Jakarta EE 10 の学習 - アプリケーションサーバー -

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Jakarta EE アプリケーションはアプリケーションサーバーにデプロイされるので、まずは使用するサーバーソフトを決定し、基本的な仕様を理解しておきたい。


アプリケーションサーバーの選択とインストール

ここでは Eclipse GlassFish を使うことにする(バージョンは 7.x 系)。
公式サイト: glassfish.org
開発リポジトリ: github.com/eclipse-ee4j/glassfish

インストールは公式サイトからダウンロードして行うか、またはNetBeans IDE から行うこともできる。

Eclipse GlassFish でのアプリケーションデプロイメントの基本

GlassFish の管理操作には asadmin を使用する。これは GlassFish のインストールディレクトリの glassfish/bin/ ディレクトリに置かれているユーティリティで、例えばドメインをスタートさせるときは下記のようなコマンドを使用する。
asadmin start-domain <ドメイン名>

GlassFish ドメイン/インスタンス/仮想サーバ

GlassFish にはドメインという概念があり(注意: IPアドレスと対応するインターネットドメインのことではない)、これは異なる組織、管理者の間でひとつのGlassFish サーバーを共有することを可能とする管理の単位のようなもの。

このGlass Fish ドメインは GlassFish インスタンスのグループからなる。GlassFish インスタンスとは、GlassFish が動作しているホスト上のひとつのJava仮想マシン(JVM)のこと。1つのドメインにはデフォルトで "server" というインスタンスがつくられる。基本的にはこのインスタンスにアプリケーションをデプロイして使用する(複数インスタンスをつくることもできるがここでは触れない)。

各ドメインはドメイン管理サーバー(DAS)を持ち、管理コンソールアプリをホストしている。(ブラウザで localhost:4848/ にアクセスするとドメインの管理画面が表示される。)
GlassFish_admin.png

さらに、ひとつのインスタンスの中には複数の仮想サーバーを作成でき、それぞれ別のサイトドメイン名、IPアドレスを使用できる(らしい)。

というわけで、
・asadmin start-domain でドメインを起動
・ブラウザで localhost:4848 にアクセス
・上の管理画面にログインし、"Deploy an Application" をクリック
という手順でアプリケーションのデプロイ作業に進むことができる。

アプリケーションのデプロイには基本的にはアプリケーションのアーカイブファイル(ウェブアプリでは war ファイル)を使用するが、アーカイブを展開したディレクトリ自体を使うこともできる。

具体的なデプロイの手順は、上記のように管理画面から行う他にも、
・GlassFish のコマンドラインツール(asadmin)を使用する
・GlassFish の autodeploy ディレクトリにアーカイブファイル(または展開したディレクトリ)を手動でコピーする
などの方法がある。

参考: 
glassfish.org/docs/  にある"Administration Guide" などのドキュメント
eclipse-ee4j.github.io/jakartaee-tutorial/

コメント: 記事内の情報は著者が個人的に調べた範囲で理解しているものです。必要に応じて訂正する場合があります。

著者・投稿者: ENARTS05
編集履歴:
2023/9/26 作成
2023/9/27 一部訂正
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