No.5 考え方と価値観〜尊敬と崇拝〜

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コラム
前に「夢」と「現実」のお話を少しさせていただきました。
テーマが近いですが今回は「尊敬」と「崇拝」についてお話しさせて下さい。

「ファン」って恐ろしくないですか?

あ、「〇〇のファンなの〜!」の「ファン」です。

前に勤めていた職場に生粋の「ジャニーズファン」のおばさまがいました。
何かの話で「SMAP」の「木村拓哉」さんの話になった時です。

「拓哉は違うの!あの子はそんなタイプの子じゃないから!」
みたいな話を唐突にされました。

別に私が「木村拓哉」さんの悪口とかを言ったわけじゃありませんよ。
別のおばさまが「そうかもね〜」的な話をした途端に出た言葉でした。

私の感性がずれているんでしょうか。
ちょっと、ゾッとしました。

だって考えて下さい。

そのおばさまは「キムタク」の親戚でもなければ親でもないんですよ。
何で「拓哉は違うの!」なんて断言できるんですか?
「木村拓哉」さんの何を知っていてそんな言葉が出てくるんでしょうか。
年会費を払って「ファンクラブ」で「ファン」しか知らない事を収集している
から出た答えなんでしょうね。
それに「キムタク」を「拓哉」って言う人、初めて聞きましたよ。

それを聞いて色んな事を蓄積している私の脳みそが出した答えが
「偶像崇拝」(アニミズム)でした。

日本人多いんですよね。
いや、お国柄だから仕方のない事なんですけど。
確証もない事をさも自分が一番理解しているかのように振る舞うこのおばさまの態度が一番恐ろしいと思いました。

私も「神様」は「存在」している事が証明できれば「信じる」派の人間ですし
「いなきゃ説明がつかない」事態も人生で何度も経験している方です。

おばさまのように熱心に「ファン」をしている人を避難しているわけでは
決してありません。

テーマにしている「尊敬」と「崇拝」は「紙一重」だと言いたいのです。

「ファン」はもはやその人を「崇拝」してしまっているので
その人以上の才能を開花させる事はしないのではないかと考えます。

アメリカの「ファン」は同じように熱狂的でも「崇拝」的ではなく
「尊敬」に留めている「ファン」も多くいます。

例えば大の「ローリングストーンズ」好きな「エアロスミス」のボーカル
「スティーブン・タイラー」が良い例です。

本人も「ファン」を自称していますし、「エアロスミス」の初期作品は
当時の批評家から「ローリングストーンズの二番煎じ」扱いでしたが、
結果はご周知の通りです。
今では「ミック・ジャガー」に引けを取らない名声を手に入れました。

彼らが目指していたものは「ローリングストーンズ」越えでした。

「ファン」でありながらも「崇拝」はせず、「尊敬」に留めたからこそ、
彼らは自身のバンドを昇華させる事ができたと思います。

アニメもそうです。
今では有名な「新世紀エヴァンゲリオン」の生みの親、「庵野秀明」さんも
ウルトラマンの監督「円谷英二」さん
仮面ライダーの作者「石ノ森章太郎」さん
漫画家の「松本零士」さん
ガンダムの「富野由悠季」さん
そして師でもあるジブリの「宮崎駿」さん
その他の偉大なる先人アーティスト達がいなかったらおそらくここまで
巨大な存在になる事はなかったと思います。

偉大なる先人を「尊敬」しつつ、さらに向上していく。

ま、庵野さんに至っては熱狂以上に狂乱的な程の知識とオタクの「ファン」で
あったからこそ打ち抜けた感はありますけどね!

でも、みんな話せば至って普通の人間ですよ。
ちょっと変わってるって事と好きな事だけ追求している子供のようなだけで。

でも結果、周りに多大な「利益」と「夢」をもたらしている。
それを周囲は「天才」と呼ぶだけだと思います。

だから、逆に言えば「誰でもなれる」し「誰にでもそのチャンスはある」とも
言えます。

絵が上手い人はたくさんいるし、歌が上手い人もたくさんいる。
私のように作曲やカウンセリングができる人もたくさんいる。

才能なんてものはどこにでも転がってるんです。

あとはどうやってその才能を転がして行くかが課題なんだと思います。
先人達の足跡を辿っても、もはやそこは舗装された王道。
才能がある人がそこを歩いても誰も気づいてくれません。
王道からそれ「獣道」に入り、自分だけのノウハウを築いて行く事が大事な事
なのではと思っています。

「答え」なんてないんだと思います。

だから楽しいんです。

私も生きているうちに誰かの目に止まるかは分かりませんが、自分の選んだ道
を後悔した事など一度もありません。
むしろ、後悔したらキリのない人生なんです。
だから今は人に指を刺されるような生き方をしていますが、全く気にも留めていません。

私も偉大なる先人達を「尊敬」しつつ、自分のやり方で
「自分の横道」を走り続けていきたいと思っています。

皆さんも、ご自身の「才能」を信じて自分の「王道」を突き進んで下さい!


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