お気に入りを登録している方、お待たせしました。暫くぶりの投稿になります。
先日とても嬉しいことがあったのです。
タイトルの「雨降って地固まる」ということわざの意味は"もめごとなど悪いことが起こったあとは、かえって基盤がしっかりしてよい状態になること"のたとえだそうです。
それを思わせる出来事を皆さんに紹介したいと思います。
現在私は結婚式や子供の成長のスライドショー制作をcoconalaで出品しているのですが、結婚式の動画で言えば6,000点もの出品があり、ほぼproとかプラチナランクの人が検索上位のため、私みたいな後発組はサムネをクリックすらしてもらえません(いまだ3点しか売れていません😢)。
良いものは最終的に売れるという信念はもろくも崩れ去り、心折れてしまう日が続きました(恐らく多くの方も経験しているかと‥)。
coconalaでは実績がない者は品質ではなく、とにかくサムネのデザインやキャッチコピーなど見せ方を工夫し、上手くクリックさせることが重要で、これは私の専門(映像製作)ではなく営業、広告の分野だと気づきました。
それでも、現物がないためフリー画像を使って結婚式スライドショーサンプルなどを作成して、オリジナルのテンプレートを数点分用意することができました。
ところが、先日その何ヶ月もかけて構築したテンプレートデータを置いてある外付けSSD(ソリッドステートドライブ)が認識しなくなったのです。
ネットで調べてデータ修復専門店に診てもらったところ、物理的損傷で回復させるには最低5万から15万かかると言われ、やむ無く諦めることにしました。
これが「雨降って」の部分です。
動画編集には読み書きが早く大容量のSSDが必要なため、使っていたのが2Tbで読み7,000Mb/s書き6,500Mb/sと途轍もなく早いもので1年程度は問題ありませんでした(ただ、国産ではなく中華ではありましたが‥💦)。
つくづくデータ保存はしっかりとしたメーカーのものを使い、バックアップも怠らないことを再認識させられました。
長くなりましたが、なんだかんだあって今coconalaで依頼があってもソフトが十分に機能する自信がなかったため、受付をストップしました。
まあ、代わりのSSDを購入するまではcoconala営業は放置しようと考えていました。
ところが先日受付停止していたのにも関わらず、時間があまりないけど同窓会のスライドショーを是非作って欲しいという注文が入ったのです。
coconalaでは住所やmailアドレスなど外部で接触できないルールで詳しいことは分かりませんが、内容からして今年80歳(傘寿)になる沖縄の中学校の最後の同期会のためのスライドを作成して欲しいということでした。
2週間という制約で、しかもSSDではなく通常のHD(遅いのでフリーズする)を使ってまともに仕上げる自信がないため当初お断りしようと思っていました。
けれども結婚式動画よりは競争相手が少ないといっても1,000を超える出品で、しかも受付していないのに何故他の方ではなく私にという疑問が残りました。
依頼者は同期会の幹事の方の娘さんだったのですが、どうやら私の作品を見てくれて「この人ならきっと素敵なスライドを作ってくれそうだ」と感じてコンタクトしてきたようでした。
冒頭のとても嬉しかった事とは、つまり私の作品を見て評価して受け付け停止にも関わらず依頼してくれたことでした。
その思いを意気に感じ、これは無下に断れないなと思い、現状で製作可能か検証してみてなんとかできそうだと確信したので特別お引き受けすることになったのです。
本来なら、写真そのものをお預かりし、フォトスキャナーでデータにしたものを補正する流れなのですが、何しろ時間がなかったため依頼主さんが写真をスマホで撮ったデータで作業することになりました。
同期会は皆さん80歳(傘寿)手前の方々でこれが最後の同期会にしようということで、特別なサプライズとしてスライドショーを企画したとのことでした。沖縄の那覇市にある中学校で当時日本一のマンモス校として知られていた学校です(1学年500名)。
終戦直後の沖縄で多感な青春時代を過ごされた先輩たちに敬意を込めて製作しました。
お陰でご依頼人、お母様、幹事の方々にとても喜ばれて制作者冥利につきます。製作困難でお断りしようと思っていた依頼を受け、頑張って2週間でテンプレートなしで作成できたことは本当に良かったし、立ち直る機会を与えてもらった依頼主さんに感謝しています。これが「地固まる」の部分でした。
是非、実作をご覧いただきたいと思います。当時これだけしっかりした写真を残せたのは奇跡ですし、これが写メを原稿に作成しているところに驚きを感じます。