【若手作家&作家志望向け】:1年間で40万字の文章を書き、3冊の本を出版して分かった文章力上達のコツ

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※この記事はアップデートし続けていきますので、定期的に見返してください。(比較的すぐ追記&軽微の修正を加える予定です)

まだ執筆途中になっていますので、説明不足な所が多々見受けられると思います。他の有益な1万字を超える記事をたくさん書いているので、少し完成に時間がかかるかもしれません、、。





最初にお伝えしておこうと思いますが、この記事の内容は少し抽象度が高いうえに、実行するのは楽じゃないです。その代わり、忠実に実行してくれたら再現性は高いと思います。

きっと、一年経つ頃にはあなたの小説だったりエッセイだったり、詩だったりの作品が、満足いく形であなたの手元に残っていると思います。

この記事は、『全くの未経験』『今まで作品を書いたこと一切なし』『本の虫と言えるほど小説を読み漁った経験も無し』『多読というよりは、気に入ったものを何回も読むタイプ』だった私が、ふと思い立ってエッセイを書き始め、そこから小説、論説、詩とたくさんの作品を続々完成させていき、一年後に三つの作品を紙版まで完成させた具体的な方法を書いています。



作家志望だけれど何をしたらいいのか分からないという人や、実際に文筆活動をしているけれど上手くいかないという人達は、なにかのスクールとかに通う前に、これみて自分で実際にやってみて下さい。

文章力上達の方法をかなり解像度を上げて、本気で列挙していきます。

『スパルタ』という言葉が適切なのかは分かりませんが、私が本当に『こうやればいい作品を作れるようになるだろう』というものを全部盛り込みました。

作家志望の方に向けて、暴力的なまでの有益な情報達を叩き込みます。無料で公開する意味が分からないです。

俺アホか!

まあいいや。

ただ、その代わり、ちゃんと読んで、ちゃんとやってくださいね。


よろしくお願いします!

それではいきましょう! いい作品を創るために!!



どういう人に向けた記事なのか


・作家になりたいけれど、全く文章を書いたことがない人
・書きたいけれど『何をしたらいいのか分からない』人
・実際に作品を作っているけれど、なかなか上手くいかない人
・多読派でもない、小説を書くような習慣が全くなかった人がたった一年で三冊の本を自力で出版するまでに至った方法を知りたい人

『ゼロから一年で3冊完成させているから、あなたにもできる!』というメッセージを伝えるための記事になっています。



注意事項


ただ、言わずもがな、私はプロの作家ではありません。この記事は、1年間文章を書くことに大量の時間を投下し続けたアマチュアが書いています。

なので、この記事をいくら読んでも『村上春樹さんになる方法』や『東野圭吾さんになる方法』、『夏目漱石になる方法』なんて分かりません。

一応文豪についても触れている箇所はありますが、大作家先生になる方法は私にはまだ書けないと思います。

ですから、この記事は『作品を作ってみたいけれど、やり方が分からない』という初心者や『作品は書けるけれど、内容に満足がいかない』という中級者向けの記事になります。

プロの方から見たら『おいおい、ちょっと待てよ』と言いたくなるようなことがあってもご容赦ください。初心者が『どうすれば書けるようになるのか』にアマチュア目線で出せるアイデアを全部ぶつけて書いています。

初心者が『中級者よりも少し上』を目指すのには適切なものになっているのではないかと思います。

いきなり大作家先生のアドバイスを受けても、いきなり即効性のあることは出来ないと思います。ですから、まずはアマチュアではありますが、1年間ひたすら文章を書いてみて感じた文章力上達のコツをまとめておこうと思います。

私がどういう作品を書いているのかは、完成した小説の冒頭部分、プロローグを無料公開しているので、この記事を読む前に目を通してみてください。

もちろん直ぐにこの記事を読み進めて貰っても構いません。『こいつの意見を参考にしてもいいのか』と思われる方は、実際に私が作った作品を読んでみて判断してください。



なぜこの記事を書いたのか


ひとえに、書くことの楽しさを伝えたいからです。ハッキリ言って、自分なりの作品を作ることが出来るようになってから、大変なことも勿論多いですが、最高に楽しいんです。

みなさんにも味わってほしい。

自分なりの作品が出来ていく感覚、そしてそれを読んでくれた人たちから感想を貰うときのゾクゾクする感覚、クセになりますよ。



作家にとって文章力よりも大切なもの


作家にとって大切なものは、『文章力』より『伝えたいものがあること』です。超ハッキリとではなくていいから、何を伝えたいのかを言語化する必要があります。

エッセイ等の、短い文章で一つのテーマについて書く場合は問題ないのですが、例えば長編小説を書いたり、割としっかりした自分なりの意見を出す文章では、『自分がどういうことを伝えたい作家なのか』という軸が必要です。

そうしないと、自分が書いている文章にブレが出てきます。簡単に言っていることが変わっていれば、自身の実力不足、伝える能力が足りなかったのか、作家としての軸が甘かったかのどちらかである可能性が高いです。



なぜ私が文章を書くようになったのか


 1.哲学したいから


私は自分が思っていることをスマホのメモ機能にメモしたり、紙に書きだしたりする癖があります。自分の中から湧き上がってくる考えを整理して、定期的に振り替える癖があるんです。

それに、今は書いていないんですが、ちょうど小説やエッセイを書き始めた当時、私には日記を書く癖がありました。

そして、あるときふと思ったんです。「これ、手帳に書くだけじゃ勿体なくね?」と。

せっかく自分が思っていることを言語化しているだけなんだから、大量の文章が自分のメモ帳や日記帳の中だけに留まっているのが、もったいない気がしてきたんです。

どうせ嫌な思いしたりモヤモヤ抱えたりするなら、それを上手く使い倒してやろうじゃないか!

そういう考えが自分の中に浮かびました。そこから、自分なりの考えを、外の人達に向けて書くようになりました。

その一環として、エッセイや小説や論説や詩があるんです。


 2.人の役に立つことを書きたいから


自己紹介の投稿とかでも詳しく書いているのであまりここでは深く言及しませんが、私は15年近く目指してきた『世界中で活躍する建築士になる』という夢に挫折してお先真っ暗になっていたときに、一冊のエッセイ本に救われた経験があります。

その経験から、「私も本を書いてみたい」と思ったんです。

何か特別なライセンスを持っていなくても、自分なりの経験や考えを基にした自分の言葉で人の役に立つことが出来るって、素敵だと思いませんか?


 3.世界中回りたいから


私は人や社会、文化について凄く興味津々な人です。結構好奇心旺盛で、いろんなことを自分にとって面白いと感じるか否かで意思決定をしています。ですから、私は世界中を回りたいんです。

いろんな人の人生や文化に触れて、新しい刺激を受けて、それを基にして次の作品を作って、それが次の旅に繋がって、ぐるぐる回っていく。

そんな生活がしたいから、そこで『文章を書く仕事』というのは、言語の壁も超えるし、どこでも出来るし、上記に挙げたようなことも満たせるしでとにかく最強だと思ったんです。



初心者が文章を書くときに『これだけは絶対に守っておいてほしい』と思うこと



初心者は多読するな!


 質の低い文章をとにかくたくさん書いて、放置する。 文章は掛け算することによって質が急激に上がっていく。 常に書き続ける事。思いついたときに必ず書き残しておくこと。

 『とにかく読め』という考え方は、文章力が向上していると感じさせてくれる罠です。アヘンです。麻薬です。気を付けてください。

 何なら、質の高い文章をあまりにも読みすぎると、『これぐらいのものを書かなくちゃいけない……』と肩に力が入ってしまって、逆に書けなくなってしまいます。

凄い文章を大量に読むのは、自分の中にあるネタ、かけるテーマについての文章を一旦書き尽くしてからで全然問題ないと思います。

どちらかというと、大切なのは『これなら私にも(僕にも)かけるんじゃないかな?』と思わず挑戦してみたくなるような本を読むことです。

私は、好きなアーティストが刊行しているエッセイ集を読んで、「これなら僕にも出来るかも」と思って、エッセイを書くことからスタートしています。

文章力と言うものは、大量に書くことをベースに、たまに読んでいく中で『お、この書き方いいな』とか、『こういう言い回しは素敵だな』と刺激を受け、自分の文章の中に応用して取り込んでいくことによって伸びていきます。



駄文を大量生産『駄文上等』


・一回で質の良いものを書こうとしない。

とにかく、締め切りを決めずに、『大量に』書いてください。エッセイにしても小説にしても何らかしらの自分の中に溜まっている意見を吐き出すものにしろ、大量に書いてください。

初心者に必要なのは自由に自分の中にあるものをたくさん吐き出していくことです。

とにかく書いて書いて書きまくってください。根性論を唱えるつもりはありませんが、実際そうなんです。

大量に書いていく中で、ふと思い出した遠い過去の記憶を基にした深い文章が書けたり、たまたま目に入って来た言葉や読んだ本からの影響を受けた『上手い』文章が書けるようになります。

だって、そこにある程度まとまった量の文章の塊があるから。ゼロから高尚なものを書くことは不可能です。

私はエッセイを始めに六個書いて、その後60個に増やそうと思ってとにかくアイデアを二週間程度かけて出しまくって、その後執筆を時間をかけて繰り返していたら、いつのまにか『随想録―御伽の森―』と『俺の聖書』という二つの作品になっていました。



何を書きたいのか


文章と言っても世の中に溢れている文章の種類は本当にたくさんあります。

小説、エッセイ、詩、論説文、ビジネス文書、メール、簡単なチャットの文章など。これら全て別物になります。

丁寧な文章を書ける人が良い小説をかけるわけではありませんし、質の高い小説を書く人が良い詩を書いたり公的な文章をしっかり書けるわけではありません。

(もちろん人によりますが)

本田健さんが自著の中で「作家にとって大切なのは、文章力よりも伝えたいものがあることだ」と仰っています。これは本当にそうです。私も1年文章を書いていて実感しました。

書きたいものが定まっていないのに、文章力もどうのこうのありません。



リアルなものを書く


書くものは、リアルなものでないといけません。

日頃文章を書いていて思いますが、作家に限らず何かを作っているクリエイターは、その人の頭の中にあったものが実際に形となって出てきているのです。

誰かの文章を取り繕っていた『誰々風』なものは、一瞬でバレますし、陳腐過ぎて面白くも何ともありません。自分の中にあった感情を言語化したり、自分が見てきた景色を舞台にしてちょっとした物語を書いてみたり、自然と自分の中から湧き上がってきたものを、リアルタイムで書いてください。

これは書いてみたら分かるんですが、どっかの名言をこねくり回してそれっぽいことを言おうとしたり、誰かしらの作家さんの影響を強く受けすぎて自分が飲み込まれてしまっている文章は、後から読み替ええしてみてびっくりするほど『浅いな』と自分で思ってしまいます。(これは私の経験ですが)

リアルなもの。

それが、人の心を動かす作品だと思います。それがもし『ファンタジー』、完全創作の物語だったとしても、あなたの心の奥底から滲み出てきた言葉が紡がれたものでないと、読者が感動するような作品にはならないと思います。

まずは、自分の中から出てくる言葉を楽しんでみましょう。

作家が書く作品は、その人の過去や性格を色濃く反映します。作品で嘘はつけません。僕の作品に書いてあるものもそうです。僕の作品で出てくる言葉は、全て僕の中にあったものです。

それが良いものであったとしても、悪いものだったとしても。

もし、これでも全く書けないのであれば、まずは作家として大切な『伝えたいもの』が不足しているのだと思います。

そういう人は、焦らず新しい経験をいろいろしてみるべきです。もしくは、もっと深く自分自身や過去の出来事、そのとき考えていたことなどに向き合ってみるべきです。

焦る必要はないと思います。



時間がかかると受け止めよう


文章力をあげる、納得のいく作品を作ることは時間がかかります。『時間がかかる』ということを認めなければなりません。

今チャンネル登録者が数十万人いるようなユーチューバーは必ず3年以上前から動画投稿を始めています。いきなり現れたように見える俳優さんや女優さん、芸人さんも必ず下積み時代があります。

私達のような凡人がいきなり人を感動させることが出来るようなものを生み出すのは不可能だと思っていた方がいいです。

焦らないこと。それが結構大切だと思います。少しでも肩に変な力が入ると途端に筆が進まなくなります。



健康維持


※8時間は寝る事 誰かが、クリエイティブな仕事をしたい人には睡眠時間は8時間は必要だという言葉を見たことがありますが、激しく同意します。

これは感覚の話になってしまうのですが、遠い過去の詳細な記憶を基に書いたりするのは、短い睡眠時間では不可能です。

睡眠時間が短いと、確かに書いている時間はたくさんあるのですが、書いている文章の質がびっくりするほど下がりますし、そもそもいい文章が湧いてきません。

投下している時間の割に、書ける文章の質が低くなってしまいますし、そういった文章は後からまとめて削除することになってしまいます。

自分が書いた文章をまとめて消すのは、結構心苦しいですよ泣

コーヒーでカフェインを摂取したり、いろいろ健康上工夫できることがあります。それは、自身でYouTubeを見たり書籍を漁ってみたりして調べてください。

私は毎日睡眠をしっかりとることと、コーヒーを飲んでさっぱりすることを毎日心がけています。



軽率に投げ出すこと


初心者である私達が作品を完成させるにあたって、いきなりするすると作品が上手くいくわけがありません。上手くいかないと思ったら、軽率にその作品を一旦投げ出してください。

どちらかというと、『今書けない文章が一つもない』という状態を創るために、なるべくたくさんの数の文章を書いている必要があります。

煮詰まっているときは、旅したり、音楽を聴いたり、本を読んだり、散歩したり、いろいろな刺激を受けることの方が大切です。

私のおすすめは昔を思い出せるものにゆったりと浸ることです。

完成させたことがある作品が一つもないのに、上手く書けるわけがないと思います。自分なりの執筆スタイルを確立するまでには、しっかりと沢山の時間を投下して迷走することが大切です。



完成させること


ただ、何と言おうと結局一番大切なことは、作品を『完成』させることです。そのためには、一旦自分の中で書けるものを出し切ったら、作品をほっぽらかしておくことです。

そして、一旦クリアな視点で自分が書いた作品を眺めてみて、気になるところを修正して、またほっぽらかして、また修正して、を繰り返していきます。

『もうこれ以上は出せない』と思ったら、完成です。もしくは手を加えたときに逆に気持ち悪くなったら完成でいいと思います。



文章力の上達は、案外早い


 この一年本気でやってみて思いますが、意外と文章力って、上達するスピード早いんです。

もし文筆活動を生業にしたい場合、読んでくれる人を『感動させられる』レベルまで到達しなければなりません。仕事と言うものは、どの分野にしても相手を『感動させる』レベルまでやって初めて仕事になります。

そこまで突き詰めなければなりません。泥臭く、たくさんのものを積み上げていかなければなりません。

しかし、今回この記事に書いてあることを愚直にやれば、一旦はあなたを初心者からアマチュア以上までに押し上げてあげられると思います。ちゃんとついてきてくれたら文章力上達すると思うので、頑張って私についてきてください。



筆が進み始めたきっかけの本


私は『本を書く仕事をしてみたい』という思いはあったのですが、実際に『では何をすればいいのか?』という壁に立ちはだかっていました。

しかし、あるとき好きなアーティストが出版しているエッセイ集を読んで『これなら俺も出来るかも!』と思い、エッセイを書き始めると同時に、手探りで小説も書き始めました。

ですので、あなたも作品を作ってみたいのに『何をしたらいいのか分からない』と言う人は、作品の形式は一旦置いておいて、いろいろ読んでみて『これなら私(僕)でも書けるんじゃないか……?』というものを見つけてみてはいかがでしょうか。

どういう作品を書くにせよ、たくさん書く習慣がなければ、質の良いものは作れないはずです。一旦、自分の中にある言葉を吐き出す習慣を創るために、きっかけになる作品を見つけてみてもいいかもしれませんね。

個人的にもこの作品はおすすめしておきます。



一番大きかった転機はいつか


また、作品を書き進めていて一番大きかった転機は、太宰治の『人間失格』を読んだときですね。

その当時はエッセイをとにかくたくさんガムシャラに書いていて、同時に『御伽の森』という小説の冒頭部分まで完成して、エッセイから少しレベルアップした『俺の聖書』を製作していた頃でした。

(当時書いていた作品です。四つに分けてnoteに公開しています)

ちなみに、『道楽―地獄―』という小説は、『人間失格』を読み終わった後に湧き上がって来た言葉を紡いでできた短編小説を基にしています。

(確か読後一気に一万時ぐらい書けて、それがメキメキ進化していって今の形になっています)

読んだ瞬間に何だか言葉が出てくる予感がして、急いでパソコンを開いてひたすら文章を書きまくっていきました。



『書きたくてしょうがなくなる本』


 先程『書き始めるきっかけになる本』と出合えるといいねという話をしましたが、次のステップへ行くための『書きたくてしょうがなくなる本』を見つけられると、自分の作家としての軸が定まるかもしれません。

あなたが根っこの部分でどういう作家なのかは、きっと『どういう作家の本に惹かれるのか』が分かりやすい指標になります。

それを一つのバイブルにするのもいいかもしれませんね。



クリエイターは0から1を作っているわけではない


これは断言します。

数ある原石の中からかき集めて、そこに自分なりの色を付けていくのです。

変に文章術みたいな書籍を買い漁って読むふりして結局何もしないよりは、自分のお気に入りの本を見つけてそれに似た形で文章を書いてみることの方が大切だと思います。

とにかく、たくさんの文章を書いて、そのアイデアを組み合わせる形で作品と言うのは出来上がっていきます。特に、深みのある作品は。



アイデアの出し方


手帳でもいいんですが、出来ればスマホなどの持ち歩けるデバイスのメモ機能で、日常生活を過ごしていく中でアイデアが湧いた瞬間に書くことをお勧めします。

「あ、閃いた!」と思った次の瞬間に、もうそのアイデアを忘れてしまうということって、ありませんか?

 それを全部拾っていくだけで、かなりの量のアイデアを出すことが出来ます。また、日常的に音楽を聴いたり友達と話したり懐かしの場所に行ってみたり、自身の過去を振り返ってみたり、ぼーっとしてみたり、いろいろなことをしていれば、ふとアイデアは必ず湧いてきます。

もし、全くアイデアが湧いてこないとすれば、疲れがたまっていると思います。クリエイティブな仕事にとって、睡眠不足や栄養不足、休憩不足は天敵です。

これらに悩まされているのであれば、まずは健康に気を遣うところから始めなければなりません。



書くことよりも大切な、消すこと


10生み出して、3割捨てるようなイメージ。書くことよりも、消すことの方が、ある程度上級者になってくると大切です。自分が読み返した時に、1から10まで読もうと思えなければ書き過ぎです。

自分が読み返した時に最初から最後まで読もうと思えないものは、読者が読んでくれるわけがありません。

これは実際に作品を何回か完成させたことがある人なら首が取れるほど頷いていると思います。『書くこと』よりも、『消すこと』の方が大切。

やはり自分が苦労してたくさん書いてきた文章をばっさり削除することは、かなり気が引けますし、実際凄く迷います。

しかし、やっぱり書き進めていくと消した方が物語がするすると進み始めたり、さっぱりしてかなり読みやすくなったりすることは往々にしてあります。

もう一度言うと、書くことよりも、どれだけ書いた文章を消すことの方が大切です。どれだけ消せるかでその文章の完成度が高まるかの大部分が決まります。



なぜ書けない&書き続けられないのか



 ・肩に力が入っているから


いきなり高尚なことなんて、書けません。駄文でいいから自分の中からすんなりと出てきた言葉で自由に遊びながら書いてください。

全く運動したことが無い人がいきなり筋トレ始めるときにプロテインの成分を調べたり、筋トレの種類に詳しくなろうとするようなものです。

まずは基礎的な筋力をつけるべきです。腕立て100回腹筋100回スクワット100回できるようになってから次のステージに行くんです。私が言いたいことは、そういうことです。いきなり高尚なことを書くことは出来ません。

書けたらプロです。デビューしてください。


 ・自分が飽きているから


意外と、同じスタイルで文章を書いていると、飽きが来ます。書き続けるためには、『小説』とか『エッセイ』とか『詩』とか枠を決めずに、最初の内はなるべくたくさんの書き方にチャレンジして行ったらいいと思います。

小説を書きたいのに詩を書くなんて、、、と思わずに、チャレンジしてみてください。別に小説の中に詩が入ったっていいじゃないですか。あなたの作品の幅が広がります。自分の可能性の門戸は狭めないでおきましょう。


 ・自分の文章に疑いを持っているから


※意外と、プロでさえ躓いている

・このテーマは時代遅れなんじゃないか・こんなの書いている人沢山いるじゃないか・文章で食っていけなかったらどうしよう

こういった雑念、疑念が入ってくると、書けるものも書けなくなってしまいます。書きたいジャンルに合わせて質の良いものを読み、たくさんの経験をしていきましょう。



作家が必ず持っているべきもの


私は、文章を書く人は『暗いもの』を持っていなければならないと思います。もっと正確に言うと、自分が持っている暗い側面を人前に堂々と出せる気概がいると思っています。

『何言ってんだコイツ』とか、『この人ちょっと怖いかも』とか思われる可能性が高いというか、あります。普通に。

腹を切って内臓を見せるような覚悟がいると思います。薄っぺらい文章では書く意味がありません。吹っ切れてください。



深い作品とは何なのか


100人に『考えすぎ』とか『気持ち悪いな』と思われながらもたくさん稚拙でも書いていく中で、徐々に『これいいね!』『私は好きだな』『心が救われた』と言ってくれるような「ファン」が出来ていくのです。

きっと、明るくポップな文章を書ける人もいると思いますし、そういう人は素敵だと思います。そういう人が書く文章を待ちわびている人もいると思います。

ですが、やはり深い作品を描きたいのであれば、人が普段表立って言えない不安や葛藤であったり、絶望の淵に立たされている人達の煮え切らない思いを代弁してあげる必要があると思います。

私はよく古典作品を読むようにしています。浴びるように読めているわけではありませんが、時代や国境を越えて読み継がれている作品には、それなりに理由があるはずです。

共通して、どこか暗いことを書いているものが多いなというのが私の個人的な感想です。わざわざ人が読むのには、必ず理由があります。

『日曜日に晴れていたので友達とピクニックに行きました!』みたいな物語は誰も求めていません。

普段表立って言ってはいけないけれど、どうしても否定も出来ないものは真実です。それを、代弁してあげる必要があるのです。

ですから、文豪が書いた作品を読んでいくと良いのではないかと思います。

もちろん、今活躍されている作家さんの文章を読んでいくべきです。ただ、数読むよりは、質の良いものを何回も読んで、自分で実際に書いていくことの方が重要です。書きながら読んでいきましょう。

膨大な時間がかかることを覚悟しておいてください。



怪物にしか出来ない所業


作品を作るということは、本当にきついことだと思います。そんなキラキラしたものではないと思いますし、一筋縄ではいきません。怪物にしかできません。文豪と言われている人達は全員怪物たちです。

お利口さんじゃできません。



文豪は何を書いているのか


文豪が書く作品は、あくまで個人的な主観の範疇を超えませんが、何らかしらの『暗いもの』を書いている人が多い気がします。当たり前と言えば当たり前ですが、国や時代を超えて読み継がれていく作品にはそれなりの理由があります。

私は、文豪の作品をたくさん読めているわけではありませんし、文芸評論家でもないので断言何てできませんが、夏目漱石や芥川龍之介、三島由紀夫、太宰治を始めとした日本の文豪の作品、ドストエフスキーやヘッセ、ヘミングウェイなどの海外の作家の作品を読んでみても、やはりどこか『人前であんまり堂々と言ってはいけないけれど、実はこれみんな思っているよね?』というような社会や人間の黒い部分をありありと描き出している作家が多いような気がします。

人の『狂気』を書いている。社会の『溝』を描いている。自分の中にある化け物を抉り出している人が多いような気がします。

これは、かなり痛みの伴う、怪物にしかできない所業です。芸術家って、そういうものなんじゃないでしょうか。

作家になりたいのであれば、自分の中にある黒い部分を言語化する練習を積んでみるのはいかがでしょうか。ただ、深い沼にハマらないようには注意してくださいね。

投げやりに言いたい放題書くと危険思想になりかねないので、化け物を飼い慣らして作品に落とし込んでいくイメージを持ってください。これが『作品を作る』ということの本質なのではないでしょうか。

化け物を飼い慣らすこと。

あと、体を健康に保って、健全な思考が出来るコンディションを常に整えておくことです。睡眠不足や体調不良で質の高いアウトプットを出せるわけがありません。



結局は自分のために書くべき


作品を書いていく中で、どういう風に進めていくのか迷ったら、自分が面白いと思う方に話を進めていってください。自分が読んでいて『面白い』と思えないものは決して読者が面白いと思ってくれることはありませんし、案外作っている側の『楽しい』は、作品の完成度として読者に伝わります。これは村上春樹さんも仰っていることです。

あなたが読んでいて楽しくなるように書けばいいんです。何かあったら作品として完成させる段階で最後に調整すればいいんですから。執筆中くらいあなたが一番楽しんでください。



AIで小説を書くってどうなの?あり?


結論、私は全然ありだと思っています。話題のChatGPTとかですね。私は結構楽しく使っています。

例えば、短編小説を書いたり、自分で試しに書いてみた詩をChatGPTに食わせてみて、『これで短編小説を作ってみて』とお願いしています。

どんなのが出てくるんだろう? と結構楽しみにしています。そんなに怖がる必要はないのではないかなと思います。

ちょっと試しに使って見るぐらい、全然ありだと思いますよ。ChatGPTの使い方については、こちらの記事を読んでください。

私のようなアマチュアではなく、プロの作家の方が書かれています。

ついでに参考までに。私がChatGPTを使って二次創作をしてもらった記事をマガジンでまとめています。覗いてみてね!



執筆に使う機材は?


当たり前ですが、ワードを使ってタイピングで書いてください。正確に言えば、手書きの部分と、パソコンで書く部分を上手く使い分けてください。

アイデア出しや細かな修正作業は手書きで、文章を実際に大量に書き進めていく過程はパソコンを使ってタイピングでやってください。

人は紙に手書きをしているときの方が創造性はあがります。タイピングだと執筆速度が速すぎて、脳の処理が追いつかないからです。ですから、大事な部分は手書きで考えることをおすすめします。

ただし、全てを手書きにしていると執筆速度が遅すぎて、作品をたくさん書くことが出来ません。

『記念に一個だけ小説を書くのにチャレンジしてみようかな』と言う人は別にそれでもいいのですが、たくさん作品を作りたかったり、後々自費出版なり文学賞に応募するなりで使いたい人は、どっちみちワードなどに入力し直すことになるので、最初から執筆はパソコンなどのデバイスで行ってください。重要なのは、さっさと完成させて、放置して寝かせることです。

その間に化学反応が起きます。ですから、手書きでゆっくり書いていくのは潔くやめましょう。字を手書きで書いている感じを楽しみたいなら習字をやったり詩を書いたりしてください。

出来るだけ多くの時間を修正に使うべきです。もちろん、タイピングの速度も上げましょう。

寿司打など、タイピング練習をすることが出来るゲームはたくさんあるので、どれでも好きなものを使ってください。

手描きの文章に命が宿るというのなら、修正のときに赤ペンで手描きをするので、そこで命を吹き込んでください。



書いた作品を製本する方法


自費出版 or Amazonのkindleで電子出版する&ペーパーバックを作成(これがおすすめ)

→文学賞に応募できなくなるので、そこだけは注意。

※ここは後日もっと詳しく記載します



文章を書く仕事が最強である理由


仕事とは、人に貢献することです。

人がお金を払ってでも解決してほしい問題があって、そこに解決策を提示するから、仕事になっています。

その点、文章は無限の可能性があります。

翻訳も簡単にできるようになった現代では自分の言葉を届けられる人の範囲がとても広くなっていますし、一度書いた文章は半永久的に残っていくので、自分がやったことの影響を受ける人の範囲が国境や時代を超えます。

これって、凄く夢のある話だと思いませんか?

僕は、文章は一生書き続けると思います。というか、書くことが生きることと言えるぐらいに、生活の中に馴染んできました。



この記事を読んでも分からないことや困ったことがある場合


大前提「そんなことあるわけないだろ!」と突っ込みたくなるぐらいに、私が共有できそうなことは全て書きました。

ですが、それでも困ったことや気になることがある人、いると思います。その場合は、プロフィールに私のTwitterのアカウントを載せているので、そこから直接相談してください。

誠心誠意、対応します。



自著の宣伝


 Amazonのリンク集です。 Kindle電子版で購入いただくと、これよりかなり安くなります。 「長いのは紙で読みたい」という声がたくさんあったので、ペーパーバック版を作成しました!

言葉は命である。自分が使う言葉をコントロールしよう。



私が参考にした本


私は、村上春樹さんスタイルで文章を書き進めていくことにしました。

これはリアルに七回は読んだと思います。気ままに書いてみようと考えられたのは、村上春樹さんの後押しがあったからですね。

ちなみに、この後『ノルウェイの森』を読んでみて、読後まっすぐ歩けなくなったことがあります。(作品のことで頭がいっぱいになって)

これもそうですね。友人の住んでいるシェアハウスの棚に会って、気になったので読んでみたらお腹抱えて笑うくらいに楽しく読めました。

やっぱり、結論は「自分が『面白い』『読みたい』と思うものを書けばいい」で間違いないと思います。

誰の為でもなく、自分のために書いたら、肩の力が抜けてするすると書く手が緩むことはなくなるはずです。



僕の中であなたにお教えできるものは一旦全て書き尽くしました。これでもまだ何か「困ったことがある」「どうしたらいいか分からない」という内容があれば、ココナラで直接私まで連絡してください。



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