ものづくり補助金

記事
ビジネス・マーケティング

ものづくり補助金とは

ものづくり補助金は、中小企業等による生産性向上に資する革新的サービス開発・生産プロセスの改善を行うための設備投資を支援する補助金です。大手企業ではない中小企業・小規模事業者が対象となり、個人事業主もこの補助金を利用できます。

ものづくり補助金の変更点は4つ

そして今回、中小企業庁から公開された2024年度の最新の変更点は大きく以下の通りです。それぞれ以下で詳しく解説します。

省力化(オーダーメイド)枠の新設
製品・サービス高付加価値化枠の新設等
大幅賃上げに係る補助上限額引き上げ特例の拡充
その他(口頭審査や公募時期、産業雇用安定助成金との連携)

①省力化(オーダーメイド)枠の新設

省力化枠は第17次から応募できる申請枠となっています。中小企業・小規模事業者が人手不足の解消等を目的とした、生産プロセス等の省力化の取り組みを進めるため、個々の事業者のビジネスプロセスに応じたオーダーメイド型の省力化投資等を補助上限額を大幅に引き上げて支援します。

【省力化枠の補助額・率】
5人以下:750万円以内(1,000万円以内)
6~20人:1,500万円以内(2,000万円以内)
21~50人:3,000万円以内(4,000万円以内)
51~99人:5,000万円以内(6,500万円以内)
100人以上:8,000万円以内(1億円以内)
省力化(オーダーメイド)枠の補助上限は750万~8000万円ですが、大幅賃上げ特例が適用されると、()の1000万円~1億円となります。
中小企業:1,500万円までは1/2(1500万円超は1/3)
小規模事業者:2/3
省力化枠の補助率は以下の通り、補助上限によって変動する仕様となっています。

②製品・サービス高付加価値化枠の新設

24年度から始まる製品・サービス高付加価値化枠付加では、付加価値の高い革新的な製品・サービスの開発に取り組むために必要な設備投資等を支援します。
本申請枠には、通常類型と、成長分野進出類型(DX・GX)の2種類があります。通常枠に特に大きな変更はありません。成長分野進出類型について解説していきします。
成長分野進出類型<DX・GX>とは
【成長分野進出類型の補助額・率】
本類型では、今後成長が見込まれる分野(DX ・ GX )を成長分野進出類型とし、通常類型よりも 補助上限額・補助率において優遇されています。
5人以下:1,000万円以内(1,100万円以内)
6~20人:1,500万円以内(1,750万円以内)
21~50人:2,500万円以内(3,500万円以内)
※成長分野進出類型の補助上限は1,000万~2,500万円ですが、大幅賃上げ特例が適用されると、()内の補助額となります。
通常類型の補助率は、1/2ですが、本類型は2/3になります。
中小企業:2/3
小規模事業者:2/3

③大幅賃上げに係る補助上限額引き上げ特例の拡充
第17次以降から賃上げをする事業者への支援が拡充されます。具体的には補助額が引き上げられます。

補助額が引き上げられるのはとてもうれしい反面、注意点もあります。それは、要件未達の場合、返還義務などが生じることです。達成の考え方や算出方法、賃上げ計画は入念に計画しておきましょう。

特例の適用は必須ではありません。無理に賃上げ計画を立ててとん挫するより、達成可能な目標を立てて、実現可能性を重視した計画で申請を行うようにしてください。

④その他の変更点
その他の制度上の変更点としては、下記のような点が挙げられます。

1.一部事業者に口頭審査を実施
第17次以降から一定の投資規模を実施する事業者に対して、口頭審査が導入されるようです。
これまで口頭審査などはなく、基本的に申請書類と事業計画書による審査で採択が決まっていました。口頭審査がどの程度影響するかは不明ですが、審査プロセスが一部変更されると見込まれます。

2.補助事業は令和6年12月10日まで
令和5年度補正予算に基づく公募は 2 回程度実施予定です。
補助事業実施期間は、いずれの公募回においても令和 6 年 12 月 10 日までに実績報告を完了する必要があります。延長はできませんのでご注意ください。

3.助成金との連携
ものづくり補助金の「製品・サービス高付加価値化枠」で交付決定を受けた中小企業等に対し、人材の賃金の一部を助成金による助成されます。


サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す