サーバーのバックアップ運用

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IT・テクノロジー
いらすとやもそうですが、サーバーというと世間ではこれらしいですな。
私にとってサーバーと言えば、コンピューターの方ですが。

サーバーのバックアップ運用なんてどこでもやってるじゃないか、と思われるかも知れませんが、意外と穴があったりして、いざ障害!となった時に慌てる、というサーバーエンジニアは多いのでした。

私のような老エンジニアが見ると、バックアップ/リカバリの設計において、テクニックに溺れている人が多いです。

大事なのはサービスを正常に復旧させることであって、難しい技術を習得している事とは必ずしもイコールではありません。

データベースのバックアップ/リカバリ設計で特にその傾向が顕著になってるようです。

・物理バックアップか論理バックアップか
・データベースを停止するか稼働中にするか
・どういう風にバックアップの世代管理をするか

非機能要件としてこれらのことはカバーされてるんですが、

・ユーザーにとってどの時点に戻るのか

という視点が欠けていることが結構あります。

「ジャストインタイムリカバリができますから、お好みのどの時点にでも戻せますよ!」と鼻高々にお客さんにスキルをアピールする若きエンジニア。

「何時何分に戻すの?」
「だからいつでも良いって言ってるじゃないスか。(うっせーな、ジジィ)」
「ユーザーさんて、メモにデータ更新時刻を書いてるの?」

実はお客さん側で業務的にデータの動きが止まっているタイミングを把握してもらっていないといけないんですね。

いくらデータベースの機能でデータを復旧できるとはいっても、業務がついてこないのでは意味がありません。

OSやプログラムファイルといったものは比較的リカバリポイントが分かりやすいんですが、データベースのデータ、すなわちお客さんの業務データは生き物なので、コンピューターの世界よりも一つ上の業務レイヤで考えないといけません。

これから非機能要件定義をするエンジニアさんは、ぜひお客さんに「○○:○○」の状態に戻すつもりですが、それで業務的な問題はありませんか?」と一言聞いてみて下さい。

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