中学受験の明日のために その65 理科や社会は大人になって役に立つか

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 結論から言うと、役に立ちます。

まずは理科から。特に実験の考え方は重要ですね。仮説を立てて、試してみて、出た結果から考察する、という流れは研究に使われます。将来工学系や科学系の仕事に就きたい人は、物理や化学の知識は必要不可欠です。中学受験では、算数や国語の配点が大きい学校が多いですが、大学入試になると理系では理科の配点が大きくなることが多いです。理系ですから当然と言えば当然ですが、実験の考え方は文系の人にも大切な考え方なので、学校の実験は真面目にやって損は無いです。

次に社会。社会の知識があれば生きていく上で損する事が少ないですね。社会の仕組みを理解すると、ずる賢い人に利用されないで生きる事ができます。私は社会の仕組みを知らなかったために若い頃よく損をしました。パワハラを受けても警察に訴えなかったり、詐欺に引っかかったり、アルバイトで有休が使えることを知らなかったりと損した事が多かったです。暴言や暴力を受けたら、その証拠を録音したり動画で撮影していれば、警察に訴えて慰謝料を請求できます。詐欺のニュースを普段から見ていれば、対策を考えて騙されないで済みます。アルバイトが有休を使えるなんて経営者は言いませんから、知らないと損するのです。

このように社会の仕組みを知らないために損することは多くあります。知っていて得することも多くあります。ふるさと納税やNISA、iDeCoなどがそうですね。日本の学校はお金の授業をしませんから、お金に関する知識を持たないままに社会に放り出され、悪い大人に騙される若者が後を絶ちません。入らなくてもいい保険に入ったり、辞めた方が良い会社に居続けたり、うまい儲け話に乗ってお金を取られるなど、社会の仕組みを知っていれば防げたことは多いのです。保険なんて自動車保険以外ほぼ無意味ですし、ブラック企業は会社の大小問わずあります。お金の無い若者に儲け話なんてくるはずがありません。

ニュースを見ていればわかることですが、貧すれば鈍するという言葉の通り、人間貧しいと正しい判断ができないのです。そこに悪い大人がつけ込んでいるわけですが、貧するというのはお金だけではありません。知識が乏しいことも含まれます。若者は大抵お金を持っていませんから、知識を身につける事が大事なのです。

今日はここまで。読者に幸運が訪れますように。

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