イラストの仕事の値段の決め方は?

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こんにちはハマチトモサクです。
この前より描いているイラストですが、こんな感じで進みました。
ココナライラスト2.jpg
良い感じですね。バケツの塗り方は先日まで練習していた厚塗りの雰囲気が活きています。無駄ではなかった。

さて、いつも思うのですが、イラストレーターの仕事の需給のバランスが崩れめちゃくちゃ安い募集案件もあれば、かなり高額な仕事もあります。
先日も違うサイトですが、フルカラーのイラストで8枚くらいで1万円で描いてほしいとの依頼がありました。
ここで考えてほしいのが、この仕事は割高な仕事なのか、割安な仕事なのかということです。

答えはどっちも考えられます。

例えば8枚のイラストでも昨今の流行りであるyoutubeの紙芝居のような漫画で1枚自体のクオリティはそこまで高くなく、人物の塗りや背景の簡素化ができる場合、これは1枚あたり1250円となります。
youtube用の漫画は1枚あたり1000円をきる案件もゴロゴロあります(もちろんその分クオリティが下がります)。
それらと比較すると単価自体は相対的に割高になりますね。

逆に上のイラストのようなクオリティで8枚1万円ではどうでしょうか。
1枚仕上げるのに3日(一日作業時間4時間)かかった場合、1万円で24日(合計作業時間32時間)拘束されることになります。これでは採算にあわないですね。時給312円です。バイトに出た方がマシですね。


これまでの話の中で何が言いたいのかと言いますと、自分が許容できる、もしくは自分は欲しいと思う時給の計算をしながら案件の受注単価を決定すべきです。これがイラストの値段の決め方だと私は思います。
決して値ごろ感で決めてはいけません。

この程度のクオリティで、この枚数で、このくらい時間がかかるということを商談時に考え、最低このくらいの受注単価であれば時給がいくら・・・と計算しないと、価格の根拠が生まれません。
そしてその価格の根拠が自分へのプレッシャーとなり、試算した時間よりも早く仕上げる事につながると思います。
過去に漫画の仕事をさせて頂いたときは、時給6000円程度でました。

時給6000円も出るので、それこそ難しくて時間もかかる背景の一部を、受注金額を加味し、クリスタの公式サイトから背景テクスチャやトーンを購入し、それに応用して背景にすれば、より時間効率が上がり結果として、より時給が高くなるにつながります。

ですのでイラストの価格の決め方は値ごろ感ではなく、極端に安くする必要もなく、自分の必要な価格で、根拠をもって提示すべきです。

安易な値引きや安請負は自分の価値を下げ、自分のイラストの値打ちを下げます。そして顧客単価の極端に安い案件は、結構修正入ったり連絡が遅かったりと、難ありな顧客も多いということも事実あります。安い案件はそれなりの客層なのです。

イラストレーターを目指したい方、イラストレーターの卵の方にぜひ、今一度考えてほしいのです。
自分を安売りする必要性は一切ないんです。安売りする時代が、世代が前任にたくさんいたからこそ、今イラストの受注単価が極端に安くなっているのです。自分たちで自分たちの首をジワジワ締めているということに気づき、イラスト業界のデフレを脱却しましょう!

ただ、めちゃくちゃ筆が遅いことを理由に提案金額が高騰すると、たぶん仕事一切とれません。自分の持てる最速のスピードで考え、かつこれからももっとスピードをあげるつもりで単価計算をしないと、競合負けします。ご注意ください。



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