保険用語を学ぼう!<保障と補償>

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保険用語で「保障」と「補償」があります。 
生命保険で使用するのが「保障」、損害保険で使用するのが「補償」です。
保険なので同じと考える方がいますが、全く異なる意味を持っています。

生命保険は、死亡保障1000万円と決めたら、死亡されたときに所定の手続きをしただけで1000万円が死亡受取人に給付されますが、損害保険での死亡補償1000万円は、1000万円は限度額となり、最高で1000万円が給付されるということになります。
損害保険では、「補う」「償う」となっているように、「実際にかかった費用を補う」「実際に迷惑かけた分を償う」というものです。
「償う」=賠償責任となります。例えば、交通事故で人にぶつかってしまい、その人が死亡された場合、その人が生きていれば今後稼ぐと思われる収入額等を細かく計算して、対人賠償の給付額が決まります。新車にぶつけてしまったときでも、購入時期よりも自動車の価値は下がっているため、購入価格が給付されることはありません。補償を無制限にしていたとしても、あくまでもその車の価値までしか給付することができません。
2019年の台風15号・19号での被害では、会社ごとの給付額にも大きく差が出ました。
台風被害は、火災保険の風災被害が対象になりますが、この被害に対する補償内容が各社異なり、同じ被害でも給付された方・給付されない方がいました。
火災保険なので、損害保険での「補償」の考え方になるので、実際の損害はいくらなのかで判断しますが、前日まで何事もなく暮らしていて、台風後に雨漏りしたと申請して、写真・見積もりだけで見積もり額が支払われた方もいれば、実際に現場を見に来ても、家の老朽化と判断され、まったく給付されなかった方もいました。
また、被害額20万円を超えた場合のみに支払いするとされている保険では、見積もり額が20万円に満たなければ、一切給付されません。
生命保険に比べ、あまり考えずに加入する方が多い損害保険ですが、自動車事故や台風被害は、病気で入院するよりも身近に起きる可能性があります。
実際に何か起きたときに、きちんと被害総額が給付されるのかと考えて、十分な「補償」がされる保険にしておきましょう。
生命保険の「保障」では、設計通りの給付がされますが、保障額に関してはあまり考えずに加入している方が多いです。
最近では、ネットで簡単に見積もりできる生命保険ですが、もし死亡されたとき、1000万円で足りる方もいれば、4000万円なければ困ってしまう方もいます。
死亡したことで入らなくなってしまう給料、公的年金からの遺族年金額、家族構成によっても生活費も教育資金も異なります。「保障」においてもいくら必要なのかをしっかりと考えることが大切です。
「保障」と「補償」の意味と違いを考えて、保険に加入しましょう。

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