今までで一番怖かった体験

記事
コラム
私は今までに一度信じられないくらいの臨死体験に似たようなことを体験したことがある。

交通事故でも病気でもなく、生身の人間に殺されかけたことだ。
思い出すだけでも怖くて仕方ない。
中学一年のこと。私はとある用事で地元から少し離れた雑貨屋さんに行った、目当てのものを買い店から離れ数分後、横腹に想像を絶する激痛が走った。その場に倒れ込んだ私はどうすることもできず、そのまま気を失った。
目が覚めると、ドラマで見るような白いカーテンが見える病室のベットにいた。
なんとか通りかかった人が救急車を呼んでくれたらしい。体にはとんでもないほどの包帯が巻かれていた。
(誰かにナイフで刺された)そう医者が伝えた。私はその時状況を全く理解できず、もう一度気を失ったのを覚えている。

それから傷は治り、早くも一ヶ月で退院できた。それより不思議だったことは自宅に帰っても両親の姿が見当たらないことだ。事件直後も家族からの連絡は一切なかった。当時中学1年だったため、携帯電話も持っていなかった。

妙な気がしてままならない私は、おばあちゃんの家に向かい、事情を説明した。なんとおばあちゃんも連絡が取れないみたいだ。

それから私はおばあちゃんの家で生活をした。悪さばかりしていた私は、もともと仲が悪かった両親のことなど1ミリも思っていなかった。

一人でいることが普通になり、ぐだぐだながらも成長していった。
あの日以来、両親の姿も見ていないし連絡も取れていない。

あの事件の犯人も、未だ誰だかわかっていない。
私は、生まれるべき存在ではなかったのだろうか。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す