枯れ井戸に落ちたロバ

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久しぶりの彼女に会った時、この話を思い出した。「古井戸に落ちたロバ」の話。
井戸に落ちたロバの上から、土が被せられた時、すごく辛かったと思う。でも土はどんどん降ってくるから、振り払い、振り払い。どんどん土を踏み固め、足元を安定させ、盤石な土台を築き、落ち込んでも立ち上がり、そのスピードは加速してゆく。
いつの間にか枯井戸は埋まり、陽の光を浴びて立つ、彼女の強くて美しいこと。
きっとそんな事、彼女は全く望んでいなかったかも知れないけれど
どこにでも行ける。何にでもなれる。今この瞬間から、始める事も出来る。
苦しい体験をすれば良い訳ではなく、努力し続ける事が出来る人は、幸せになる才能もあるから。
人の為ではなく、まずは自分の為にそれを使い、内側から生まれる光に注意深く愛を注ぎ、よろこびと、創造のエネルギーに転換してゆけますように。
古井戸に落ちたロバ (インディアンのティーチングストーリー)
北山耕平 (著), EAGLE HIRO (監修
『古井戸に落ちたロバ』
年寄りのロバがおじいさんに連れられ
荷物を運んでいた時のこと。
今は使われない深い深い古井戸に
ロバが落ちてしまう。
自分で這い上がる事も、
おじいさんが引き上げる事も
出来ないほどの深さだった。
おじいさんは助けてあげたいけど、
方法は見つからなかった。
それよりも、
子供たちが落ちたら大変だから
可哀そうだけど井戸をロバごと
埋めることにした。
そして…
土をロバの上からかけ始めた。
ロバの悲痛な叫びが聞こえたが、
しばらくすると聞こえなくなった。
ーここからはロバの視点ー
井戸に落ち、痛みと恐怖で
ロバは鳴きつづけた。
人が集まってきた気配がして
安心した。
だけどしばらくすると
土が降ってきた。
土を振り払うように
ロバは暴れつづけた。
でも、年寄りロバは疲れて果てて
暴れることをやめた。
そのとき、
土がほとんどロバ自身には
積もっていない事に気づく。
(土は足元に落ちている)
降りかかってきた土を
体をふるわせて振り払い
足元を踏み固めていく。
何度も何度も……
繰り返し繰り返し。
・・・
そして夜が明け日が昇るころ、
とうとう深い深い古井戸からの、
脱出に成功する。

というお話

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