何かをなくす」というネガティブなイメージがつきまといがちですが、節約をきっかけに新たなことを始めた人もいます。
「新型コロナによる自粛以降、家で飲む機会が増えましたが、おつまみは基本的に外で買ってきたものでした。
しかし最近、値上げに恐怖を感じて、おつまみを自分で作るようになってきました。
料理はまったくできなかったのですが、妻から手ほどきを受けながら簡単なものを作れるようになると、だんだん楽しくなってきて、今では自分で作りたいものを(ネットでレシピを)調べて作るようになりました。結構楽しんでいます」(50代男性)


「食費を削るなら、せっかくだから食事制限ダイエットをしようと思い、取り組んでいます。
実際には、普段買っていた食材を買わなくなった代わりに、普段買わなかったダイエット用食材を買うようになったので、食費はトータルでいえば今が『若干安くなった』程度です。
でもダイエットには成功しつつあるので、私の完全勝利です(笑)」(30代女性)


「生活コスト削減のため、通っていたジムを退会しました。
『ジムをやめたら運動不足になる』と思って、やめるかどうかとても迷ったのですが、いざ1人で運動を始めてみたら、ジョギングをなんとか日課にすることができました」(30代男性)


 私事で恐縮ですが、「いつかはやらなきゃ」と思いながらずっと先送りにしてきた禁煙に、筆者もこの値上げラッシュに背中を押されて成功しました。
 何かをやめることで新たなことが始まり、結果ポジティブになることはあります。
あるいは、「やめること」それ自体がポジティブな場合もあります。
値上げが巻き起こしている節約の波には、そうしたポジティブな一面もあるようです。
メリハリも必要



 最後に、「節約する部分にメリハリをつける」ことを実践している人の声を紹介します。
「値上げラッシュで気持ちが暗くなりがちな日常には、たまにでいいので気持ちを明るくするような非日常的なイベントが必要だと考えています。
直近では、クリスマスがそれに当たります。
クリスマスにはしっかりお金を使ってパーッと明るく過ごす。それによって、翌日からまた元気に過ごすことができます。
そのお金を捻出するために、日常で節約をしていければ理想的かな、と考えています」(30代女性)


「生活を守るために節約をする」という考え方は守りの姿勢ですが、一方、「明るく暮らすためにイベントが必要。
そのイベントの費用をためるために節約をする」となると、節約は守りではなく、果敢な攻めの姿勢となります。


 似たところではこんな意見もありました。
「全国旅行支援を利用して旅行に行く計画を立てたのですが、まさか値上げがここまで長引くとは思っていませんでした。
旅行はもう決定したので行ってきます。
ただしお財布がちょっと心配なので、旅行が終わるまでは頑張って節約生活です。
まあ旅行に行ける楽しさを思えば、余裕で我慢できる節約です」(30代女性)


 こちらも「旅行」という非日常のイベントをカンフル剤として、「節約」を前向きに乗り切ろうとする姿勢がうかがえます。


 さまざまな要因によって続いている値上げラッシュですが、その苦境に打ちのめされることなく、それぞれの「節約術」を駆使して立ち向かう人たちの姿に、筆者も「自分も、もう少し頑張ってみようか」という気にさせられました。
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