【小説】ココナラさんで感想をお願いした結果【大撃沈】

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こういうことを書きますと、

自らのサービスを自らおとしめることになりそうですが、事実なので仕方がありません。ようするにダメダメでした。ひとりタイタニック号です。

お願いしたのは元プロ作家の方。以下わたし目線での要約です。括弧内はわたしのエゴ。

日本語を日本語として伝えられていない(カテゴリエラーの方に送ってしまったか)

登場人物がTRPG(対話型ロールプレイングゲーム)を遊ぶ、という内容なのですが、登場人物とゲームのキャラクター(いわば空条承太郎とスタープラチナ)の紐付けが文章で伝わらず混乱した、とのことです。

Aがキャラクター作成後「よしできた、名前はB」などと言っているのですが、これだけでは不十分なようです。ではどうすれば伝えられるのか。おそらく一生わからないと思います。小説って難しいですね。

ほか、ウィリアム(例)の相性はウィリー、ボビーなど。エリザベス(例)の相性はリジー、ベス、イライザなど。そして呼ぶ人(家族、友人)によっても相性は変わります。これも混乱の元のようです。自明ではなく、しっかりと説明しなければ伝わらない。だから世の翻訳小説では「ボビー(ウィリアムの相性)」と注意書きを入れるのですね。読者が一度「わからない!」となったらおしまい。小説って難しいですね。


TRPGそのものを知らない(万人向けに書けるわけがないので気にしなくてヨシ)

ざっくりいえば、みんなでテーブルにすわってキャラクターになりきってストーリーを進めていくゲームです。それだけだと子供のごっこ遊びなので、バトルなどの際にはサイコロと能力値で判定を行います。だいたいどんなゲームかはわかりますよね?

ほとんどの読者は知らない、という前提に立って書きましょう、とのことでした。けっこう愚直に書いたので伝わるはずなのですが、ようするにTRPGを知らない=興味がない、ということのようです。言い換えるなら、興味がないゆえにTRPGなるものをこれまで知る機会がなかった。そして興味がないので伝わろうが伝わるまいが関係ない、知らない、どうでもいい。そうすると、じつは日本語を日本語として伝えられていた、ということになる、のか? 小説って難しいですね。


中世ヨーロッパの残虐性に引いた(事実なのだから仕方がない)

暴力性、女性蔑視、階級格差。わたしが思う以上に読者の方は繊細なのかもしれません。これは収穫でした。そして優しい物語を読みたい方が多数なのだな、という印象をいただいた感想から感じました。せめて小説の中では、と。

女性主人公が差別や性暴力を受けます(ゲームの中で)。小説は困難を設定して登場人物に乗り越えさせるものだと思っていたのですが、作者の人格に問題があるのでは、と思われたのかもしれません。イヤな作者の小説など読みたくありませんよね。小説って難しいですね。

また感想からはほのかに、文献などから得た知識ではなく、嗜虐的な描写ありきで設定しただけの「中世ヨーロッパ」なのだろう、と思われている、そんなにおいを感じました。


描写はけっこう事実です。が、事実だけではダメなようです。これも大きな収穫でした。あるラノベ作家さんが後書きで書いていたように、みんなが信じるジャンヌ・ダルクを書くべき、なのです。小説って難しいですね。


固有名詞が多くて混乱した(何事も具体的に書くべきだろう)


これは一考の余地ありです。オタク主人公の一人称なのですが、小説開始前にはすでにゲームを遊んでいます。そのあらすじを説明しなければならないのですが、
今週はわたしことアリシエルが〈サークレット・オブ・アルミラ〉をかぶり、〈霊廟〉を求めて荒野をさまよう予定だった。「ああ、愛しいお方、どちらにいらっしゃるの?」などとつぶやきながら。
〈サークレット〉は〈仕掛け砦〉の丘ドワーフ、ヤーデルから譲り受けた。〈砦〉の防衛戦は仕掛け満載でおもしろかった。〈サークレット〉にはアルミラの霊魂が宿っている。女性が身に着けることによって霊魂が乗り移り、かつての恋人であり皇太子であったケンドンの眠る〈失われし霊廟〉に導いてくれる。身分ちがいの恋に王母は怒り狂い、アルミラの両目をくり抜いて荒野に放った。300年前の悲しい話だ。
 われわれは今週中に〈霊廟〉を発見し、王家の秘密を手に入れ、〈地下世界〉に侵入し、グレーターデーモンを殲滅しなければならない。世界の命運は英雄たちの手にかかっている。
こういうのが事前の説明なしにポンと出てきます。ようするにオタクならではの脳内垂れ流しですね笑。そしてこれらの固有名詞の洪水に読者は混乱するようです。アルミラってだれ? ケンドンってだれ? 混乱するのであれば、いくら主人公のオタクぶりを強化するセンテンスであっても没にしなければなりません。

ごちゃごちゃ感を出したいのでわざと固有名詞と登場人物を増やしている、というところもありました。結果ただごちゃごちゃしただけでした笑。小説って難しいですね。

結論

ようするにつまらなかった、これに尽きます笑。ご迷惑をおかけし本当に申し訳ありませんでした。決してイヤミではありません。格安でしたし。

ただ「日本語が日本語として伝わっていない」というのはけっこう衝撃的でした。「父は~」という書き出しの章、この父はだれなのかわからなかった、とのことでした。一人称なので「わたし」の父であることは自明だと思っていたのですが、どうやらちがうようです。ではどうすれば伝えられるのか。わからない。わからない……。

もはや小説を書く以前の問題ですね。一文字も書けなくなってしまいましたのでここだけは近日中にどうにかしたいです笑。
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