そうだエロ短歌書こう、

記事
ライフスタイル
はじめまして、店主のリンクスです。
まず、人生のためになることはあまつさえ他の方々が書いていらっしゃるので、タイトルにある通り、人生のためにならないことをつらつら述べていこうと思います。

話の始まり、私は30代。その日は早稲田に居て、用事まで時間があったので駅近くの古本屋にふらーりと入った時の事です。
文庫コーナーをぷらぷら見ていると、ふと「ショートソング」というタイトルが目に入りました。

ふむ、短歌のことだよね・・と予想がつきつつ手にとって中身をパラパラとめくると、よくある短歌の本ではなく小説。著者は枡野浩一さん。「歌人」と紹介されている。
さらに、ちょっとエロくて、でも読んでいくととっても青春をしている。私好みの予感を感じ即座にレジへ駆けて行きました。

この本、面白いのが吉祥寺が舞台で、めちゃくちゃたくさんカフェや喫茶店が店名とともに出てくるのです。え、このお店って実在してるのか? と勘ぐって調べると当時、本当に営業しているお店。
架空のキャラクターが、実在するカフェで痴話喧嘩をしたり相談事をしたり、、まあ読んでて鼻血出そうなくらいテンション上がりましたね。

はてさて、大学卒業後の暗黒時代に詩を書いていたのもあり「俺も短歌、書けるんじゃなかろうか!?」と不埒な気持ちで短歌を書き始めました。そうこうしているうちに、ラジオで短歌を募集してアナウンサーの方が読んでくれる番組を見つけます。聴くと、とにかくみんなうまい。目の付け所というか、その視点!? と嫉妬の連続。
そうすると、自分の書けるものは何か、、エロ短歌だろうと。(もちろんラジオで読んでもらえないようなものではなく微エロ的な風情をもってというのがテーマで)

やっぱりエロは良いなあと今でもしみじみ感じます。自分が猿に芸を覚えさせたくらいのものと思い返せるというか、真面目になりすぎて勘違いゴールへ駆け込もうとしたところをフリダシに戻してくれるような。
本当の自分は『にへらにへらとエロい事考えている人』と思えば、まあ大抵の事は許せます。そんでもって、自分も許してあげられます。

エロ短歌は書いていて本当に楽しくて、男女の仲や日々の不満を織り交ぜながら続けていました。その内にラジオ番組は終了になり、私の短歌熱も落ち着いてしまうのですが、一度だけ投稿したエロ短歌を番組中で読んでもらえたことがあったのをほのぼのと覚えています。
当時書いた短歌はUSBメモリに保存していたのですがなくなってしまい、そのものずばりの原文は分かりません。けども、ゲストで来た女性歌人の方に読んでもらい、そのあとの「・・この人、どうしようもないですね〜」という感想から、まあそういうことだろうと。


■紙で今も残っていた短歌(エロではない)

理路整然とリップクリームをぬる 絶対勝てない予兆

あなたになら食べられてもいい 天気の下でシート広げ

「いいです」と答えてくれるまでダダをこねる職人気質
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す